DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

3月の予定

2018-03-01 17:36:35 | CAP
3月の予定

3月 3日4日 通常授業
  10日11日 通常授業
  17日18日 通常授業
  24日25日 通常授業

  通常授業とは構成的グループエンカウンターと事例研究です。

  今年は弁護士の上谷さくら先生をお招きして勉強会も予定しています。

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事例研究

2017-04-24 00:10:08 | CAP
60代男性から


 最近のリエゾンでは、通常授業が多くなっています。
数年前は、コラージュやロールプレーイング、料理実習もありましたが
参加者が増えて、通常授業だけで手一杯の状況です。

通常授業は事例研究のプリントワークとエンカウンターを行っています。

今までの事例研究では、夫が無意識に妻に与えてしまうストレスなどを知るための内容がほとんどでした。

子どものクラブ活動に夫婦で支援する際に、夫がお客様気分で参加し妻やその友人に不快感を与えているのに気が付かない等、陥りやす事例が満載です。
最近、事例研究の中で傾向の変わった内容が出てきました。

夫婦関係が改善途上にある方の事例です。
テーマは「お小遣いの値上げ交渉」ですが、二つの観点から事例を示されています。
一つ目は、妻が過去に拘りを持たずに、夫の要求を真摯に聞き接点を考えてくれる事例ですが、「理想だよな~。」と思ってしまいます。
もう一つは、交渉の途中で妻が話を逸らし、都合が悪くなると過去の不快な話を持ち出し交渉決裂になるように画策するストーリーです。
それでも夫は、過去の件を謝罪しながら話を元に戻して値上げ交渉を続け、譲歩を引き出します。

リエゾンに通う前だったら、交渉の途中で決裂するような内容です。
関係改善の途上なら、元の悪い状況に戻らないように、途中で諦めてしまう内容ですが、「ここで諦めたら夫側に不満だけが残るから良くない。」と言われました。
リエゾンで学ぶ目的は「親交親密な夫婦関係を築く。」ことで、どちらか一方が我慢することではないと言われています。

このように事例研究の内容が変わってきたのも、関係改善途上のカップルが増えてきたからかなと感じています。



リエゾンからのコメント

リエゾンでは身近に起きる事例を皆さんに考えてもらっています。夫婦にはボタンの掛け違いが切りなく訪れます。
本当に些細なこと、例えば、冠婚葬祭費は家計から出すのか、歓送迎会費は小遣いから出すのか、共稼ぎと専業主婦の場合、家計の管理はどうなるのか、
大きな問題では、夫の親の介護は誰がするのか、子どもが学校に行かなくなったらどうするのか、妊娠中の体の変化などから諸々な問題に取り組みます。
特にDVをしてしまった後で加害者プログラムに来て改善をした男性が陥りやすいのが、自分の気持ちを言えなくなる事です。
被害に遭っていた妻からはそんなこと当たり前じゃないと思われるかもしれません。
でも違うのです。
交流分析ではIam OK,You are OK の関係性を目指します。お互いのそのままをお互いに認め合う関係性です。
暴力暴言が無くなった男性は、普通の一人の男性です。
妻は恨み辛みがありますから、怒りをぶつけたくなります。
それも当然なので、怒りをぶつけてくる妻にどう対応しながら自分の気持ちを伝えていくかを学ぶのです。
そんなことできるのかと思われることでしょう。でもできるのです。
喜ばしいことにその会話のできる夫婦も少しずつ増えてきました。
「夫婦がお互いに対等で尊重し合える関係性を持てること、それが子どもにとって何よりの安心な家庭である」がリエゾンの理念です。
子どもが安心していられる事、そんな家庭が一つでも増えてくれたら…そう想い活動をしています。

別居中の妻たちにお願いしたいこと
 絶対に別れる、顔も見たくないと思っている方もいらっしゃると思いますが、一度彼らがどう変化しているか、子どものために確かめて見ませんか。
こんな父親はいらないと思ったあの頃の彼らとは違っており、子どもから取り上げてしまうにはもったいないくらい成長をしていますよ。
その目で確かめて欲しいなと願っています。
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子ども支援のために

