DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

弁護士上谷さくら先生の講義を受けて2

2018-08-31 23:50:24 | 行事予定
前回の男性の記事の中で 夫側が大変厳しい状況になる。とあったが、
その続きを書きたいと思います。

「持ち家がマンションでも一軒家でも離婚となると
その家も資産分割の対象となる」

5000万円の家にローンを組んで住んでいたとします。ローンが1千万残っていたら
5000万から1000万を引き、残った金額の半分を妻に現金で渡さなければいけないというのです。
つまり2000万円を渡すことになりますね。
住んでいる家ですから、売るわけにもいかず、ローンも払いながら、2000万円のお金を
工面しないといけなくなるわけです。

これに退職金(前記事の内容で)を合わせたら2500万現金で用意しなければいけなくなります。ローンを払いながら、この金額を用意するのは不可能な気がしてきます。
別れた妻たちは請求しているのでしょうか。
仕事をしながら、子育てで忙しく、調停なんてとんでもない、ということもままあります。
夫の方も万が一請求されたら、立ちいかなくなりそうです。この上に養育費があるわけです。

子どもにとって何が良い選択肢なのでしょう。

そのことを真剣に考えられるようになるには、グループに参加して肌で感じること、
そこからが1歩だと私は思います。


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弁護士上谷さくら先生の講義を受けて

2018-08-30 03:00:48 | 行事予定
さくら先生の講義を受けて(40代男性)

別居、離婚となると男性側に非常に厳しい状況となることが再認識できた
夫の収入は妻の協力があってこそ、という考えが別居時にも適用され、妻の生活を支えるための婚費の支払が必要となること(その期間子供に会えない可能性もある)、
離婚となった場合、将来もらえるであろう退職金も財産分与の対象となるため、夫はもらっていない退職金分も妻に支払うことがあること、最近は面会交流についての案件が倍増していること(男性の育児への意識の変化はもちろんあると思うが、女性が会わせない件数が増えていることもあるのでは)
などリアルに感じられた


この現実を男性は知っておくべきで、35%が離婚すると言われる中、正しい情報を認知している人は少ないと思う
別居や離婚を選択することに抵抗がなくなってきているが、リエゾンのようなDV加害者プログラム、カウンセリングで問題を解決し、夫婦がお互い尊重しあえる関係を再構築することができることも情報として広まっていって欲しい




リエゾンからのコメント

今回、男性たちに一番衝撃的に映った内容だったのではないでしょうか。
離婚をした時点で退職金がまだもらっていなくても半分の金額を妻に支払わなくてはいけないということです。
例えば今退職したら1千万支給されるとすると、その500万円を妻に支払わなくてはいけないというのです。勿論退職しているわけではありませんから、手元に現金があるわけもなく500万円を借りてでも何でも用意しないとならなくなるわけです。
これは転職していたとしても同じだそうです。転職後であっても預貯金から退職金の
半分の金額を離婚時には渡さなければいけないそうです。

「弁護士の中にもこの事を知らない人がいる」さくら先生が話されていました。

男性たちは「俺が食わせてやっている。」とか「だれのおかげで居られると思っているんだ。」とか言われますが、なんと妻のおかげだったのですね。つまり日本という国は専業主婦を大切に考えているということです。専業主婦の功績をしっかり認めており、半分の財産を渡さなければいけない存在だということなんです。

だから稼ぎがない専業主婦ではない、影の貯金を着々としている私たち主婦なのだということを知って自信をもってもらいたいと思います。

でも離れる決心をする前にリエゾンに来て、対等尊重の夫婦関係構築を試みてくださるようにお願いします。




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弁護士上谷さくら先生の特別授業が行われました。

2018-08-27 00:41:37 | 行事予定
 8月25日土曜日調布市文化会館たづくり1102会議室にて、弁護士上谷さくら先生の
特別授業を行いました。(男性メンバー16名参加、スタッフ2名)
お話しされた内容を少しずつ紹介したいと思います。

上谷先生とリエゾン中島との出会いは、6,7年ほど前東京の犯罪被害者支援センターでした。ボランティア登録をしていた中島と、そのボランティアメンバーに法律の授業を受け持っていた上谷先生と先生と生徒の関係から始まりました。私の上谷先生の印象はわかりやすい授業だな、テキパキできる先生だな、というものでした。きっとこの先生は情に厚い正義感の強い先生だと直感した私は上谷先生の最後の授業の日に名刺をくださいとお願いしました。
それからリエゾンでは妻にも夫にも上谷先生を紹介することにしています。
 弁護士の先生はたくさんいてどの先生に紹介したら良いのかわからないのが実情です。でも安心して紹介できる先生に出会えたことは本当に幸運だったと思っています。

次回から上谷先生がお話ししてくださったことを少しずつ書いていこうと思います。
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家族じゃないよね

2018-08-03 09:26:45 | 【DV加害者更生教育プログラム】
50代男性jさん第2弾

リエゾンの通常授業で、事例研究のプリントが配られました。

事例の内容は、夫が未熟で家事ができず、関わろうとしない内容です。
妻が出張中に、病気になったお子さんが夫を頼らないばかりか、夫は子どもの
病気にも気が付かない状態でした。

