ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.117
( 2024年12月26日報告)
(第24回ALBA-TCP サミット 要約)
・ 第24回ALBA-TCPサミットが、12月14~16日、ベネズエラの首都カラカスで行われた。2004年にウゴ・チャベスとフィデル・カストロによって創設され、今年は20周年である。 / 正式なメンバー10か国と「特別ゲスト国」の首脳に加えて、「ALBA運動」に加盟している組織の代表者80人以上も参加して行われた。今回は、パレスチナ連帯がひとつの大きなテーマで、パレスチナの代表も招待された。
【「ALBA運動(ALBA Movimientos)」は、ALBAに加盟していない諸国でのALBA連帯運動で、2013年に創設され、ラ米カリブを中心にさまざまな社会運動が参加している。】
・ サミットでは、ラ米カリブの反帝的統合・連帯という設立当初の基本方針を再確認し、この20年の成果を確認して、2030年に向けた戦略目標達成のための行動指針を策定した。 / 新しい世界が出現しつつあること、そこにおいてはラ米カリブが強力な極のひとつであり、その中心にALBAがあることが強調された。 / また、BRICSの役割が強調された。 / 各国の農業主権を確立することの重要性が指摘され、それを目的とした「AGRO・ALBAプロジェクト」が提起された。
・ 当面する主要な闘争テーマは次の3つ。 1)ALBAの中心国キューバ、ベネズエラ、ニカラグアに対する米帝による制裁・封鎖への糾弾と解除要求。 2)イスラエル植民地主義からの解放のためのパレスチナ人民の闘争への支持。イスラエルと米国による攻撃とジェノサイド糾弾。パレスチナを常設の「同志国」として事実上のメンバー国とし、将来エルサレムでALBAサミットを行う意向を表明。 3)ハイチの反帝闘争連帯。ハイチが独立した主権国家として復興・発展の道に戻ることを支援する。【ハイチの状況は、今年3~4月に「短報」No.103とNo.105で報告したが、それ以降大きくは変化していない。】
・ 「ペトロカリベ」の再始動。ベネズエラからの石油などの支援だけでなく、ベネズエラで合弁企業をつくることも可能に。【「ペトロカリベ」は、ベネズエラがカリブ海諸国に石油などを安く提供する協定としてチャベス大統領の提案により2005年6月に発足したが、トランプ政権による制裁・封鎖強化の下で事実上停止していた。】 / また、共通通貨「スクレ」による交易も再開へ向けて動き出した。 / 人工知能AIの活用と「ALBA科学技術イノベーションセンター」の設立にも着手。
・ キューバ大統領は、シリアでの最近の出来事にも言及し、米国とイスラエルが資金を提供して動機づけを行なった危険でリスクの高い中東地域の再編成であると述べ、シリア国民の主権、領土保全、独立の維持を呼びかけた。
【ALBA(米州ボリバル同盟)は、2005年の創設当初、米国のジョージ・W・ブッシュ大統領のラ米カリブ統合構想「ALCA米州自由貿易地域(英語ではFTAA)」に対抗して、「米州ボリバル代替構想ALBA」と命名。後に頭文字はそのままに「米州ボリバル同盟」と改名。さらに、「ALBA–TCP(米州ボリバル同盟–人民貿易協定)」と表記されるようになった。 / 正式メンバー10ヵ国とゲスト国などは最後の記事に。】
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(第24回ALBA-TCP サミット)
teleSURtv.net 22 de diciembre de 2024 (スペイン語)
Jorge Arreaza: “ALBA-TCP ha entrado en un nuevo momento”
(ホルヘ・アレアサ:「ALBA-TCPは新たな時期に入った」)
「米州ボリバル同盟-人民貿易協定(ALBA-TCP)」の事務局長ホルヘ・アレアサは、自身のテレグラム・チャンネルで、ALBA-TCPは設立から20年を経て新たな段階に入ったと断言した。 / アレアサのメッセージによれば、誰がホワイトハウスやウォール街を引き継ぐかに関係なく、「‶わがアメリカ″の人民は、決定的な解放とゆるぎない団結に向かって進んでいる」という。 / 創設から20年が経ち、加盟国は「ALBA 2030」の戦略的課題を構築しており、この柔軟かつ共同的な計画には、地域における食料主権の保証を目指す「AGRO ALBA」 などの取り組みが含まれている。 / 2004年から今日に至るまで、「経済を脱ドル化する通貨としてのスクレ、開発銀行としてのALBA銀行、支配するためではなく解放するためにエネルギーを利用するペトロカリベの誕生」を世界は目撃してきた。 / 新しい方式の下での「ペトロカリベ」の再始動は、最近のサミットのもう一つのニュースだった。今後、ALBA-TCP諸国はベネズエラに来て、ベネズエラ国家との合弁会社で燃料を生産することができる。
Venezuelanalysis December 17, 2024 José Luis Granados Ceja
ALBA Bloc Defends Peace, Sovereignty, and Palestine at XXIV Summit
(ALBAブロック、第24回サミットで平和、主権、パレスチナを擁護)
