DV加害者更生プログラム(既婚、未婚、問わず)

DVをしているのではないか、悩んでいる方に心理テスト、グループエンカウンター等を用いて更生の道をお手伝いします

町田市講演会での質問にお答えします③その1

2021-12-27 20:39:11 | 【DV加害者更生教育プログラム】

質問

DVで離婚しました。家では安心できる生活になりましたが、職場でハラスメントに遭いやすいです。パワハラ、セクハラで今も困っています。急に大声でキレられると嫌ですが止めてくださいとは言えません。
2人になった時にやられます。どんなことに気を付けたら良いでしょうか。
上司に相談すると録音するように言われます。

私なりの答え

答えが遅くなってすみません。

上司の方が言うように「録音」は大切だと思いますが、上司の方の対応のまずさが気になります。(詳細は割愛します)

2人になった時にするのは「悪質」だと感じます。まずいことをしている意識があるという事です。

ICレコーダーを机の上に置いてみたり、目に止まるようにしたりするのはどうかなと思います。

いつもポケットに入れてすぐ録音できるようにしておきましょう。

ある例ですが、会社のパソコン(自分用の)にパワハラ、セクハラの訴えるやり方を調べておいたらやらなくなった、というのを聞きました。履歴を見たのでしょう。危機感を加害者がもったのだと思います。

録音ですが、DVでも大変大切です。

何故なら、録音をするとなるとAが働き出す人が多いのです。

A(アダルト)は心の自我状態の一つで、冷静に考え行動する働きです。

Aのエネルギーが全くない人は別ですが、多くの人は録音しようとするとスッと冷静になる人も多いのです。

出来たら根本から被害に遭わないように解決したら良いと思います。

それはもちろん、インナーチェンジングセラピーを受ける事です。

なぜ根本解決になるのか詳しい説明はまた次回に。

 

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町田市講演会での質問にお答えします②その6

2021-12-25 06:00:21 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「真の謝罪を見込めない時の心の持ちよう」

なぜ仕返しに向かうのか、について

① 何と言っても加害者のしたことが許せないからです。相当酷いことをしたのでしょうね。恨みが深いのだと思います。

でもね、恨みって大事なものを失うことにもなります。自分の未来に落とし穴が出来たり、見晴らしが悪くなったりすることだと私は信じているのですね。安心して未来の道を歩けなくなると思うのです。だから自分の安心な未来のためにも恨みは手放すことを勧めたいです。

② ストローク不足である。

エリックバーンは人は何のために生きているか、それはストロークをもらう為である、と言いました。ストロークは人から人へのやり取り全てを言います。精神的なもの、身体的な物とあります。
ストローク不足になると、人は心理ゲームを始めます。つまり争いが始まるのです。
何故なら、心理ゲームはとても濃いストロークを簡単に手に入れることができるからです。
ストローク不足でイライラしていると、人に突っかかるようになります。

ゲームを引き起こし、ストローク不足の解消をするのです。

③ 愛着の問題がある

親からのストローク不足だったり、兄弟姉妹が多く、自分へのストローク不足だったり、親が攻撃的、若しくは立派すぎて、求められない、素直に求めにくいなどの関係性があった、などの下地にあると、自分に奉仕をしてくれる人に出会うと、一気に惹き付けられて手放せなくなります。舞台の主人公のような陶酔感が伴うので、舞台を降りることが難しくなるのです。
愛情以外に物欲で出る場合もあります。(相手をATM化するなど)愛情を物、お金で計るようになります。

④ 人生態度が第二~第四

交流分析に人生態度というジャンルがあります。

第一の立場の人…自分の存在OK、他者の存在OK

第二の立場の人…自分の存在はNOT OK、他者の存在OK

第三の立場の人…自分の存在はOK、他者の存在はNOT OK

第四の立場の人…自分も他者の存在もNOT OK

第一の立場の人はゲームを仕掛けられることはありますが、自分からゲームを仕掛けません。つまり仕返しはしません。

それぞれの立場は、生まれてから親が赤ちゃんとどう向き合ったかによります。

基本的には放っておかず、すぐ反応したか、になります。

つまり、第一の立場の人って、そうお見掛けしません。ほとんどいないといっても良いかもしれません。アルコール依存症家庭で育った私の場合、第四になります。仕返しをしたいエネルギーがもう備わっているのです。だからこそ、何のためにDVをパートナーにやめて欲しかったのか、家族が安心できるために何を忘れてはいけないのか、いつも自分に問いかけて欲しいのです。

