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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

サッカー岡田監督「中国人は約束を守らないと言われるけど、民主党も自民党も全然守っていないじゃない」

2013-01-11 | 「領土」問題

1/9の朝日新聞に、「岡田武史さんに聞く中国サッカー」という記事が載ってました。
元サッカー日本代表監督で、現在は中国国内リーグのチームで監督を務める岡田氏のインタビューです。

その内容が、民族排外主義・反中国キャンペーンに対する、自らの実体験に基づく反論になっていて、とてもおもしろいものでした。

以下に一部引用して紹介します。

by ウナイ

――

 ――中国はメンツを大事にする社会と言われます。

 「ユース年代の練習でミニゲームをやって、負けたほうは土下座して『参りました』という罰ゲームを与えると、必死にプレーする。‥‥メンツやプライドに年齢は関係ない。だから相手を立ててあげないといけない。尖閣諸島問題も、国有化を巡って当時の胡錦濤(フーチンタオ)国家主席のメンツをつぶされたことが決定的だったと聞いた」

 ――尖閣問題のときは杭州でもデモがあり、直後の試合が中止になりました。身の危険を感じたことは。

 「普段の生活で嫌な思いをしたことは一度もない。‥‥確かにひどい暴動もあったけど、報道の中には誤解もあったと思う」

 ――でも、相当な反日感情がないと、あんな騒ぎにはなりません。

 「日本を好きだとは思っていない中国人は少なくないかもしれない。それでも、自分の子どもを戦場に送ろうとは思わないだろう。‥‥政治家でもない自分ができることは、中国人と日本人が心をひとつにしてプレーする姿を見せること。‥‥」

 ――中国にいると、日本人である自分を今まで以上に意識させられるでしょう。

 「変わらない。‥‥本質を見れば、尖閣問題もばかげているなと。お互いに固有の領土と言うけど、いつから固有なんだと。地球の歴史46億年を460メートルとしたら、ホモサピエンスの歴史20万年はわずか2センチだよ」

 「‥‥けんかするか、話し合うしかない。じゃあ戦争をするのか。私はしたくない。ただ、それだけのこと」

 「‥‥何かが起きたときに、地球を救いたいとか、人類を救いたいとか、そこまでは考えていない。自分の3人の子どもの時代に争いを残したくない、いい社会、いい地球を残したいと思うだけ。子どもたちのためと考えると、どんな問題でも答えはシンプルに出る。例えば原発もそう。何が次の世代にプラスになるんですかと」

 ――中国人とはどう付き合っていけばいいのでしょう。

 「もともと、中国人はこうだからという先入観を持っていない。‥‥ステレオタイプ的に『中国人は怠惰だから』と言う人がいるけど、実際には違った。約束を守らないとも言われるけど、そんな人は日本にもいる。民主党も自民党も全然守っていないじゃない。中国を嫌う人は多いけど、実際に行ったり、住んだりした人はどのくらいいるのか。相手を知らずに嫌いというのはおかしい。私も帰国して日本の新聞を読んで、中国は自分勝手だな、嫌な国だなと思うことはある。でも、杭州に戻って出会う中国人の大半からはそういう感情は起きない」

 ――それでも我々はひとつの事実をもとにこうだと言いがちです。例えば、中国の選手が自立できないのは一人っ子政策が原因だと。

 「そうだろうか。うちの選手は、試合のハーフタイムでも選手同士でものすごく話すようになった。‥‥」

 「日本の選手も20年くらい前は、自己判断できないのは均一的な学校教育のせいだと言われていた。でもサッカーにおいてはそれを変えられたし、多くの日本選手が世界の舞台で活躍している。一人っ子政策のせいだというのは言い訳。社会を変えられるとまでは言わないけど、サッカーは間違いなく変えられる。現実に杭州の選手が自分で変わり始めているのだから」



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