待ちきれずに月没前のM68の撮影から開始したが、撮り終える頃には
月も何とか水平線の下になった。本当は月没後1時間位は多少影響が
残るのだが、夜明けまでの時間は長くないので早々に次の撮影に入る。
次のターゲットは、やはり南天の低空にある、うみへび座のM83を狙う。
M83は比較的大き目の銀河なので、ダーク減算を入れるかどうか迷ったが
とりあえずセンターから少しだけずらせて熱かぶりの少ない所を使って
20枚ほど減算無しで撮影した。
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【↑M83 うみへび座の棒渦巻銀河】
Vixen SuperMirror-R125S/D:130 f:720 EP:UW9mm 80倍 GPE/SkySensor2
LPS-P2使用 コリメート法 Canon PowerShot S90 F:2.0 f=6.0mm
ISO3200 S:101秒x16コマ ダーク減算無し 撮影場所:山梨県南都留郡
撮影日:2012/4/1 01:59~02:45
jpegからRegistacsでコンポジット→YIMGで回転、トリミング、
→FlatAideでかぶり補正→YIMGでガンマ補正、リサイズ
M83は、7.6等級、11分角と比較的明るめの棒渦巻き銀河である。
中心部の棒構造の先端から不規則に伸びた2本の腕がなかなか面白い。
腕の後半は、かなり淡い感じに広がっている所もそこそこ捉えられた。
やっぱり、こういう渦巻き構造の写る銀河は、写しながら、
『ほうほう!』なんて渦巻き具合を確認できて中々楽しい物だ。
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【↑3:18の気温は-10℃ほど】
さて、夜半過ぎから開始した撮影も3時を回り気温もだいぶ下がってきた。
夜明けまではもうひとふん張りだ。
2012.4.1(4/23)