⑤ 禁止令の存在

仕返しは禁止令で言う「正気であるな」になります。ここでは詳しく説明しませんが、日本に住んでいるだけで「正気であるな」は決断されやすくなります。やったらやり返せ、が自分にとって普通の考えになるという事です。

⑥ 加害者側の無理解

何と言っても、フラッシュバックが起きていることに向き合わない、難癖付ける、しつこいみたいに言う、弁解する、ちゃんと謝っていない(夫は謝っているつもり)、真の謝罪をしていない、などです。

真の謝罪はなかなかできるものではないので、過去のことは何度でも謝ることが大切になります。

女性側の心の傷ですが、しっかりケアをしましょう。放っておかないようにしましょう。インナーチェンジングセラピー、感情消化、傾聴カウンセリング、自分に合ったケアをすることが大切です。

女性側のケアを中心に書きましたが、男性がフラッシュバックを起こす場合ももちろんあります。

私からの提案は簡単です。

「相手の嫌がることはお互いにしない。お互いの自由と人格を尊重しあう。」

これのみです。相互DVになってしまった場合にはお互いの尊重を思い出してください。心理ゲームを終わらせ本当に安心な家庭を子ども達に与えてあげて欲しいのです。

 

「真の謝罪を見込めない時の心の持ちよう」の質問に応えているうちに大変長くなってしまいました。

どうか自分なりの答えを導き出していただけたらと思います。

 

 

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『2019年5月1日の君へ』

2021-12-24 16:14:37 | 【DV加害者更生教育プログラム】

『2019年5月1日の君へ』男性参加者Tさん

(あっ、来た来た。うわー、冴えない顔してるな。しょうがない、声掛けてみるか)君、ひょっとしてリエゾンに来たの?やっぱり僕は誰?って、う〜ん、そうだな君のリエゾンの先輩って感じかな。えっ、僕の服装が個性的?ありがとう、褒め言葉として受け取っておくよ。    

何で君はそんな冴えない顔してるの?

うーん確かにね、DV加害者更生プログラムに来ちゃったんだもんね。

でもね、君にね、これだけは先に言っとくけど、初めて中島先生に会う時不貞腐れてちゃダメだよ。後々、とっても恥ずかしいからさ。

何でそんなこと分かるかって?何となく君に似てたからさ、僕もね。けどね、僕も君も今日が人生の新しい最初の1日になるんだよ。

えっ、何言ってるか分からない?、そっか、しょうがないもう少し教えてあげるよ。  

君、今まで何で生きてなきゃいけないんだろうみたいな息苦しさ、ずっと抱えてきたよね? 特にさ、子どもの頃から親の期待に応えるので『楽しい』とかさ、『友達』って感覚良く分からないと思うよ。

ずっと家でも学校でも監視されてるように思うし、『友達』ではなく『敵』って感覚が強いんじゃないかな。    

インナーチェンジングセラピーってのをここではやるんだけど3ヶ月くらい通ったぐらいかな?

ビックリする事が起こるよ、仕事で車を運転してる時、脇道から軽トラがね、一時停止無視してさ、ぶつかりそうになるんだよ。

そこで今までの君ってさ、多分キレてるでしょ?ブチンって感じで。

それがね、『大丈夫ですか?怪我ありませんか?』って言うんだよ、信じられないよね。

そこで、君は感じるんだよ、ここに通って良かったって。もちろん妻や子どもにだって今までみたいな我を忘れるような怒りは収まるよ。

 それでね、半年過ぎたくらいかな、DV加害者更生プログラムのグループのね、『ファシリテーター』ってのを始めるんだよね、何それ?ってその会の進行役って感じかな?そこでね、もの凄いショックを受けるんだよ、今まで人の話を聞けてなかったって。