「米州ボリバル同盟-人民貿易協定 (ALBA-TCP) 」は、12月14日、ベネズエラのカラカスで第24回首脳会議を開催し、同盟の20周年を記念するとともに、平和、発展、主権という創設原則へのコミットメントを再確認した。 / 第24回サミットは、また、パレスチナの人々の闘いを強調し、パレスチナ国を「同志国」の地位を持つブロックの名誉メンバーとして歓迎した。この地域における「暴力と不安定化の連鎖」をもたらしたイスラエルによる「テロ行為」を糾弾する公式コミュニケに加え、「人道に対する恐るべき犯罪」と「イスラエル国家によって行われた無慈悲で非人道的な大量虐殺」を糾弾する特別宣言を全会一致で承認した。 / リヤド・アル=マルキ・パレスチナ国際問題担当大統領顧問は、「ALBAのパレスチナとの永続的な連帯は自由と集団的抵抗の証である」と語った。ALBAブロックも、地域同盟のサミットを将来パレスチナで開催することを約束した。 / 最終声明では、ラ米カリブ諸国の統合、連帯、平和に対する加盟国のコミットメントを再確認するとともに、米国の「偽りで恣意的で一方的な」テロ支援国リストからキューバを削除し、キューバに対する封鎖を終わらせるよう改めて要求した。 / また、ベネズエラとの連帯を表明し、米国が同国に課した一方的な強制措置(制裁措置とも呼ばれる)を糾弾した。宣言では、これらの措置は国際法違反であり、ベネズエラの経済と国民の人権に悪影響を及ぼしていると強調した。 / さらに、協力と尊重が主導する多極世界への支持を表明し、BRICSの役割を強調し、「帝国主義の崩壊と新たな多極秩序の出現」を呼びかけ、植民地主義と奴隷制に対する賠償を求める声を支持した。 / 最後に、協力を強化する計画を打ち出した。計画には、カリブ諸国に補助金付きの石油と燃料を提供するプログラムである「ペトロカリベ」の再開や、食糧安全保障を強化するプログラムなどが含まれている。
teleSUR December 16, 2024
Celebration of the 20th Anniversary of ALBA TCP: A Call to Unity and Sovereignty of the Peoples
(ALBA-TCP 20 周年記念祝賀会: 諸国人民の団結と主権への呼びかけ)
米州ボリバル同盟(ALBA-TCP)の20周年を記念した特別テレビ番組で、同組織のホルヘ・アレアサ事務局長は、指導者のウゴ・チャベスとフィデル・カストロによって創設されたこの同盟の歴史的重要性と遺産を強調した。 / アレアサ事務局長は、出現しつつある新しい世界構想においてラ米カリブが最も強力な極の1つとして定着しつつあることを強調した。 / メンリー・フェルナンデス農業・土地相は、人々の農産物主権を保証することを目的としたイニシアチブである「AGRO・ALBAプロジェクト」を紹介した。フェルナンデスは、また、この地域の農業生産を高めるための重要なツールとして人工知能の導入を強調した。 / アレアサは、パレスチナをALBA-TCPの同志国および常任ゲストとして含めるよう提唱し、パレスチナの人々との連帯を強調した。 / ALBA-TCPは、ますます複雑化する世界情勢の中で、希望と団結の光であり続けている。
teleSURtv.net 15 de diciembre de 2024 (スペイン語)
Palestina obtiene condición de país hermano del ALBA
(パレスチナがALBAの同志国としての地位を取得)
12月14日にベネズエラのカラカスで開催された第24回「ALBA-TCP首脳会議」において、同志国というカテゴリーを採用して、パレスチナが全会一致で常設のメンバー国として組み込まれた。【「同志国」は「país hermano」の訳。スペイン語のpaísは「国」、hermanoは「兄弟姉妹の」という意味。普通「姉妹国」という訳が付けられるが、女性差別的なニュアンスがあるのでそれを避けて「同志国」と訳した。】 / ニコラス・マドゥロ大統領は、この決定を発表し、パレスチナ代表リヤド・アル=マリキに、ALBA-TCPの首脳会議を将来エルサレムで「パレスチナ人民とともに」開催する意向を表明した。 / パレスチナ代表は、イスラエルの暴力を繰り返し非難してきたALBA-TCPからの招待と連帯の表明に感謝した。 / 同氏は、パレスチナ紛争は何十年にもわたって資源の略奪と不法占拠にさらされてきた領土の正義と自由を求める戦いであると述べた。 / マドゥロは、アル=マリキに同意し、パレスチナの大義は最も公正なものであり、占領地での人権は守られなければならないと述べた。 / また、イスラエルの攻撃により4万5,000人以上のパレスチナ民間人が死亡しているにもかかわらず、国際機関の無策を非難した。 / キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、パレスチナとの連帯を改めて強調した。また、数人のパレスチナ国民がキューバで医学、外国語、ジャーナリズムなどの分野で専門家として訓練を受けていることに言及した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:51 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Granada exige el fin del bloqueo de EE.UU. a Cuba
(第24回ALBA-TCP首脳会議: グレナダ、米国によるキューバ封鎖の解除を要求)
