カリフォル二アのロサンゼルスから、生活情報とフライフィッシング

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クリスマス(Christmas)

2005年12月24日 | こよみ
私の机はまさにラッピングステーションのように色とりどりのリボン等で大賑わいです。

キリストの誕生をお祝いする宗教的な意味合いの強いアメリカでの最近の調査で、59歳以上の回答者に限れば、約8割が家族や友人との時間を最大の楽しみとし、クリスマスディナーやパーティー、クリスマスプレゼントが1番の楽しみとの回答は、それぞれ5%にも満たなかったとされています。

しかし18~27歳の回答者を見ると、クリスマスに自分の家族や友人と一緒に過ごすことが最も楽しみとの回答が52%と大きく減り、クリスマスプレゼント17%、クリスマスのスペシャルディナーやパーティーが16%と増えてきます。。

世界的にクリスマスが、大切な人と共に過ごす伝統的な祝祭というよりも、クリスマスプレゼントのショッピングが中心となる、商業主義的なシーズンになってきたと感じている人が、次第に増えてきている様子も伺えます。

日本で云う、一年の最後に家族やお世話になった人に感謝の気持ちをプレゼントに託す意味合いなのでしょう。


ではChristmas(クリスマス)とは:
イエス・キリストの誕生日・・・・・・・実はこれは確かではないのです、と言うのも、クリスマスはローマ帝国時代までさかのぼる古いお祭りですが、当時のローマ帝国は太陽神を崇拝する宗教が大きな力を持ち、12月25日を太陽神を祭る祝祭日としていた。


そこで、初代キリスト教の指導者達が、異教徒との対立や摩擦を生むことなく異教徒にキリスト教を広めるために、古代ローマで冬至の日に行われていた「太陽神の誕生祭」や「農耕神への収穫祭」が、後にイエス・キリストの生誕祭と結びつき12月25日をクリスマスとした・・・・が有力な説です。

当時のローマ帝国のローマ軍団を中心に、最大の宗教勢力だったペルシア起源の宗教ミスラ神の太陽崇拝とキリスト崇拝を結び付けるために、もとは熱烈なミスラ教の信者で、後にキリスト教に改宗したローマのコンスタンティヌス大帝が意図的に12/25の日付を使ったと云われています。

キリスト教がローマ帝国の国教として定められたのは、313年のコンスタンティヌス帝の「ミラノ勅令」キリスト教公認を経て、西暦380年、テオドシウス帝統治下です。
それ以前はディオクレティアヌス帝のキリスト教迫害命令によりローマ帝国史上最大規模の組織だった迫害を受けています

もう一つ・・・・、古代の教会では、キリストの死亡した日が重要で(復活祭)、誕生日を祝う習慣は異教徒の風習であるとされ問題視されなかったのですが、この時代のキリスト教は新興宗教でしたから、人々をキリスト教へ改宗させる中でクリスマスなどの起源が見えてきます。

イエスは、紀元前四年頃に現在のイスラエル北部のナザレで生まれましたが、実際の誕生日はキリスト教徒でも分かっていないのが、本当なのです・・・・・・国家権力が宗教を利用して、国民を一つにする目的で多くの宗教的行事が行われるのは歴史が示しています。