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(ベネズエラ連帯)"日本政府のグアイド支持表明は対話の努力に水を差すもの"--2/20イシカワ大使記者会見

2019-02-21 | ラテンアメリカ

 セイコウ・イシカワ駐日ベネズエラ大使が、日本政府のグアイド「暫定大統領」支持を受けて、2月20日記者会見を開きました。
 大使は、平和的解決の努力に水を差すものだと、日本政府を批判しました。ベネズエラの経済危機の主原因は米国の制裁であること、「人道援助」を名目とした米国の軍事介入の危険が迫っていることへの注意を呼びかけました。

https://www.instagram.com/p/BuGWyhrAxYY/(ベネズエラ大使館)より

 ☆イシカワ駐日大使 記者会見☆

 昨日、日本の河野外相がベネズエラ情勢に関し「グアイド暫定大統領支持」を明確にしたことを受け、本日2/20、駐日ベネズエラ大使セイコウ・イシカワがベネズエラ大使館で記者会見を行い、日本の姿勢に遺憾の意を表明しました。 ・・・・・
 イシカワ大使は会見で、「グアイド氏の自己宣言には憲法の裏づけがなく、昨日の日本の立場表明は、日本が伝統的に保ってきたバランスの取れた姿勢や国際的規範を尊重する姿勢から遠ざかるものだ」と述べました。
 また、河野外相が立場を表明した昨日の会見中に、日本の外務省と会合を持ったことを明かしました。
 「日本外務省側の出席者から、(グアイド氏の)"支持"は"承認"と同じではなく、日本としてはマドゥーロ大統領の政府と引き続き外交関係を保っていく、と説明があった」と話しました。 「昨日の外務省との会合では、日本の立場について当方より拒否と遺憾の意を伝えた。また、今回の日本の立場表明は、ベネズエラ人自身が問題を平和的に解決すべく複数国が取り組んでくれている対話の努力に水を指すものだ」と指摘しました。 ・・・・・
 さらにイシカワ大使は、対ベネズエラ軍事介入の準備が明白であり、差し迫った状況にあると危機感を示しました。
 介入は人道支援の名目で行われようとしているが、本来の人道支援には国連や赤十字など受け渡しを担う国際機関の決まった手続きがあるところ、今回はそれに従わず政府の同意もないと指摘しました。
「私たちは国際的な支援を拒んでいるのではありません。ロシア・中国・その他の国から既に受けています。しかし、支援は政府との然るべき同意の上でなされるべきであり、別の意図を隠すためになされるべきではありません。」
 「ベネズエラは経済的に難しい状況にあることは私たちいずれも認めます。その責任は回避しません。しかしその原因も知っておくべきです。国連の独立専門家も指摘するとおり、米国の違法な制裁が、今の経済情勢の主要な原因です。制裁解除と違法に接収された資産の返却が、支持されねばなりません。」
 「対ベネズエラ軍事介入が現実的危機になっている、と申し上げます。皆が注視しなくてはなりません。"人道支援"の名の下に多数の命が奪われ、荒廃を招いた例は、これまで他国において枚挙にいとまがありません。」 ・・・・・
 イシカワ大使の記者会見には、多数の記者が出席しました。

(ハンマー)

 


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