グレナダからは、レノックス・アンドリュース経済開発・計画・観光・情報通信技術・創造経済・農業・土地・漁業・協同組合相が発言した。 / アンドリュースは、グレナダ出身の革命家で35歳にして自国に革命を起こしたモーリス・ビショップの回想からスピーチを始めた。 / 彼は、ALBA同盟が団結、政治的協力、協調のための強力なメカニズムであり続けていることを称えた。 / この同盟が地域の平和と安全保障の尊重を促進し、ラ米カリブ諸国間の協力を向上させてきたことを再確認し、「20周年を迎えるにあたり、ウゴ・チャベスとフィデル・カストロの創設者に敬意を表する」と述べた。 / グレナダは、今年、独立国家として50周年を迎えた。2014年にALBAに加盟し、2021年11月26日に同同盟の銀行に加盟して以来、教育や安全保障、紛争との闘いなどの分野でこの国に発展が生まれてきたことを回想した。 / 同氏は、この機会を利用し、気候変動の主な影響を引き起こしている国々に対し、責任を果たし、パリ協定を遵守するよう呼び掛けた。その必要性の一例として、つい数週間前に自国がハリケーンに見舞われ、洪水や様々な分野での災害を引き起こしたことを指摘し、それは地球規模の気候の後退に直接関係していると指摘した。 / さらに、米国政府がキューバに課している通商、経済、金融封鎖の解除と、テロ促進国のリストから除外することを力強く要求した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:51 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Honduras aplaude gran presencia de movimientos sociales
(第24回ALBA-TCPサミット: ホンジュラス、社会運動の偉大な存在を称賛)
ヘラルド・トーレス副首相は、ホンジュラスを代表して演説し、ホンジュラスがALBA-TCPとの同盟に調印した2008年8月25日を大切にしていると回想した。トーレスは、ラ米カリブ諸国における統合プロセスこそが、ホンジュラスの人々が不安定な生活を強いられている新自由主義モデルによって引き起こされた社会問題、貧困、排除を解決する唯一の方法である、というホンジュラスの同盟加盟宣言の引用から発言を始めた。 / ホンジュラスは、1年足らずでクーデターに見舞われ、2022年にシオマラ・カストロの勝利で国を取り戻すまで、12年以上にわたって麻薬・軍事独裁政権が続いた。 / 同氏は、ALBA諸国がホンジュラスの闘いを支援し続けていることに感謝した。また、セラヤ大統領の指導の下、12年7ヶ月にわたって街頭で抵抗したことを強調した。
【ホンジュラスは現在「特別ゲスト」という形でALBAに復帰している。】
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:34 (スペイン語)
Aprueban Declaración de Principios y Compromisos del ALBA-TCP a 20 años de su fundación
(ALBA-TCPの原則と公約の宣言を設立20年に承認)
「サミット最終宣言」は、20年前にALBA-TCPが独立と主権の尊重、統合、連帯協力、補完性などの原則の下、フィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官のイニシアチブによって創設されたときに発表された方針を追認するものである、とニコラス・マドゥロ大統領は説明した。 / 第24回サミットに出席した各国首脳および政府高官代表は、また、「パレスチナを支持する特別宣言」を承認し、「ALBA-TCPの同志国としてのパレスチナ」の地位を認め、同国を恒久的なゲストとして組み入れた。 / ALBA諸国は、人類防衛の一環としてパレスチナの大義を防衛することへのコミットメントを再確認した。一方で、この文書は、米国および他の国々の共謀によって行われたガザ住民に対する大量虐殺を非難している。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:38 (スペイン語)
Santa Lucía destaca rol del ALBA como promotora de solidaridad e integración
(セントルシア、連帯と統合の推進者としてのALBAの役割を強調)
セントルシア国民議会議長クラウディウス・フランシスは、パレスチナの大義への断固とした支持を表明し、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアとの連帯と帝国主義による圧力政策との闘いを表明した。さらに、米国政府がキューバをテロ支援国のリストに載せ続けていることを非難した。 / フランシス国民議会議長は、ALBA-TCPが域内諸国間の連帯と統合を促進する役割を担っていることを強調した。 / 「セントルシアは、ALBA-TCPの中で揺るぎない連帯の旗を掲げている国々の中で、その地位を占めることを誇りに思う」と同議長は述べ、ラ米カリブ諸国における帝国主義的、新植民地主義的な思想と構造を解体しようとするALBA-TCPのすべての活動に、同国は積極的に参加していると付け加えた。 / その一方で、パレスチナの大義への断固たる支持を表明し、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアとの連帯と帝国主義による圧力政策との闘いを表明した。 / 同氏は、世界レベルで武器製造に割り当てる資金を減らし、貧困や不平等との戦いに多くの資金を割り当てるよう要求した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:26 (スペイン語)
Palestina en la Cumbre del ALBA-TCP: «La impunidad concedida a Israel solo extiende el sufrimiento de los palestinos»
(ALBA-TCP首脳会議でパレスチナ: 「イスラエルに与えられた不処罰はパレスチナ人の苦しみを拡大するだけだ」)
