くっしーの徒然日記

流星撮影の合間?の銀河撮影(M51)

1月4日未明の撮影は、M81を取り終えて、次なるターゲットは、お隣の
M82と行く予定だったが、北中を過ぎて、ちょうど赤緯軸の手動つまみ
が赤経モータのケースに当り、鏡筒を反転させるか、つまみを外すか
しないと写せない。鏡筒反転を試みようとしたが、基準星となる
北斗七星は北中前という事も有りまた変な方向に動くのも嫌なので、
又次の機会にする事にした。という事で次なる目標は、11/4に64秒の
露出でかなりハッキリ写せた物の、下に敷いた板が不安定で、
多少ぶれてしまったM51子持ち銀河の再挑戦だ。

【↑M51子持ち銀河】
【共通:SM-R125S/D:130 f:720 IXY 30S ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm
撮影場所:山梨県南都留郡 Registaxでコンポジット
→YIMGでトリミング・かぶり補正・ガンマ・サイズ調整】
UW9mm 80倍 LPS-P2使用 S:64秒 21コマ 撮影日:2012/1/4 3:31-4:04

前回の撮影は9mm80倍だったが、下に敷いた板が座りが悪くて、
ブレてしまっていた。今回も同じ9mm80倍で写してみた。
露光量がちょっと足りない感じなので、少し薄めに成った物の、
M51は比較的明るいので、バックモニターに映った時点で、
ちゃんと、銀河の腕まで確認できるレベル↓になっていた。

【↑コンポジットとリサイズのみで未処理のままのM51】
(トリミングや回転を含む画像処理以外は上の写真と同一データ)

今回は、下に板を引いていない事も有り、板の振動によるブレや風に
よる揺れも無く、前回よりいくらかシャープな写りと成り、銀河の
腕の辺りの濃淡など、ディテール部分の描写が前回より改善された。

後、前回の画像は、赤い星雲の画像処理の所で、YIMGのバックグランド
補正を使わない方が上手く行く
というのが発覚した時だったので
M51の画像も、バックグランド補正を使わない画像処理となっている。
今回は、通常の銀河の処理と同じく、バックグランド(かぶり)補正を
使っている
ので、背景や銀河の色味が、割と自然な感じに仕上がった様
な気がする。

なお、ブログの説明記事では、かぶり補正後の、淡い部分の強調処理に、
レベル補正を使って、入力の最小値と最大値の幅を狭める形を取って
いるが、最近(特に銀河)は、強調処理に↓ガンマ補正を使っている。

他のSOFTは良く判らないのだが、YIMGでは、こちらを使った方が、
トーンカーブの調整が下、中、上と3カ所にスライダーの調整点が
有るので、淡い所を急激に立ち上げても、明るい所が飽和しない様
に上側のスライダーでカーブを調整できるので、濃淡差の大きい
銀河などには向いている様な気がしている。

実の所、初めは私も良く知らなかったので、ガンマ補正の時も、
真ん中のスライダーと下のスライダーだけ動かしていたのだが、
mixiで、沼尻さんのskywakerさんへのアドバイスをみて、上の
スライダーも動かせると言うことを知った次第ですが、、、

しかし、もう少し露出できたら、画像処理も楽だし、全体に
写りも良くなって、だいぶましな画像になりそうな気もするが
現状のIXY30Sではこれが限界。

ああ、もう少し露光したい、、、

2011.1.3-4(1/9)

コメント一覧

くっしー
了解しました。ちょっと調べると、グリスも規格が色々有るんですね。
http://www.labnotes.jp/pdf/labnotes_grease.pdf

どの規格の物を売ってるのか判りませんが、今度よくホームセンターで眺めて来ます。こないだ-16℃だったので、やっぱり-20℃位でも使えるやつが良いですね。

カニ目は了解です。確かGP系はカニ目が必要だったと記憶しているので、これもちょうどいいサイズがあるか見てこないと、、、
貧スタ
カニ目はレンズ用しか持っていません。114EQ赤道儀はスバナだけで分解出来た様に記憶しております。グリスは粘度の低いクレのを使いましたが極寒地では固まってしまうのでくっしーさんの使用環境に適したグリスを探すのがいいと思います
くっしー
貧スタさん、おはようございます。

