私は42歳の男性です。結婚して1年が経ちました。
結婚前から、同棲していた妻に暴力をふるっていました。
もともと口喧嘩になることは多かったと思います。
時によって違いますが、必ずケンカになるきっかけ・原因はあって、その問題解決のためにもケンカはやむを得ない、理解できないのなら大きな声を出して強く言わないと伝わらない、時には暴力も必要かもしれない、そう思っていました。
暴力という手段はよくない。しかし暴力が出てしまう原因は妻にある。
その原因がそもそもなくなれば、怒らなくてすむし暴力もふるわなくてすむんだ。
そう考えていたのです。妻にも、「暴力を受けるのはわたしに原因があるのかも。」そう思い込ませるよう追い込んでいたのです。
リエゾンちょうふに来て約3ヶ月が経ちました。
今では妻と口論にすらなりません。というのは言い過ぎですが、少なくとも大きな声を出すことは無くなりました。それは私と妻とは全く対等な立場であると学んだからです。
私は彼女を怒るときに、厳しい保護者の立場で怒っていると思っていました。しかし実際には、自分は子供のように振る舞っていただけなのです。
加害者プログラムに参加する前は、どんなヤクザな集団なんだろうと恐ろしく感じていました。そんなものに参加して、自分は馴染めるか不安でした。しかしおっくうながらも参加して、
・実際に参加者の話をナマで聞き、自分の意見も言う。
・話しづらい自分の話を、きちんとしてみる。そして他者の意見を受け入れる。
そんな単純なやり取りが、今までいかに欠落していたことか。そして重要なことかを痛烈に感じました。そしてまた、それが自分を知る重要なプロセスだったのです。
人間が自ら変わることは、とても難しいことだと思っています。
しかし学びを得ることによって、変わるチャンスはたくさんあるのだと、参加する度に感じています。
これからもDV諸先輩方、よろしくお願いします!
リエゾンからのコメント
彼は、5月に入会したCさんです。
グループの成長と紹介した記事の男性でもあります。
彼はとても大切なことに気が付いてきました。
それは、夫婦は対等である、ということです。これをいくら言葉で伝えられても、
「わかるけどそう思えない」
という男性は多く、対等だと実感できるには何を学ばないといけないのか、ということにも触れています
学び続けること、これは大変、力となります。
そして、もう一つ、ホンネの学習です。本音で伝えることはとても大切なのに、自分以外の他人とは ほとんどできずに生活してきたことも気づいています。
真剣に相手にアドバイスをしたり、受けとめたり、多くの人が無縁でいるのではないでしょうか。
構成的グループエンカウンターに参加すると、男性達は良い刺激を受け成長していきます。
グループの力はすごいな、と思う瞬間でもあります。