「この同盟(ALBA)は、帝国主義に挑戦し、より公平で公正な世界秩序を促進する集団的決意の力を示す生きた証です」と、パレスチナ特使でマフムード・アッバス大統領の国際問題担当顧問リアド・マルキは述べた。 / 同政治家は、特別な形でパレスチナを招待してくれたALBA諸国に感謝し、第24回ALBA-TCPサミットにおいて、イスラエルと米国がすべてのパレスチナ人に対して犯した戦争犯罪と人道に対する罪を糾弾する機会を得たことを感謝した。 / マルキは、イスラエルに認められている免責が、70年以上にわたってイスラエルの植民地主義に抵抗してきたパレスチナ人民の苦しみと死を、いかに拡大するだけであるかを説明した。 / ガザ地区とヨルダン川西岸地区の状況は、イスラエルの違反行為に対して国際社会が行動していないことを想起させるものであり、ガザにおける大惨事は、領土の85%を居住不可能にした封鎖と不法占拠の結果であると、同氏は非難した。 / さらに、「ヨルダン川西岸の状況も同様に深刻だ」と付け加え、イスラエル軍が軍事作戦を強化する一方で、入植者は放火や農地破壊などパレスチナ人に対するテロ行為を組織的に行なっていると説明した。これらは地域全体の安定を脅かす行為でもあると強調した。 / パレスチナの特使は、自国の歴史とアメリカ諸国の歴史との著しい類似性を指摘した。「ALBA諸国が自国の主権と尊厳のために戦ったのと同じように、パレスチナ人は普遍的な権利を否定する占領に抵抗し続けている」と。 / 彼は、こう付け加えた。「ALBA諸国はこれらの類似点を認識しただけでなく、その団結を具体的な行動に移した。ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、キューバなどの国々はイスラエルとの国交樹立を拒否するという勇気ある態度をとっている」と。そして、これらの行動は、正義と説明責任は交渉の余地のない譲れないものであるというメッセージを世界に送っていると述べた。 / 演説の中で、同氏は、パレスチナ人民がALBAにインスピレーションを得ていることを強調した。なぜなら、ALBAは政治的・経済的同盟以上に、不屈の人間精神の現れであり、団結、正義、抑圧に対する抵抗という普遍的原理への取り組みだからである、と。 / 同氏は、国際社会に対して、断固とした態度で緊急に行動し、ガザで進行中の事に終止符を打ち、即時停戦と人道支援の提供を保証すること、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアヴ・ギャラントに対する逮捕状を発行したICCなどの機構を通じて、犯罪者の責任を追及することを呼びかけて、発言を終えた。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:13 (スペイン語)
San Cristóbal y Nieves defenderá espacio de libertad y solidaridad creado por el ALBA
(セントクリストファー・ネイビスはALBAが創り出した自由と団結の空間を守る)
セントクリストファー・ネイビスのデンジル・ダグラス外相は、この統合主義的協力メカニズムの20周年に際して、ALBA-TCPへの貢献を継続することを表明した。 / ダグラスは、今回の会議はフィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官という二人の巨人の記憶をたたえるものだ、と宣言した。 / 彼は、独立と主権に対する絶え間ない支配の脅威の下で暮らすハイチ、キューバ、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグアその他の人々との連帯を表明した。 / また、パレスチナ人民が自らの将来を形作る権利を支持し、シオニスト政権により4万4900人以上のパレスチナ人が殺害されたガザ地区で行われているイスラエルによる大量虐殺の即時停止を要求した。 / さらに、ALBA-TCPを構成する国々の間に生み出される自由と連帯の空間を守るという自国の決意を表明した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 19:33 (スペイン語)
ALBA-TCP: Gonsalves rechaza injerencismo de EE.UU. en asuntos soberanos de Venezuela
(ALBA-TCP: ゴンサルベス首相、ベネズエラ主権問題への米国の介入を拒絶)
セントビンセント・グレナディーン諸島のラルフ・ゴンサルベス首相は、ベネズエラの内政に対する米国の干渉を拒否し、国民がニコラス・マドゥロ大統領を再選した7月28日の選挙結果を、ホワイトハウスがどのような権限で否定できるのかと疑問を呈した。 / また、米国政府がキューバをテロ支援国のリストに載せ続けていることを非難した。 / ゴンサルベス首相は、米国がドルを武器にして、ALBA-TCPが策定した「ペトロカリベ」プログラムに一方的な制限措置で影響を与えていると非難した。これはベネズエラ国民の生活水準を著しく損ねるだけでなく、この連帯プログラムから恩恵を受けたカリブ海諸国にも損害を与えていると付け加えた。 / フィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官による創設20周年を迎えたALBA-TCPについて、同氏は、それを構成する国々が「地理的に団結し、歴史によって団結しており、その歴史の熱狂の中に我々はいる」と表明した。 / 同氏は、第24回首脳会議に参加した国家元首および政府首脳によって推進されたパレスチナ防衛決議を支持した。 / シオニズムに反対することは反ユダヤ主義ではないとして、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がパレスチナ人の絶滅を望んでいることを非難した。 / イスラエルと政治的和解に達し、停戦を達成して、ガザ地区での虐殺を阻止しようとする試みを、米国が妨げていると非難した。このような卑劣な行為に直面して、ALBA-TCP諸国に対し、シオニズムと帝国主義の犯罪に対して創造的な抵抗を維持するよう促した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:48 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Bolivia reafirma su voluntad de luchar por un mundo multipolar