自分の都合の良い事しか聞こえない耳になってたって。そりゃ、今まで妻の言ってた事が聞こえてない訳だって納得するし、相当ヘコむよ間違いなく。

ただね、今までの君と違うのは、君にそれを教えくれる仲間がいるって事、耳に痛い事を言ってくれるし、自分の辛いことには共感して泣いてくれるんだよ、スゴくない?何となく『友達』ってこんな感じって分かってくるよ。

しかも、君だいぶ『泣き上戸』になってるよその頃(笑)周りから心配されるくらいに。  

何でそんなに君の事分かってるかのように話してるか?って、そりゃそうだよ僕は、2年半ぐらい先の君だもの‼︎

まだまだ教えたい事はいっぱいあるんだけどこれくらいにしておくよ。 うん?未来の僕はどうなのって?何て言うんだろう、良い事ばかりではないし、もちろん悪い事もあるけど人生を自分の足で歩いてるって感じかな、小説の主役が自分って感じでもあるし。

うん?分からない、それゃそうだよこれからだもん。

特別サービスでもう一つだけ教えちゃうけど嫌々来たこのリエゾンから『交流分析』に興味を持ってメンタルサポート研究所ってとこの基礎講座を受講するようになるよ(笑)

口開いてるよ、君、そりゃ驚くよね。  

だからさ、お願いだから今日、中島先生と初めての面談の時に不貞腐れないでいて欲しいんだよ。2021年12月からわざわざ教えに来たんだからさ、頼むよ‼︎

 

リエゾンからのコメント

この記事をもらった時、笑ってしまいました。

確かに不貞腐れていた顔を思い出します。

でも今や、ファシリテーターを立派にこなし、メンタルサポート研究所の基礎講座まで受講していますから。

基礎講座を男性に勧めているわけではありません。が、男性も女性もインナーチェンジングセラピーに興味を持ち、倉成先生のメンタルサポート研究所に繋がっていく方が多いのも事実です。

それだけ、インナーチェンジングセラピーは問題を解決できるセラピーである証拠なのだと思います。

皆さん、「このセラピーを他の人にも教えたい。」言います。ありがたいことです。

今、Tさんは生きてきた中で自分の事を一番好きになれたと言います。自分を好きでなかったら、妻も子どもも本当の意味で好きになれないと思うのです。

自分の人生を自分の足で歩いている感じがする、と多くの方が仰います。

やっと自分の人生脚本のハンドルを自分が握ったのでしょう。

本当に親の期待に添おうと生きている子どもたちが多く、DVの原因になっています。それは加害者も被害者もです。

子ども時代のみんなに伝えたいのです。

「あなたはそのままでいいよ、自分らしく生きていこう。」

 

 

 

 

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町田市講演会での質問にお答えします②その5

2021-12-16 05:53:02 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「真の謝罪が見込めない時の心の持ちよう」

この質問に応えているうちに終わらなくなっていますね。

本当に難しいことなので、このブログの文章を読み進めて受けた自分なりの答えを導き出していただけると良いなと思います。

今回は「許されない仕返し」についてお話ししたいと思います。

まず、このリエゾンですが、なぜ立ち上げたのかという所からお話ししたいと思います。

私はアルコール依存症の父と共依存の母との家庭で育ち、母がとにかく可哀そうに思えて、母の役に立つことが自分の考えの中心になりました。自分が看護師になりたいと思っていても、就職して家にお金を入れて欲しいと言われると逆らえない、自分のやりたいことを選べない、なぜ、逆らえないのか、ずっとわからないまま、両親の争い、夫のアルコール問題も重なり、体を壊し、足が麻痺を起こし、腰がいつも痛くて、常時熱を出し、子ども達まで熱を出し、肺炎を起こし、入院し、すべての揉め事、不幸が襲ってくる、きっと我が家は呪われているのではないか、と思ったほどでした。

結局、アルコール専門の病院に行き、父親のアルコール問題の相談から心理学に繋がり、分かったことは、「無知の悲劇」という言葉でした。知らないと何も悪いことをしていなくても抜けられずずっと苦しむのです。交流分析で言う「人生脚本」です。脚本には敗者も勝者もあります。