2017-04-05 05:04:11 | CAP
 なぜ、加害者プログラムを始めようと考えたのかはCAPをしていたからです。CAPとはchild assault prevention と言い
子どもへの暴力防止プログラムと訳します。小学校に赴き、いじめの被害、連れ去り、性被害とそれぞれの被害から逃げる、遭わないように防止するにはどのようにしたらよいかを子どもたちに直接授業時間をもらって教えています。
教育委員会からの依頼になりますが都内では品川区にはもう12年以上授業に入らせてもらっています。都内他においても入らせてもらっています。その授業を担当して気が付いたことがありました。
子どもたちが年々、落ち着きがなくなっていったことです。立ち歩き、私語の多さ、先生への態度など、明らかに子どもたちに
何らかの変化が起きていると感じました。学校内にいる先生は、ただただ必死でクラスが崩壊しないよう頑張っていますが
大変疲弊しています。先生へのケアは本当に必要な時代になりました。子どもたちの変容はなぜ起きているのか、子どもに話を聞いていてわかったのです。もめている両親が多いということです。
そこにはDVという暴力が存在していました。子どもたちは家庭でのその不安定さを学校で出してしまうのだと思いました。
子どもへの支援を仕事にしてきましたが、子どもの後ろにいる大人への援助が必要なのだと感じ、この仕事を始めることにしたのです。

私が加害者プログラムを行っている理由は子ども支援なのです。

子どもたちのために大人たちがどうなったら良いのか、それは子どもの自立に向けた育て方ができるということです。アドラー心理学のSTEP(親教育プログラム)がそれにあたります。
ところが多くの親たちは子どもの力を逆に奪っています。
この子はできないから、可哀そうだから、私がいないとだめだから、などの理由で支配をしていることが多いのです。
子どもは自分の一部と考えがちな大人がDVに遭うとどうなるか、子どもに八つ当たりをしてしまいます。
大人でも追い詰められたり、ストレスが溜まると弱い所に出してしまいがちになります。それを受けるのが子どもたちです。
私は交流分析を学んでいくうちに、子ども時代に決めてしまった幼児決断が、人生の大方の流れを作ってしまうということに気が付きました。
なぜ、同じ失敗を繰り返すのか、なぜわかっていてもやめられないのか、なぜ暴言を吐いたり自分を見失うのかを交流分析から学びました。
と同時にその幼児決断を変えていくことができることも学んだのです。
これを大人たちに教えて、まず自分の中にある決断は何か、失敗を繰り返している理由は何か、人権侵害に遭っているのはどうしてか、この状態から抜け出すことを知ってもらおうと思いました。
子どもに同じ決断をさせないためにもまず大人たちが自分を知ることから始めてもらうのです。
大人が自分の中にある決断(禁止令)を変えていくことで、子どもに同じ失敗を繰り返すことから救うことができるのです。
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二つのフォーラムのお知らせ

2014-05-31 22:04:11 | CAP
 
 リエゾンちょうふでは6月に2つのフォーラムに参加いたします。


  6月20日~22日調布市民フォーラム(国領あくろす)
    
    20日金曜日午前10時~12時半CAP講演会
    CAPせたがやの方をお呼びしました。
    子どもをどう守っていったらよいのか、わからなくなることがありませんか?
    子どもの自立を妨げないで危険な時に、子ども自身が自分を守ることができたらどんなに良いで     しょう。そんなノウハウをCAPが(子どもへの暴力防止プログラム)保護者の皆さんにお届けしま     す。
    調布市市民プラザあくろす3階研修室2 国領駅徒歩1分


  6月25日渋谷女性センター(渋谷女性センターアイリス)
    
    「DVの現状から見るこれからの女性の生き方」
    16時~18時リエゾンちょうふ中島由子講演
    DVとは、デートDVとは、なぜ起きるのか、予防法は?
    そのメカニズムは?自分がDVにあっているのかどうかわからないとき
    少し学んでみませんか?きっと自分がどうした良いのか見えてきます。