(第24回ALBA-TCPサミット: ボリビア、多極化世界のために闘う意志を再確認)
ボリビア多民族国のルイス・アルセ大統領は、「ALBAは単なる同盟ではなく、未来への約束であり、生きた抵抗であり、最も恵まれない人々のための手段であり、団結すれば無敵であることを思い出させるものだ」と、イベント初日のスピーチで述べた。 / アルセは、ALBA-TCPがこの地域にとって基本的な価値を持つものであることを確認し、その理念の中心に人間を置いていることを強調した。 / 「20年前、世界が資本に屈し、歴史の終焉を迎えたと言われたとき、ALBAが誕生した」と述べ、FTAA併合計画の失敗を証明するALBA同盟が誕生したことを大統領は祝った。 / ボリビアの国家元首は、ALBAは単なる政治プロジェクトではなく、不正義と支配に対する生きた抵抗の象徴であると断言した。その意味で、キューバに対する不当かつ犯罪的な封鎖を糾弾した。また、パレスチナにおけるイスラエルによる大量虐殺を断固として糾弾した。 / 大統領は、また、ALBAはベネズエラとニカラグアに対して課せられた強圧的かつ一方的な措置が国際法違反であり、ベネズエラとニカラグアの主権と幸福に対する直接の攻撃に相当する行為であると述べた。 / ボリビアとALBAの多極化世界建設へのコミットメントの再確認が、演説の中心的なポイントのひとつであった。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:24 (スペイン語)
Nicaragua honra el legado de Chávez y Fidel durante XXIV Cumbre del ALBA-TCP
(ニカラグア、第24回ALBA-TCPサミットでチャベスとフィデルの功績を称える)
ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領は、ベネズエラで開催された第24回ALBA-TCP首脳会議に出席し、ウゴ・チャベスの遺志を継ぐニコラス・マドゥロ大統領の功績を強調した。 / サンディニスタの指導者は、ALBAの設立20周年で、ベネズエラの人々は、「‶われらのアメリカ″の解放プロセスを破壊する方法を常に考えている帝国」の制裁や中傷から来る攻撃にもかかわらず、彼らの指導者に忠実であると断言した。 / コマンダンテ・チャベスは革命家であり、その遺産は、国民とボリバル国軍に、そしてALBAに反映されている、とオルテガは断言した。 / 「20年を経た今日、我々は新たな取り組みを取り入れながら、これまで以上に前進を続けることに全力で取り組んでいる」「帝国主義者が人民を殺害し続ける世界の真っただ中で、フィデルとチャベスの旗を掲げたALBA、フィデルとチャベスの魂を持つALBAは、失敗せずに闘うだろう」と、ニカラグア大統領は締めくくった。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:18 (スペイン語)
Primer Ministro de Dominica reafirma compromiso con ALBA-TCP y denuncia injusticias globales
(ドミニカ首相、ALBA-TCPへのコミットメントを再確認し、世界的な不正義を糾弾)
ドミニカ国のルーズベルト・スケリット首相は、「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」首脳会議において、この組織に対する自国の関与を再確認し、主要な国際的問題を糾弾する力強い発言を行なった。 / スケリットはALBA-TCPの歴史的重要性を強調し、「ALBA-TCPほど不正と闘ってきた組織はない」と述べた。この組織が「世界に存在する不正義に立ち向かおうとする真の願望」に基づいて並外れた回復力を示していると強調した。 / ドミニカ共和国の指導者は、演説の中で、組織の創設者であるウゴ・チャベス司令官とフィデル・カストロ司令官に敬意を表した。 / また、他の国際問題にも言及した。キューバとベネズエラとの連帯を表明し、地域の連帯を強く訴えた。さらに、パレスチナ紛争を非難し、「パレスチナ人民の回復力の重要性とイスラエルによる大量虐殺を終わらせる必要性」を再確認した。 / 「より良い世界」を構築するための価値観と原則を維持することの重要性を強調し、将来の世代への呼びかけでスピーチを締めくくった。
【ドミニカ国とドミニカ共和国: ドミニカ国はカリブ海諸島(西インド諸島)の東端に近い小島の国。ドミニカ共和国はキューバのすぐ東の島のハイチの隣国で現政権は米国と親密。】
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:11 (スペイン語)
ALBA-TCP: Cuba llama a reformar el orden internacional para hacer prevalecer la solidaridad
(ALBA-TCP: キューバ、連帯を浸透させるために国際秩序の改革を求める)