そしてこれは自分が決めた脚本なのです。自分で決めているからこそ、解決が出来ます。

学びを深めるうちに、被害者であるはずの母親の仕返しが分かってしまいました。

子ども時代から母にずっと不思議に思っていたことがあります。

それは父親が禁断症状が出ている時ってアルコールが飲めなくなる時期でもあるのですが、その時期、家族にとって父親が普通の人に戻る時なのです。いつもラリッていて、怖くて話もできない父親が、病人ですが普通の人になるのです。その安心(ずいぶんレベルの低い安心ですが)な時期に必ずと言っていいほど、母親が父親を苛めるのです。ゲーゲー吐いて、会社に何週間も行けず、体調の悪い状態で臥せっている父親に対して、母は明らかに言葉の攻撃をしていました。

そして、父は怒り、またお酒を飲むようになるのです。

私は母に「やめようよ、また飲んじゃうよ。」と言いましたが、母の言い分は「今でないと言えないから」でした。
そして無限ループにはまっていくのです。

お母さんは幸せになりたくないのだ。と思いました。

子どもの目線から見ると、飲んだくれの父親に迷惑をかけられ、毎日必死で生きているように思える被害者であるはずの母親が、父親が弱くなった時に反撃に打って出るのです。

でもそれは母が弱い者いじめをしているようにしか見えませんでした。

私は今年61歳になりますが、その母の苛めをしている目や顔つき、雰囲気、思い出せるのです。

子どもにとって混乱する出来事なのです。被害者の加害者化です。

それも相手が病人という,弱った状態の時に行われます。

今となっては母がフラッシュバックだったのか、明らかな仕返しだったのか分かりませんが、ただ一つ確実に言える事は、父が弱っている時に行う事です。病人に対して仕返しを行っていたことです。

アルコール専門の病院で受けた家族療法での授業によると、イネーブラー(世話を焼いて問題を継続する人、この場合母親)は問題を起こしている人(この場合父親)を健康にさせないようにするそうです。もちろん無意識での行動ですが、深層心理では、世話を焼くことはイネーブラー(この場合母親)にとって自分の社会的価値が上がることになり、問題が収束しないような行動をとるのだそうです。

子どもにとって大変ショックなことで、混乱しました。本来子どもは自分が不甲斐ないとか、自分のせいでこのもめ事が起きているとか、自分が何とかしないと、と思っているのです。それが、母がそこにストップをかける行動を取るとは到底考えられず、目の前で起きていることにただただ混乱するのです。

後に交流分析を学んで分かったことですが、これは心理ゲームのドラマ三角形と言います。争いを終了させる気持ちは当事者にとって全くない状態で、パワーゲームから降りません。その結果起きることは「役割交代」なのだそうです。役割は、加害者、被害者、救済者の役割をグルグル交代しながらゲームは進行していきます。

交流分析で説明するなら、被害者も加害者になり、加害者も被害者になるという事です。相互DVになります。

この過程で被害者ははっきりただ一つ、そう子どもたちだけなのです。

リエゾンはこのような理由で立ち上げました。親たちの争いから子どもを守るためです。

理念は「子どもにとって安心な家庭を」です。

リエゾンでは被害者に「仕返し」を止めてもらいます。恨みを適切な方法(感情消化、インナーチェンジングセラピー)で手放してもらいます。両親の復讐劇は子どもにとって、苦しい家庭が続くからです。

ただし、フラッシュバックは加害者側に受け止めてもらいます。何度でも何度でも受け止めてもらいます。

見分け方は、過去の事を言うのはフラッシュバック、未来の事を言うのは仕返しです。

過去の事…あの時あなたはああだった、ひどかった、など。目を見れない、話せないなどが起きている時は少し別居の手段を取るか、1週間に数日、二人に離れるなどの提案もします。

未来の事…あなたは私にひどいことをしたのだから私の言うことをきいてね。私の望みを叶えてね。いじわるされても仕方ない立場なの、あなたは。(尽くし要求型)
他にずっと無視をする、口をきかないなど。存在の否定、死ねばいい、消えろなどの言葉を言う。(存在否定型)

相手の未来を自分のために差し出すのが当然と思うタイプ(尽くし要求型)と、相手の存在そのものを否定嫌悪し苛めるタイプ(存在否定型)があります。

過去の事を持ち出し、仕返しとして使う場合ももちろんあります。その場合は普段から仕返しを行う人が過去事例も仕返しに使います。混ざっている場合もあります。だから難しいのです。