そうなんですよ。恥ずかしながら、赤道儀は一度もメンテナンスした事が無いんです。ちょっと他の人のHPを見ると、カニ目が必要そうで、工具買わなきゃな~とか、グリスはどういうのが良いんだろう?とか、バラしてる時間が長くなると、その間、撮影できないな、とかで腰が重くなってます。一番の理由は、そこそこ使えてるので、ついそのまま使ってしまってるんですよね。

せっかくだから、教えてください。貧スタさんが114EQをOHしたときにシリコングリスを使ったと有りますが、どんな奴ですか?普通にホームセンターに並んでそうですか?記事にカニ目は出てこないので、114EQは、カニ目は不要だったですか?
貧スタ
赤道儀のメンテナンスをきちんとされているのだろうと思っていました。個人的な意見ですがどんな赤道儀でもきちんとメンテナンスすれば2分を越えられるのではと思っています
くっしー
Nikon8cmさん、有り難うございます。

『ハッキリ』って書かれると、うれしいやら、はずかしいやらで、ちょっと複雑な気分です。今回、掲載画像のM51の大きさをどれ位にするか結構迷いました。直焦点撮影に比べ、少しシャープさに欠けるので、余り大きくすると、アラが目に付くんですが、今回はせっかく映っている細かい所が判り易い様に、思い切って大きめの切出し画像にして掲載しました。なのでちょっと画像のシャープさは欠ける『ハッキリしない画像』だけど、細かい所の構造は『ハッキリと判別できる画像』に成っていますので、『ハッキリ度50%』って感じでしょうか(笑)もちろんコメントは『構造までハッキリ』って書かれているんで、後者のほうだと理解はしているんですが、、、、

フィルターは使用しています。撮影データに『LPS-P2使用』と記載が有る物はフィルターを使って撮影した物です。フィルター無しに比べると未処理画像では、少し青白くなる感じでしょうか。でもフィルターの中では比較的自然な感じに近く出る(その分カットしている帯域が多くない)フィルターに成っています。

あと、ノータッチガイドなので、1分露出はガイドエラーに対して、かなり有効に成っていると思います。現状で、天体のある方向にもよりますが、ブレないで写ったコマと、ブレが目立つコマと、ほぼ交互に出てきて、撮影したコマで使える確立は、50~75%位の間でしょうか。たぶん赤道儀の動きがスムーズに動く時と、カクって動く時があるのかなと予想しています。ウエイトのバランス具合や、グリスの硬さ加減、バックラッシュの量等が影響し有っての動きかなと予想しています。一度オーバーホールをしてやると良いんですが、ついついめんどくさくて赤道儀のメンテナンスを怠っている状態です。2分露光を出来る様に成った時には、赤道儀の整備が必須になりそうです。

また富士山に行かれるようなら、ご連絡があれば、都合の付く限り、合わせて出撃しますので楽しみにしています。
NIkon 8cm
http://nikon8cm.exblog.jp/
くっしーさん

スゴイの一言です。銀河の腕の細かい構造までハッキリと判りますねえ。ノータッチの追尾でも、ここまでの精度が出ますか。極軸がしっかり合っているんでしょうねえ。それとも、1分という露光時間が、ガイドエラーの少ない要因でしょうか?そうだとすると、1分という露光時間は、案外このシステムに合っているのかも知れませんよ。全体的に青味が少し強いのは、これもフィルター付きですか?

手動ガイドだと、ここまでの精度はよっぽど条件が良くないと難しいので、多少のガイドミスには目をつぶって、くっしーさんを越える露光時間に挑戦するとしましょうか!次の新月期に挑戦してみようと思います。

八ヶ岳が季節風が強そうで、富士山麓の方が条件が良さそうなら、また行くかも知れません。メールしますね!
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