キューバのミゲル・ディアス・カネル=ベルムデス大統領は、第24回「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」首脳会議の初日に講演した。その中で、イスラエルの植民地主義からの解放のためのパレスチナ人民の闘いへの支持を改めて表明するとともに、ニコラス・マドゥロ率いる正当な政府を不安定化させようとする試みに直面したベネズエラ共和国への全面的な支持を再確認した。 / この20年間、ALBAがいかに団結、連帯、尊敬の場であったか、いかに「声なき者の声」であったか、いかに帝国主義に反逆する「同志国」の明確な擁護の場であったか、いかに‶われらのアメリカ″の団結と社会正義の擁護のための闘いにおける画期的な出来事であったか、について言及した。 / また、今年もラ米カリブ諸国の安全保障に対する脅威が後を絶たず、ALBAはこれらの状況を分析するために会合を開き、人民の幸福と発展を中心に据えた行動の調整によって際立つ統合プロセスであることを示したと指摘した。 / 「国際関係のシステムは、不公正で不平等で排他的な秩序の不均衡に苦しんでいる」と述べ、また、ヘイトスピーチや暴力、過激主義の奨励、古いが時代遅れではない帝国主義のメカニズムの展開、クーデター未遂、左翼的な人物や個人の迫害などを、世界中で目撃していることを想起した。 / ディアス・カネル大統領は、世界的な連帯を浸透させて多国間主義を回復するためには、国際秩序の抜本的な改革が必要であることを指摘した。また、開発途上国に資金源へのアクセスや世界レベルでの意思決定において公平な扱いを提供する新しい国際金融構造を構築することも不可欠である、と。 / 大統領は、キューバが直面している困難な国家状況に言及し、「いかなる国家に対してもこれまで適用されたことのない最も厳しく長期にわたる一方的措置の制度がキューバに課されている」と改めて非難し、これはキューバ人の人権に対する大規模な侵害であると付け加えた。2019年以来、これらの侵害の規模は、キューバの家族を窒息させる目的で、残忍に増加している、と。 / 最後に、バッシャール・アル=アサド政権の転覆につながったシリアでの最近の出来事に言及し、米国とイスラエルが資金を提供して動機づけを行なった危険でリスクの高い中東地域の再編成であると述べた。また、シリア国民の主権、領土保全、独立の維持を呼びかけた。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:03 (スペイン語)
ALBA-TCP lanza nuevos programas enfocados en la prosperidad y el desarrollo de los pueblos
(ALBA-TCP、人々の繁栄と発展に焦点を当てた新しいプログラムを開始)
カラカスで開催される第24回「ALBA-TCP」国家元首・政府首脳会議で、マドゥロ大統領は、新たな経済的、政治的、社会的プログラムが発動され、これらの計画の開始が統合主義メカニズムと戦略的問題に関する目標達成の新たな春となると説明した。 / マドゥロ大統領は、ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領の指揮の下、「ペトロカリベ」の新たな方式が開始されることを強調した。また、合弁事業を通じて石油、ガス、デリバティブへの投資と生産が可能になると指摘し、このプロジェクトの震源地はオリノコ石油地帯になるだろうと語った。 / ALBA内で「人民通商条約」の署名とラ米カリブ域内の貿易施設の拡大に向けた基本的要素においても進展が見られると表明。また、共通通貨「スクレ」の概念に支えられた通貨と商業の交易プラットフォームを再開するための基準が交されたと発表した。 / ALBA諸国の指導者や専門家が人工知能AI、ソーシャルネットワーク、通信などの、科学、イノベーション、テクノロジーの課題について話し合った。ALBA-TCPのAIとソーシャルメディア機能を構築し、そこからラテンアメリカと世界に向けて構築するための特別プロジェクトに着手している。 / マドゥロ大統領は、「ALBA科学技術イノベーションセンター」を設立する用意があると発表した。それは、中国、ロシア、イランなど、この問題で良好な進展を遂げ、能力を共有する意欲のある諸国と、広範な協力を維持できるという非常に良い利点があると評価した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 17:27 (スペイン語)
Destacan avances del ALBA-TCP a 20 años de su creación por Fidel y Chávez
(フィデルとチャベスによる創設から 20 年を経て、ALBA-TCP の進歩は際立っている)
第24回「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」の国家元首サミットの開会式で、ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロは、次のように述べた。この同志的な諸国人民間の統合メカニズムは、覇権国のない、平等で、相互に尊重され、世界の均衡のための多極的で多中心的な世界の構築において、歴史的な時代を推し進めるために、20年前に誕生した、と。 / 西側の古い帝国文明の勢力は、人民が独立と主権のもとで暮らし、独自の平等、正義、民主主義、自由のモデルを構築する権利を受け入れることを拒否しているが、それにもかかわらず、希望の夜明けと新しい世界はすでに現実であると強調した。 / また、ALBA-TCPは、世界中の地域または準地域統合メカニズムにおいてかつてない最も強力な「ミシオン(ミッション)」の創設を示したと想起した。 / マドゥロ大統領は、‶われらのアメリカ″を読み書きできるように団結することはこれまで決して成し遂げられなかったと説明し、ALBA-TCPだけがキューバの読み書きプログラム「Yo sí puedo(Yes I Can)」を通じてそれを実現したと付け加えた。 / また、地域社会に奉仕する医師の集中的な訓練は、ALBA-TCPとその保健プログラムによってのみ達成できたものであり、その取り組みには900万人以上の貧しいラ米カリブ諸国の人々が無料で眼科手術を受けることができた「ミシオン・ミラグロ(ミラクル・ミッション)」も含まれている。 / マドゥロ大統領は、統合メカニズムの他の成果の中でも、特に、カリブ海諸国18カ国に恩恵をもたらしたエネルギー保証、財政安定、経済支援プログラムである「ペトロカリベ」を強調した。 / さらに、ALBA-TCPが抱える大きな課題のひとつは、ハイチが発展、繁栄、主権の道に戻ることを支援することであると強調した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 15:55
Inicia XXIV Cumbre de jefes de Estado y de Gobierno del ALBA-TCP en Venezuela
(第24回ALBA-TCP国家元首・政府首脳会議がベネズエラで始まる)
ALBA-TCPの創設20周年を記念して第24回首脳会議がベネズエラの首都で開催された。 / この会議には、「ALBA運動」に加盟している30カ国から社会運動や民衆運動の指導者80人以上が参加した。 / ベネズエラ大統領は、1994年12月にフィデル・カストロとウゴ・チャベス両司令官が開催した最初の会談、彼らの解放思想の急速な成熟、そして10年後にキューバとベネズエラの間で包括的協力協定に署名した経緯などを振り返った。 / 彼は、ALBA以前のどの組織も実行しなかった行動を回想し、「‶われらのアメリカ″を読み書きできるようにするために団結するということは、これまで誰もやったことがなく、ALBAがそれをやった」と力強く述べた。 / ALBAの課題のひとつは、ALBAのゲスト国であるハイチが平和を回復できるよう、その限界を超えて支援し、ハイチが平和を取り戻すことである。「ALBAは、ハイチ支援において可能な限り前進するよう的確な指示を出している」と、ホスト国大統領は述べた。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 6:14 pm
Cuba Reaffirms Its Right to Build an Independent and Socialist Future at ALBA-TCP Summit
(キューバ、ALBA-TCP サミットで独立かつ社会主義的な未来を築く権利を再確認)
キューバ大統領ミゲル・ディアス・カネルは、「米州ボリバル同盟–人民貿易協定 (ALBA-TCP) 」第24回サミットで、キューバの「外国からの干渉を排除し、社会主義の独立した自由な未来を築くための主権を守る決意」を表明した。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 6:07 pm
President Maduro Advocates for the Sovereignty of the Latin American and Caribbean Peoples
(マドゥロ大統領、ラ米カリブ諸国人民の主権を主張)
ラ米カリブの統合と連帯の精神に共鳴する演説で、マドゥロ大統領は、ラ米カリブのすべての政治関係者に対し、相違点を脇に置き共通の未来に向けて協力するよう求めた。 / ベネズエラ大統領は、ラ米カリブ諸国の人々が外部からの干渉を受けずに自らの民主的な道を決定する主権を擁護した。 / また、ALBA-TCP加盟国間の結びつきを強化し、国民の社会的・経済的福祉を優先する共通の課題を推進する必要性を強調した。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 5:28 pm
ALBA-TCP’s 20th Anniversary: President Maduro Highlights Achievements and Reaffirms Commitment to Haiti
(ALBA-TCP 20周年: マドゥロ大統領、成果を強調し、ハイチへのコミットメントを再確認)
「ALBA-TCP」20周年を記念して、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が最初の演説を行い、いくつかのトピックを強調した。その中で、地域の社会経済発展について議論し、ハイチ復興へのコミットメントを再確認した。 / マドゥロ大統領は、ALBAがハイチ復興に固くコミットしていることを強調し、ハイチの平和、労働、繁栄を回復するための努力がなされることを確認した。また、この努力は、ハイチが安定と民主主義を取り戻し社会的・経済的状況を改善するために不可欠であると述べた。 / さらに、マドゥロ大統領は、ガザでの攻撃を非難し、高度な技術で実行されていることを指摘し、国連や国際司法裁判所などの国際機関の不作為を批判した。
teleSUR December 13, 2024
XXIV ALBA-TCP Summit: Meeting in Caracas to Define Strategies Towards 2030
(第24回「ALBA-TCP サミット」: カラカスで2030年に向けた戦略を策定する会議)
