くらげ星雲は以前に富士山の五合目で一度撮影した事があり今回が2度目の撮影になる。
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【↑IC443 くらげ星雲 ふたご座の散光星雲】
Celestron D:70 f:400 PL20mm 20倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90;CHDK F:2.0 f=6mm Iso3200
S:101秒x10コマ Noise減算:ON 35mm版換算で560mm相当
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/2/2 22:42-23:40
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
730mm相当にトリミング(77%)、トーンカーブ・サイズ調整
この日は11時30分頃の月出で、月齢22日の半月より少し大きい月が昇ってきた。粘って12時15分頃まで撮影したが、残念ながら25枚撮影のうち後半の10枚はかなり月明かりで白くなったので、コンポジット対象から外した為、15枚中10枚のコンポジットに留まった。こんな事ならさっさと、この対象の撮影を切り上げれば良かった。
前回の撮影では、くらげの場所がどこにあるか良く判らず、自動導入のまま撮影したらかろうじて画角の隅にくらげ星雲が入っていた感じであるが、今回は、その時より多少画角を広げて、くらげの頭から立ち上る湯気の淡い部分まで入れてみる構図で撮影した。
撮影対象が大きく、画角を欲張った事もあり、画像の周辺部分まで使用する為、周辺部のピントの甘くなった部分と、収差の多い部分がだいぶ画像に入り込んでしまった。
くらげの頭から昇る湯気はかなり淡く、前回の64秒露出に比べて、今回は101秒露出したがそれでもまだかすかにしか写っていなくて、赤をかなり強調して湯気の部分をあぶり出す必要が有った。お陰で両端の明るいオレンジの恒星がだいぶ赤っぽくなってしまった。しかし、強引な強調処理のお陰で、くらげの頭から立ち上る湯気も何とか判別できるレベルまであぶり出す事が出来た。
もう少し無理なくあぶり出すには2分越え位の露出が必要だろうか?赤道儀を完調にしたら、来期、また長時間露光で撮影してみたい物である。
2013.2.22(2/26)