ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

8.面接対策

2016-05-26 01:05:29 | 人、本、旅 日記
 再就職支援のセミナーには、さまざまな仕事や生き方をしてきた人が参加する。公共のセミナーだとなおさら。年齢も幅広い。思いもいろいろ。
 そんな中で講師をする際に心がけていることがある。不器用な人や自信のない人もいるという感覚を持つこと。
 
 先日、面接対策のセミナーがあった。ポイントや一般的な注意事項なども話すのだが、参加型のロールプレイも行う。まずは、緊張している応募者の見本と、少しリラックスした応募者の見本を演じて見せる。前者はわりと地で演じるのだが、参加者の笑いが起きることがある。「あ~、わかる、自分もあんな感じかもしれない。」といった感想か。後者は、少しがんばって演じてみるのだが、参加者の表情も緩む。「なるほど、あんな感じでいいのかぁ」といった感想か。

 私は、元CAやホテルマンではないので、接遇プロのような立ち居振る舞いはできない。それをやったところで、実際に真似できる器用な人は多分いない。何十年も厳しい環境の中で仕事をして来た人に、急に笑顔を作りましょうと言っても、ぎこちない。

 面接は、話がうまい人を選んでいるわけではない。その人らしさが、会社に必要かという観点が大きい。自分の良いところや思いをいかに表現するかという工夫を自分なりにしてみるようにと話すと、多くの方が深く頷く。立ち居振る舞いや第一印象は、大事なことだけれど、それはひとつの手段。もっと大切なのは自分らしさや思いを伝えること。付け焼刃のテクニックやノウハウだけで乗り切れるほど甘くはないかもしれない。面接する側も採用のプロとは限らないし。

 実際にどうするか。答えは自分自身の中にあると気がついてもらえると、自分を少し変えて行けるかもしれない。転機や挫折を乗り越えるには、しんどくても自分と向き合ってみる努力が一番だと思う。
 

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