現在北朝鮮(と新聞では書いていますが私はあまりこの呼称が好きでないので「共和国」と呼びますね)で製作された映画「安重根 伊藤博文を撃つ」が大阪・十三の第七芸術劇場で上映されています。
私はまだ未見なのですが。知人からチケット(特別鑑賞配給券)を数枚預かっていることもあり、ぜひ観に行きたいと思っています。
今この時期、共和国で作られた映画を観ることはとても重要です。
この間私たちは、朝鮮学校に対する政府の無償化の見送りと橋下知事に対する朝鮮学校への補助金凍結に。怒りといらだちを感じてきました。橋下知事は共和国への敵視を煽り、朝鮮学校への補助金凍結は当然といいます。(もちろん私は「それとこれとは関係ないじゃん!」と声を大にしていいたいのですが。)そして(同じ大阪府民としてあえて自嘲気味にいえば)橋下大好きの大阪府民は橋本にエールを送り、在日朝鮮人を差別することを厭いません。むしろそれが当然であり、それは差別ではなく被害者感情だとでもいいたげです。
さてここで「それとこれとは関係ないじゃん!」という理屈はさておき、共和国を敵とする私たちの認識力は果たしてどこまで正しいのでしょうか? 共和国が政府政権として正しいか正しくないかということを問題にしているのではありません。テレビで報道されるほど共和国が一方的に悪くて、私たちの日本政府が一方的に正しいのか。あるいは36年間植民地支配してきた過去が清算してあまりあるほどの共和国の悪さなのかどうか……です。
私たちはあまりにもバラエティー化されたテレビに洗脳されすぎてやしませんか?
私たちは敵と認定できる程までに、共和国という国を知っているのでしょうか?
私たちはハリウッドで作られた映画は幾らでも観ることができますが、共和国で作られた映画を観る機会はかなり限られています。安重根という「民族の英雄」を共和国がどう描き、伊藤博文という「旧壱万円札」をどう描いているか、私は激しく興味を覚えます。
すでに観に行った私の友人によると「しっかりと歴史検証された映画」「単なる英雄史観ではない」という評判です。これを機会に共和国の一部にでも触れ、私自身の日本と共和国との関係について考える一助になればと思います。
3月11日(金)までは14:50から上映
3月12日(土)から18日(金)までは18:30の上映です。
日程的には押し迫っていますが、ぜひとも観に行きましょう!
http://www.nanagei.com/movie/data/467.html
(カラン)