外務省交渉
抗議声明を提出して代表団が帰っていました。その第一声が梁澄子さんの「日本政府は何も考えていません!」でした。「日本の市民として恥ずかしいと伝えました」。抗議声明への賛同は171団体、個人約1900筆集まり、提出しました。そして今回来日した韓国の研究者二人も交渉に参加されました。外務省から出てきたのは地域政策課、東北アジア課の人間でした。「彼らは被害者が受け入れられる解決が本当の解決に共感しているといいながら、日韓のとげとしてあるこの問題を日韓正常化50年の年に解決させたいという日韓両首脳の政治的意図を反映させたものだというのです」「10億円というはした金で解決なのでしょうか」と梁澄子さん。
そして「合意後に何をしているのか」と問うと、絶句して、フォローアップは何も考えていない、何もしていないことが明らかになりました。「財団を造って韓国政府がするというので協力していく」と言って、韓国に押し付けて安心しています。加害者なのに傍観者です。「加害国がしなければならないことを被害国に押し付けているのは恥ずかしいと言いました」と梁澄子さん。「明らかに韓国政府に丸投げしている」ことに憤りを覚えました。
「韓国政府に渡す10億円以外に何があるのか」と問うと、外務省側は言葉に詰まり、「財団を設立する費用の中に10億を使う」ことが明らかになりました。「個人補償という考えはない、個人に渡すものではない」というのです。これは韓国から来られたキムチャンノクさんが「韓国が被害者に会って説明しているのだが、個人補償だと説明している」が、どうなのかと追及して出てきたのもでした。
韓国政府が財団設立を拒否したら10億円は拠出できないのではと聞くと、「財務省の管轄で分からない」と加害国の政府職員として何も考えていない情けない応えでした。
「結局丸投げしてよかったなということ。何も考えていない、加害国としての責任放棄だ」と梁澄子さん。
台湾から交渉の申し入れについては担当ではないので答えられないという応えでした。
「加害国として担当でないからということではありえない。責任逃れにしかならない」です。
メディアの反応でも出ているように、韓国にボールを渡して、安心して何も考えていないとは思っていましたが、このように明け透けに露呈させるのには怒りがこみ上げました。韓国市民とともにたたかって、真の解決に向けて力を振り絞ろうと改めて思いました。
(さ)
2/5外務省抗議行動、緊急シンポ“日韓政府間「合意」で解決になるのか!?”に参加(1)(外務省抗議行動)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/41843a1609f59a3205985bce02341c45
政府は真摯に事実や日本軍「慰安婦」被害者に向き合い、謝罪・補償・歴史継承などの「提言」を実行しろ(2/5外務省抗議行動、緊急シンポ“日韓政府間「合意」で解決になるのか!?”報告含む)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/d4ad4b1a8fca46fa842e5494968b8823
「慰安婦」問題日韓合意は受け入れられない 安倍政権は真の謝罪と賠償を
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/1fde91c2f8c60634046f904848c483ba
「法的責任と真の謝罪」…「日本の良心」の叫び SBSニュース 2016.2.5
http://news.naver.com/main/hotissue/read.nhn?mid=hot&sid1=100&cid=1033188&iid=13
79020&oid=055&aid=0000375287&ptype=052
日本軍「慰安婦」問題解決全国行動ブログ
http://www.restoringhonor1000.info/
日本政府への提言(日本軍「慰安婦」問題・関西ネットワークブログより)