くっしーの徒然日記

月夜の猿(NGC2174-5)

2月2日の遠征での撮影は、くらげ星雲を撮影し終わる頃には月が昇り初めて、最後の10枚はかなり月明かりの影響があったので、最初の画像との背景の明るさの差が大きいので没にした。

しかし最初っから月のある状態で撮影すれば、背景の明るさは大きく変化はしないので何とか写るだろうかと、更にもう一天体撮影して見た。ターゲットはオリオン座のNGC2174-5モンキー星雲だ。


【↑NGC2174-5モンキー星雲 オリオン座の散光星雲】
Celestron D:70 f:400 PL20mm 20倍 SP赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 LPS-P2使用 PowerShotS90;CHDK F:2.0 f=6mm Iso3200
S:80秒x10コマ Noise減算:ON 35mm版換算で560mm相当
撮影場所:山梨県鳴沢村 撮影日:2013/2/3 00:26-00:59
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→GIMP2で反転
1680mm相当にトリミング(33%)、トーンカーブ・サイズ調整

月が昇り始めた頃に撮影しだしたせいか、思ったよりも背景の明るさが変わっているようで、25枚撮影した中で18枚をコンポジットしようとしたが、Registaxに後半の8枚ははじかれて、初めの10枚のみのコンポジットとなってしまった。後半の8枚だけでコンポジットは出来るので、後は手動で合成も可能だが、コントラストが落ちる画像をわざわざ手間を掛けて合成するのもなんだかなと思い、10枚のみのままとした。

ちなみに、いつもは北を上に向けるのだが、この星雲は、北の向きに関係なく、猿の顔に見えるような向きにしてある。この向きで見れば猿の頭というか顔にしっかり見える星雲である。

モンキー星雲は一昨年の11月に五合目で撮影しているが、その時の画像と比べると、さすがに月明かりの中での撮影なので、色合いが、完全には補正しきれて無くて、恒星がかなり赤っぽい色になってしまった。

あと、大きさも40分角だったので、もう少し倍率を上げた方が良かったかも知れない。前回画像は48%のトリミングだが、今回は33%のトリミングまでしても前回より少しサイズが小さいし、解像度も落ちる感じである。鏡筒の載せ替えの手間を惜しむとろくな事がないな、、、、

ピントも前回の方が星像が小さくしまってる感じで、ちょっと今回は甘かったかな。ただ周辺の収差はトリミングのおかげと、アイピースの違いのせいか多少改善している感じに見える。

月が昇ってからの一枚なので、まあそこそこ写れば御の字と言うことで、、、

さすがにこの撮影が終わる頃には、完全に月明かりに照らされる様になったので、機材を撤収して、この日は帰途についた。

2013.2.3(3/2)

コメント一覧

くっしー
kameさん、こんにちわ。

赤い散光星雲は、月明かりの下でも光害フィルターとパワーショットの組み合わせで、意外に写ってくれますね。半月位までならそこそこ映る感じですね。もっとも、更に淡いのは難しいかも知れませんが、、、
kame
赤くて淡い散光星雲なのに、月明かりの下とは思えない写りだと思います。(^^

前回は月が沈んでからの撮影だったとの事ですが、今回のほうがクッキリ写っているように見えます。
もちろん鏡筒やカメラ等の撮影システムや露光時間が違うので、一概に比較できないとは思いますが、月明かりの下で散光星雲をこれだけ撮れたら気持ち良さそうですね。(^^
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