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72年の棚上げ合意に立ち返り、尖閣国有化を白紙撤回すべき

2013-06-04 | 「領土」問題

  中国・北京を訪問中の野中広務元自民党幹事長は3日の中国共産党幹部との会談において、日中間で、尖閣問題を棚上げする合意があったと述べた。1972年の日中国交正常化交渉の直後に田中角栄首相から「両国の指導者は尖閣諸島の問題を棚上げすることで共通認識に達した」と語った。
 日本政府は、民主党政権時代に、この合意はなかったと言いだし、棚上げを反故にし、尖閣諸島の国有化強行に踏み切った経緯がある。現在の日中間の緊張は、この日本政府による尖閣国有化に端を発している。
 日本政府のように、「侵略の定義は定まっていない」などという超右翼的な発言だけでなく、紛争や対立が出てくるのを押さえるために先人たちが共に知恵を出し合ってこぎ着けた合意さえなかったと言うのであれば、誰も日本を対等の主権国家として相手にしてくれないし、まともな外交交渉さえできなくなるだろう。
 野中氏の言葉に真摯に耳を傾け、72年の棚上げ合意に立ち返り、尖閣国有化を白紙撤回すべきである。

※田中元首相から尖閣棚上げ合意聞いた 野中氏、中国側に(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0604/TKY201306030546.html
※尖閣「日中が棚上げ」 訪中の野中氏「田中元首相が発言」(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2013060402000136.html
※野中氏、日中間で尖閣棚上げ合意あったと言及 政府と異なる見解(FNN)
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00247310.html
※野中氏、尖閣「棚上げの認識あった」 中国序列5位と会談(日経新聞)
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDE03002_T00C13A6PP8000/

[参考]

シリーズ「尖閣諸島問題」をどう見るか ──歴史的経緯を中心に
(その1)なぜ「尖閣諸島問題」が起きたのか
より

「棚上げ」についての日中両政府の合意
日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明(外務省)

 田中角栄首相:尖閣諸島についてどう思うか? 私のところに、いろいろ言ってくる人がいる。

 周恩来首相: 尖閣諸島問題については、今回は話したくない。今、これを話すのはよくない。

田中総理・周恩来総理会談記録(東京大学東洋文化研究所 日中関係資料集)

(ハンマー)


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