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 ここ数年はコスタデルソル暮らし。

カタルーニャ独立について思う事。

2017-11-02 10:57:56 | スペイン

ぼんやりしている間に11月。今年もあと2か月か!早いなー。

去年のクリスマスがつい最近の事のようなのに。。。

でも、スーパーマーケットにはクリスマス菓子が大量に並び始めた。し、もう2個もチョコレートトゥロンを買ってしまったし。

年末宝くじでは155番がバカ売れだというし。

155番というのは、今話題のカタルーニャ独立宣言に対して、マドリッドの中央政府がとった措置の元になっている法律。

自治権を停止し、中央の直轄とする。という法律。

そんなものの数字がバカ売れって、どういう発想だろうか。

日本で言えば、憲法9条が大切だから9番を選ぶ。みたいな?

でも155条はどちらかとば、強権的、恐怖政治的な悪いイメージだけどなー。あたしには。

スペイン人的には「頑張れ中央政府」って感じなんだろうなー。

 

せっかくスペインにいるので。カタルーニャの歴史背景や政情は置いといて、あたしの個人的な直感的な(笑)感想を書いてみる事にしますと。

 

1.まず、友達が「今カタルーニャの議会で独立が採択されたよ」と連絡をくれて、慌ててテレビを点けてニュースを見て「あ!スペイン語わからないんだった!」って気が付きました。とほほ。

 

2.スペイン人が(この場合スペイン人というとカタルーニャの人以外を指すことになるんだけど)、カタルーニャ人を嫌っているなー、って事に気が付きました。

「俺はカタルーニャに住んでいたことがあるけど、彼らはいつも「私たちはスペインとは違う」とスノッブな感じなんだよ。今回もそれの延長だよ。」

とか

「はっきり言ってどうでもいいけど、あいつらいつも文句ばっかり言って、だから独立も失敗したほうが嬉しいよ。まあ、本当にどうでもいいんだけど」

みたいな。

どうしてそんな本当に知りもしない人に嫌われてるのかわからないけど。ははは。

 

まあ、そんなんだから、「俺たちは国の2割の税金を賄っているのに、それだけの恩恵や権利が与えられていない」ってカタルーニャの人が思っちゃうのも仕方がないというか、堂々巡りの感情論というか、都市伝説対都市伝説みたいな。

 

3.あと、みんな冷ややか。

「住民投票は法律違反なんだから、そもそも間違っている。罰せられて当然。」みたいな。

独立宣言を出した今となってはそして、155が適用されてカタルーニャ自治政府が無くなって、意外と粛々と次の選挙(12月)に向けて準備が進められているっぽい今となっては、どう思っているかはわからないけど、

「まあ、無理だよ」

と、本気にしていない人が多かった気がする。

 

4.強い政府に慣れ過ぎている?

独立に向けて無策、ひたすら感情論なカタルーニャとフランコの軍事政権時代を思い出させるような、前近代的な中央政府の10月1日住民投票の阻止。
「えー?どっちも幼稚!なんか、ここまでにもうちょっと建設的な何かは無い訳??」「きょうび力づくで排除って、スペイン政府って無策?頭悪い?」って失礼ながら思っていましたが。

なんかそういう流れを見ているうちに、あたしが普段スペイン人に対して感じている「腹の中に堅強ななにか塊がある」感じとか「長いものに巻かれてもびくともしない」感じとかこういうのってカトリックの影響かと思っていたのですが、フランコ時代の影響もあるのかも!と、思ったりもしました。

 

5.カタルーニャ、本当に独立したいなら、なぜもっと合理的に出来ないか?今なんて、州自体に大した権利も無いというか、独立した税制度も無いし、システムが独立に向けて準備されていないのに。そういう所からちょっとずつ準備したりスペインの議会なり世論なりに訴えないのか?(既にしているけど、有効じゃないのかもしれないけど)大手銀行や企業が州から出て行ってあたふたしてるって?今更?気が付いた?

なんて、ちょっとあきれ気味で見ていましたが、独立なんてことはそのくらい後先考えず、勢いがないと出来ないのかもなー。と。最近は思っています。

 

そんなこんなで、カタルーニャの元州知事プーチデモンはスペインを出て亡命準備っぽいし。
中央政府の速やかな対応により、12月には選挙が行われるし、その結果がどう出るかはわからないけれど。

ひとまず落ち着いたのかなー。よくわからんけど。

あたしとしてはカタルーニャにもうひと頑張りしてほしいけどね!でもそれがカタルーニャの人々の幸せかどうかはわからんけど。

これ、パンカタランっていう(リッチな)朝食の定番パンメニューなんですけど。

カタルーニャのパンという意味です。アンダルシアだけなのかなー。こう呼ぶの。わからんけど。

パンにオリーブオイル、トマトすりつぶしを塗って、その上に生ハムをのっけた食べ物。

独立に向けた住民投票の頃に、

「〇〇のパン(地名忘れ)、ハエンのオリーブオイル、アルメリアのトマト、ハブーゴのハモン、アンダルシアの物で作られたパンカタラン。今度からこのパンをなんて呼べばいいんだろう」

みたいな、記事がフェイスブックによく上がってきていました。

あたしのスペイン語力不足で、この記事が具体的にどういう意味を示すのか意味が汲めなかったのですが。

そんなこんなです。



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