Pの汚染解除、Cの汚染解除はDVを治すためには必須であると以前のブログにも書いたと思います。
(Pとは親から、他人からの考え方や偏見などを取り込んだものです。Cとは子どもの時のトラウマ体験や、思い込みを取り込んだものです。)
Pの汚染とは、社会や親から伝わった因習により、考え方が偏ってしまうことです。例えば、我家は家系的に格が他者より上だと教わっていたり、思い込んでいたりすると人は「人は平等である」という事実を汚してしまいます。
妻に対して、事あるごとに「格下のくせに」と暴言を言ってしまうことにもなりかねないのです。Pの汚染を解除するには汚染の無い人との接触です。接触と言っても、うわべの付き合いではなく、本音を言い合える接触になります。だからこのPの汚染解除にはグループ体験が必要です。なぜなら一般社会での汚染解除は難しいからです。特に男性は本音での会話はなかなかできないので構成的グループが必要になります。先に入ったメンバーが汚染解除されていますので、本音での接触が可能になります。その接触の中で、様々な考え方、意見や気持ちを聞くことで自分の中の思い込みが外れて変わっていくのです。
Pの汚染は解除された後、再度汚染されることはなく、戻らないだろうと思っていましたが、どうも戻ってしまう例もあるようです。
それは偏った考え方をする人との接触が多くなった場合です。
ああやっぱりそう考えてもいいのか、と事実を正しく見られた目がまた見られなくなっていきます。
残念なことにCの解除にも影響を与えるようです。
Cの汚染とは子ども時代に体験したトラウマや思い込みなどです。ゴキブリ恐怖症などはその良い例になります。偏った考え方をする人との長い時間の接触は、子ども時代に身につけた顔色を見る癖や、気持ちを言えないという同じような状況が再燃していきます。
出来るなら「君子危うきに近寄らず」の行動を取ってほしい所ですが、そうもいかない場合、どうしたら良いのか、これからの課題でもあると思います。偏った考え方をする人が怖い存在である場合は尚更になります。
彼のPの解除が戻りつつあると側にいる妻がわかる場合、卒業後でも再度グループに戻ることを勧めます。
イライラしたり、怒鳴ったりするようになったら、インナーチェンジングセラピーを再開する方が良いでしょう。またあなたの心の中にいる、LPが怖がったり、悲しがったりし始めた証拠なのですから。
揺り戻しが起きる前の予防策として、禁止令にそれぞれの新たな習慣を作る方法があります。
インナーチェンジングセラピー後に行うと良いでしょう。
「存在するな」意識的に自分の勇気を評価する。良く生きてきたね。という風に。
「健康であるな」頻繁に助けてという。何が大切なのか、どこまでやればいいのか考える。
「正気であるな」私は独りぼっちではないということを確認していく。継続的に安心を求める。
「子どもであるな」私は何を求めても構わないという事を忘れないようにする。
「欲しがるな」欲しいものを日々具体的に要求する。
これらは解決行動と言います。揺り戻しの予防になるでしょう。
この解決行動は倉成宣佳著「交流分析にもとづくカウンセリング」(ミネルバ書房)のP88~P92 診断表、解決行動に載っています。参考になさってください。