私は、「未熟で・・・」と言うことに違和感を持ちました。
未熟ではなく、「家族としての役割を果たしていない。」と言うのが良いように感じたからです。

私はと言うと、家族から「家族じゃないよね!」とか、「下宿人と同じだよ!」などと罵倒されたことがあります。

どのような時に言われたか思い返してみました。

自宅のことよりも実家のことを優先してしまったとき。
家族の誰かが問題を抱えていて、皆で対応を考えているのに、聞き流してしまったとき。

言われた時は、罵倒される程のことではないと思っていました。

しかし、事例研究のプリントを読み、妻と子どもはイラついたのだろうな。
真意は「家族なんでしょ。もっとこっちを優先して。」とか「家族なんだから、もっと真剣に関わって!」と
伝えたかったのだろうと思いました。

言われた直後は「下宿人なら、小遣い制は止めだ。家に入れるお金は下宿代相当の金額にしよう。」と思い、
その時の嫌な気持ちはまだ残っています。

でも、家族でいられる時間は残りが少なくなってきています。あと数年で子どもは巣だって行きます。
自分たち夫婦も、夫婦でいた時間の折り返し地点は過ぎていると思います。
残っている時間は家族の絆を深めていこうと思い直しています。



リエゾンからのコメント

 折り返し地点が来た時に隣にいるのは果たして誰でしょうか。

今、あなたの目の前にいる妻はいないかもしれません。
一人になっているかもしれません。

リエゾンに来るメンバーの多くは一人になってからやってきます。
妻が訴えていた時に聞かなかった残念な結果です。

それでもあきらめないで欲しいと思います。別居後、同居に戻った夫婦も
何組もいます。交流分析を学んだことで、双方が自己理解、そして他者理解が進むからです。やり直しに遅すぎることはありません。
ただ一つだけ、妻が夫を心の底から嫌だと思うと戻ってこない可能性はあります。

女性は何度も許してあげるのですが、ある日を境にプツンと気持ちが無くなるときがあるのです。そうなるともう許さなくなります。今まで情で繋がっていた細い絆さえ切れてしまったのです。そうならない前に妻の声に耳を傾けましょう。

永遠に許してはくれませんから。

家族じゃないよね!と言われていたjさんですが、これは裏を返せば、早く真の家族になって!という切なるメッセージだと私は思います。

折り返し地点を迎えた時に、今一緒にいる目の前の妻と穏やかな歩みをしていきませんか。
多くの夫婦が修復されることを願っています。






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お前、何考えているんだ!

2018-08-02 00:05:14 | グループ日程
題目:お前! なに考えているんだ!(50代男性jさん)

出張で遠方に行ったときのことです。
朝から仕事が有るので、前日に出発し夜に現地に着きました。翌日は仕事が終わり次第に帰らないと、もう一泊になるので、妻に頼まれた現地の日本酒をお土産にするため出掛けました。

指定されたお酒の蔵元の有る町なので、大吟醸、吟醸、純米酒と沢山の種類が有ったので、妻に電話でどれにするか問合せました。
私は、どれか一種類の一升瓶を買って帰るつもりでした。
しかし、妻は、大吟醸と純米酒の4合瓶の各一本のリクエストです。 
一升瓶より割高なのと夏の暑い中、日中の車内に置く時間が有ることを伝わると、三種類を各一本のリクエストに変わりました。
日中に、温度を気にしながら三本も持って帰ると考えるとイライラして来ました。妻が宅配を許すことは無いと考えていたからです。
以前の私ならば、「出張で来ているのに、お前は何を考えているんだ!」と怒りを爆発させていたと思います。
しかし、仕方無いと思っていたら、「三本でも宅配代は同じなので送って。」と妻が言って来ました。
お店に宅配を依頼して宿に戻り、妻が何を考えていたか想像してみました。
4合瓶にしたのは、冷蔵庫で冷すためと、子どもが寮から帰った時だけに開ける為だと気が付きました。
一本増やしたのも、宅配代を割安にするためです。

リエゾンに通う前なら、ケンカになっていたなと思いました。
理由も言わずリクエストをコロコロ変える妻にイライラすることは有りますが、妻が考えていることを想像する余裕は持てる様になったと思います。


リエゾンからのコメント

リエゾンで行われる事例研究は、DVのひどい事例もあれば、どこの家庭にも起こりがちな事例もあります。そこで徹底して皆さんに考えてもらうことは

相手の気持ちを想像することです。

まず夫の気持ちは何だったか。
次に妻の気持ちはどうだったか。
子どもの気持ちは?
子どもは何を学ぶか。

交流分析の立ち位置から想像していきます。

ここで行われているゲーム(争い)は何か。
どれがラケット感情か(うその感情)
双方の禁止令は何が考えられるか。(人生を生きづらくしている決断の事)

初めは何が何だかわからなかった人でも、学んでいるうちに問題が見えてきます。
誰がゲームを仕掛けていて、ややこしくなっているのかが見えてきます。
上記に青字で書いた部分の内容が理解できて妻や周囲の人たちとのゲーム(争い)が回避できるようになります。

そして自分がゲームを仕掛けていたことに、妻からのゲームに乗っていたことに気が付くのです。
子どもに与えた影響を感じることができるので、ゲームから降りる自分になっていきます。

どう言ったら相手が分かってくれるのかも分かってきます。

jさんも良い線まで行っていますね。あともうちょっと!
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