LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

[紹介]ここまでわかった!日本軍「慰安婦」制度

2012-08-27 | 「慰安婦」問題

ここまでわかった!日本軍「慰安婦」制度
 かもがわ出版 (2007/12)
(編集) 日本の戦争責任資料センター/アクティブミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」

  橋下市長による「「慰安婦」強制連行の証拠を出せ」発言を受け、改めてこの本を紹介したい。2007年の本で、発見された資料や調査・研究の成果、被害者の証言で「慰安婦」問題の事実関係が明らかにされている。そのすべてが証拠である。
 「強制連行はなかった」「軍は関与していない」「公娼制度と同じ」などは、1991年に金学順さんが名乗り出て以降、歴史をねじ曲げる右翼連中が幾度となく言ってきたことだ。だが既に軍の関与や強制は1993年には政府も認めざるを得なくなり「河野談話」が出された。それでも攻撃は続いた。
※慰安婦関係調査結果発表に関する河野内閣官房長官談話(外務省)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/taisen/kono.html 

  本書では吉見義明、林博史、西野留美子の3氏が、これまで明らかになった証言や資料などをもとに、「慰安婦」問題の全体を明らかにしている。
 この本を読んで感じるのは、「慰安婦」問題の最重要の証拠は被害者の証言ということだ。公文書はそれを補足するものとなる。そして、韓国にある最大の証拠は1000回を超えた日本大使館前での水曜デモだろう。
 資料編には、旧日本軍が「慰安婦」制度に関与した一級の資料などが掲載されている。どれも研究者達が苦労をして明るみに出したものだ。言うまでもなく、「慰安婦」制度は旧日本軍の方針であり、「慰安婦」の調達から軍用車両や船舶による輸送、建物の接収と「慰安所」の設置・管理・経営、食料や衛生用品・衣類の供給、利用する兵員の管理等々あらゆるものが軍の管理下にあった。“調達方法”が強制であったかどうかがどれほどの意味を持つのか。

 二度と歴史の過ちを繰り返さないため、橋下市長にも是非この本を読み、被害者の証言を聞いてもらいたい。

※被害者の当時の年齢、連行された経緯など。


(ハンマー) 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。