なぜ、パートナーにDVを止めてもらいたかったのか、安心な家庭を目指していた気持ちを彼がプログラムに通い、効果が出てくる過程で 少しずつ忘れてしまうのです。子どもが二人の関係をどのような気持ちで感じているか、想像しなくなるのです。

なぜ、仕返しの方向に行ってしまうのか、いくつか理由があります。これもすみません、次回にしたいと思います。

 

 

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町田市講演会での質問にお答えします。②その4

2021-12-07 20:38:33 | 【DV加害者更生教育プログラム】

「真の謝罪が見込めない時の心の持ちよう」ですが、仕返しの話まできました。

仕返し、これは実際大きな問題となっています。

一つのDV加害者更生プログラム内にとどまらない、日本全体の問題点かもしれません。
女性が専業主婦だった頃とは違い、社会全体が共稼ぎでないと苦しい生活になっているために起きていると予想できます。

「家庭とは何か」のあり方が男性と女性で違った状態で結婚し生活がスタートします。
男性は癒される家が出来たと思うし、女性は協力し合う家ができたと思います。
だから男性は家事をしません。そのことで喧嘩が頻繁に起きるようになり、別居へと進んでいきます。別れたくない男性は認知の修正をして、再スタートします。その時に女性は今までのうっぷんを吐き出します。うっぷんが出てきたあとは2つのパターンに分かれていきます。

その1、男性の我慢⇒男性の我慢の限界⇒揉める⇒直らないの断定⇒別居、離婚
その2、男性の我慢⇒女性の仕返しの強化⇒男性のウサギ化

今、この二極化になっていると思います。

どちらも大切な視点が抜けているからこの成り行きになるのです。

それは、男性に女性が訴えていることを感じる力なのです。

女性がいつも言うのは同じ事ばかりだと思います。

「あの時あなたはこうだった、私は辛かった。」(フラッシュバック)

「本当にごめん、もう絶対しない。」

この会話が何度も繰り返されます。そのうちに

「どうしてわかってくれないの。私は辛かった気持ちを分かってほしいの。」(フラッシュバック)

「どうしろっていうんだよ。何度も謝っているじゃないか。家事も前より全然やっているし、子どもだって充分みてる。」

「それを言っているのじゃない、怖かった気持ちを分かってほしいの。」(フラッシュバック)

「だから、謝っているじゃないか。何回謝ればあなたの気持ちが済むようになるわけ?だいたい、あなただって、僕を傷つけたよね。お互い様なんじゃないの?今なんか、あなたの方がDVを僕にしているよ。いくら頑張っても認めないのだから。」

女性はあきらめていく。

この会話はその1のパターンになっていくと思われます。

その1の場合、過去の事を持ち出して訴えている時、フラッシュバックを起こして止まらなくなっている場合が多いと私は感じます。この時の男性の受け止め方が大切なのです。

またか、いつまで言うんだ、いい加減にしろ、これは禁句です。
男性が言う「ごめんなさい」は、真に謝っておらず、(早く終わってよ)という言葉にならない非言語の気持ちが女性に伝わってくるのです。だから終わらない。何度もしつこく出てきます。

それに女性がフラッシュバックを起こすには、何か、男性側が地雷を踏んでいる可能性があるのです。リエゾンではその地雷を探すように言います。踏まないようにします。女性もフラッシュバックを起こしたくないのです。でも地雷を踏まれると体の中からムカムカと怒りが湧きおこってきて止まらなくなっていくのです。

ある例では「普通じゃない、お前はおかしい」と言葉のDVにあっていた女性は夫婦関係修復後、男性が何気ない会話の中で「普通」と言われると毎回フラッシュバックを起こし怒りまくっていました。男性も急に怒られるのですから、何が何だか分かりません。原因は「普通」の単語にあると分かってから、極力その単語を使わないように会話をすることでおさまっていきました。

大切なことは、女性がそのような状態なのだと男性側が分かってあげる事、地雷を探すこと、踏まないこと、です。切にお願いします。踏まれると女性もつらいのです。

これが許される仕返しです。別名「フラッシュバック」です。

次回に「許されない仕返し」について書きたいと思います。(その2のケース)

 

 

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