 渋谷女性センター 渋谷区桜丘23-21 渋谷文化総合センター8階
     
    
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最近のいじめ報道について…CAPとは

2012-07-29 09:03:49 | CAP
                e-Mail:liaison-chofu@mail.goo.ne.jp
  
  いじめ報道を耳にするたび、なぜいつも後手後手になり
必ず被害者が出てしまう事態になってしまうのだろう。と感じ、
悲しい気持ちになります。予防策があるのに…
 CAPは子どもへの暴力防止プログラムです。
どのような内容かというと
 ワークショップ形式で
 楽しく参加しながら、
 自分の周りに起こるかも知れない暴力について、
 加害者にも被害者にも傍観者にも
 ならないために、作られたプログラムです。
都内では区からの要請により
授業に入らせてもらっています。
PTAからの要請もあります。
 ①いじめにあったとき
  もし自分がいじめにあったとき、自分に何ができるだろう、
  いや、やめてと言えなかったら何ができるだろう。
  同じことが起きないようにするためには何ができるだろう。
  いじめにあっている友達を見たとき
  友達として何ができるだろう。
  子どもたちにも劇に参加してもらいながら、
  自分にできることを考えてもらいます。
  ワークショップとは参加型学習です。
  暴力について怖くならずに学べるプログラムと
  なっています。
 ②誘拐にあいそうなとき
  もし自分が知らない人から声をかけられて
  怖くなったとき、自分になにができるだろう。
  知らない人についていかないために、知っておくことは
  なんだろう。
  捕まえられそうになったとき、どうやって逃げることが
  できるだろう。(セルフディフェンス)
  被害に遭いそうな友達を見かけたとき
  友達としてなにができるだろう。
  知らない人が逃げていったら、自分たちがすぐ
  した方がよいことはなんだろう。
  困っている人を見かけたときどうしたらいいだろう。
  困っている人から助けを求められたら、
  子どもの私たちができることは、なんだろう。
  様々な場面を子どもと共に考えていくプログラムです。
 ③性被害に遭いそうなとき
  もし自分が、いやな触られ方をされたら、何ができるだろう。
  このことを言ったらだめだと、口止めされたらどうしよう。
  怖い気持ちがいつも心の中にあったらどうしよう。
  誰かに言ってもいいのかな。
  
  いつも大人ワークで補足の説明をします。
  性的な被害に遭いそうになる子は
  知らない人からは20%で
  知っている人からが80%となっています。
  ではなぜ、それが明るみに出ないのか。
  それは、この秘密の強要に理由があります。
  勿論、児童の尊厳の問題もありますが、
最大の理由は、秘密の強要です。
  知っている子だから、どういえばこの子が
  秘密を守るかを、加害者がよくわかっているのです。
  よく使われる言葉として
  君のお父さんやお母さんがこのことを知ったら
  きっと悲しむよ。
  僕が警察に捕まっちゃってもいいの?
  写真をばらまくよ。など…
   秘密を守らされるのですから
  この被害の特徴として、被害期間が長く続くというのもあります。
  同じ児童に対して、繰り返し繰り返し行われます。
  ひどい場合には、10年以上も被害に遭い続けていた、
  という場合も少ない数字ではありません。
  被害児童は、被害者であるのに、加害者と同じ秘密を
  持たされ続け、何年にもわたって苦しむことになります。
  小さな胸で一生懸命耐えて、どんなにつらいことでしょう。
  心の壊れていく体験と言っても過言ではありません。
  男の子も女の子も同じように被害にあいます。
   1件でもあってはならない被害だと思います。
  どうか大人の皆さん、子どもたちを守ってあげる術を
  しってください。大人がずっと子どもに張り付いて
  守ることはできません。子どもが自分で自分を守る力を
  つけること、その機会を与えてあげてほしいと
  思います。今、後手後手にならないためには、
  予防教育なのだと思います。
  CAPはこの3つの暴力をそれぞれ子どもたちに
  自分だったら何ができるかを考えさせて
  進めていきます。授業では2時限をもらっています。
  一つ目の劇に出そこなった子は、二つ目の劇に
  出るぞ!と頑張る子もいたりして、逆に私たちが
  いつも子どもたちに元気をもらったりしています。
   (リエゾンちょうふにCAPの依頼があった場合
   CAPせたがやさんに依頼しています。
   CAPせたがやは、品川区の委託も受けている
   実績のある団体です。)



  
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