連休もあり、前後週も合わせて4回も遠征出来たのに、4月の新月期の
週末は、先週に引き続き今週も近場は天気が悪くてもう一つである。
さてその3月の新月期の最後、3月31日の週末は、星空指数は、
まずまずで、夜半には晴れそうな感じだった。
ただし月が9日月なので、月没は1:30頃になる。
あまり時間は取れないが、それでも3時間程度は撮影できそうである。
と言う事で、月明かりの中を、いつもの富士山へ遠征に出かけた。

【↑月明かりに照らされた富士山とからす座~うみへび座周辺】
月没が遅いので、余り早く出かけても意味が無い。のんびり準備をして、
7時過ぎに三鷹を出発。現地には9時前に到着した。いつもの駐車場は
誰もいなく、月明かりのみが辺りを照らし出していた。

前回、南の低空(といってもアンタレス近辺のM4だが)を撮影した時に
かなり南側の潅木が気になった。今回は、似たような比較的低仰角の天体も
ターゲットに考えていたので、いつもの砂利側ではなく、北側の舗装の
部分に車を止めて機材を準備した。
最初のターゲットは、南の比較的低空のM68球状星団を選んだ。
多少月明かりが残っていても、球状星団なら写るだろうとの目論見からだ。
1時半の月没を待ちきれず、月が山で見えなくなった1時頃から撮影を
開始した。32秒露出で40枚ほど撮影したが、やはり月明かりの影響が
有るのか、写りが今ひとつで、追尾エラーの少ない24枚を選んだが、
最終的にレジスタックスではねられて、18枚のみのスタックとなった。

【↑M68 うみへび座の球状星団】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍 GPE/SkySensor2
LPS-P2使用 コリメート法 Canon PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm
ISO3200 S:32秒x18コマ ダーク減算無し 撮影場所:山梨県南都留郡
撮影日:2012/4/1 01:07~01:39
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング、
→FlatAideでかぶり補正→YIMGでガンマ補正、リサイズ
M68は、8.2等級、12分角と球状星団の中ではかなり暗い星団で、M3やM4
等に比べて2等級以上も暗い。そんな訳で、32秒露出で写した写真は
周辺の暗い星が余り写っていなくて、ちょっと小さめの写りと成った。
月明かりの影響が多少あったとはいえ、元の暗さが今回の写りの原因だと
思われる。良く見ると、周辺にも暗い星がいくらかは写っているのが判る。
もう少し露出時間を長めにすれば、この辺りの暗い星も、多少明るく
写って、だいぶ違った写真になったかも知れない。
2012.4.1(4/21)