「米州ボリバル同盟・人民貿易協定(ALBA-TCP)」加盟国の代表団は、12月13日、カラカスの「Antonio José de Sucre Yellow House」で会合し、「2030年戦略アジェンダ」に定められた目標を達成するために必要な行動方針を策定する提案書の起草を目指した。 / この会議は、12月14日に開催される第24回「ALBA-TCPサミット」の準備の一環であり、ホンジュラスとパレスチナの代表が特別参加する。 / ALBAは、2004年12月14日に、当時の大統領ウゴ・チャベスとフィデル・カストロによってハバナで創設された。第24回「ALBA-TCPサミット」は、この統合ブロックの20周年に開催される。
teleSUR December 11, 2024
ALBA-TCP Celebrates Two Decades as a Pillar of Latin American Social Movements
(ALBA-TCP はラテンアメリカの社会運動の柱として20年を祝う)
ベネズエラとキューバの最初の同盟には、後にボリビア (2006 年)、ニカラグア (2007 年)、ドミニカ (2008 年)、アンティグア・バーブーダ (2009 年)、セントビンセント・グレナディーン (2009 年)、セントクリストファー・ネイビス (2014 年)、グレナダ (2014 年)、セントルシア (2021 年) が加わった。
【現在10ヵ国。ホンジュラスとエクアドルは一度加わったが反動政権になって離脱。22年1から左翼政権に戻ったホンジュラスは「特別ゲスト」という形で事実上復帰。】
( 2024年12月26日報告)
(第24回ALBA-TCP サミット 要約)
・ 第24回ALBA-TCPサミットが、12月14~16日、ベネズエラの首都カラカスで行われた。2004年にウゴ・チャベスとフィデル・カストロによって創設され、今年は20周年である。 / 正式なメンバー10か国と「特別ゲスト国」の首脳に加えて、「ALBA運動」に加盟している組織の代表者80人以上も参加して行われた。今回は、パレスチナ連帯がひとつの大きなテーマで、パレスチナの代表も招待された。
【「ALBA運動(ALBA Movimientos)」は、ALBAに加盟していない諸国でのALBA連帯運動で、2013年に創設され、ラ米カリブを中心にさまざまな社会運動が参加している。】
・ サミットでは、ラ米カリブの反帝的統合・連帯という設立当初の基本方針を再確認し、この20年の成果を確認して、2030年に向けた戦略目標達成のための行動指針を策定した。 / 新しい世界が出現しつつあること、そこにおいてはラ米カリブが強力な極のひとつであり、その中心にALBAがあることが強調された。 / また、BRICSの役割が強調された。 / 各国の農業主権を確立することの重要性が指摘され、それを目的とした「AGRO・ALBAプロジェクト」が提起された。
・ 当面する主要な闘争テーマは次の3つ。 1)ALBAの中心国キューバ、ベネズエラ、ニカラグアに対する米帝による制裁・封鎖への糾弾と解除要求。 2)イスラエル植民地主義からの解放のためのパレスチナ人民の闘争への支持。イスラエルと米国による攻撃とジェノサイド糾弾。パレスチナを常設の「同志国」として事実上のメンバー国とし、将来エルサレムでALBAサミットを行う意向を表明。 3)ハイチの反帝闘争連帯。ハイチが独立した主権国家として復興・発展の道に戻ることを支援する。【ハイチの状況は、今年3~4月に「短報」No.103とNo.105で報告したが、それ以降大きくは変化していない。】
・ 「ペトロカリベ」の再始動。ベネズエラからの石油などの支援だけでなく、ベネズエラで合弁企業をつくることも可能に。【「ペトロカリベ」は、ベネズエラがカリブ海諸国に石油などを安く提供する協定としてチャベス大統領の提案により2005年6月に発足したが、トランプ政権による制裁・封鎖強化の下で事実上停止していた。】 / また、共通通貨「スクレ」による交易も再開へ向けて動き出した。 / 人工知能AIの活用と「ALBA科学技術イノベーションセンター」の設立にも着手。
・ キューバ大統領は、シリアでの最近の出来事にも言及し、米国とイスラエルが資金を提供して動機づけを行なった危険でリスクの高い中東地域の再編成であると述べ、シリア国民の主権、領土保全、独立の維持を呼びかけた。
【ALBA(米州ボリバル同盟)は、2005年の創設当初、米国のジョージ・W・ブッシュ大統領のラ米カリブ統合構想「ALCA米州自由貿易地域(英語ではFTAA)」に対抗して、「米州ボリバル代替構想ALBA」と命名。後に頭文字はそのままに「米州ボリバル同盟」と改名。さらに、「ALBA–TCP(米州ボリバル同盟–人民貿易協定)」と表記されるようになった。 / 正式メンバー10ヵ国とゲスト国などは最後の記事に。】
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(第24回ALBA-TCP サミット)
teleSURtv.net 22 de diciembre de 2024 (スペイン語)
Jorge Arreaza: “ALBA-TCP ha entrado en un nuevo momento”
(ホルヘ・アレアサ:「ALBA-TCPは新たな時期に入った」)
「米州ボリバル同盟-人民貿易協定(ALBA-TCP)」の事務局長ホルヘ・アレアサは、自身のテレグラム・チャンネルで、ALBA-TCPは設立から20年を経て新たな段階に入ったと断言した。 / アレアサのメッセージによれば、誰がホワイトハウスやウォール街を引き継ぐかに関係なく、「‶わがアメリカ″の人民は、決定的な解放とゆるぎない団結に向かって進んでいる」という。 / 創設から20年が経ち、加盟国は「ALBA 2030」の戦略的課題を構築しており、この柔軟かつ共同的な計画には、地域における食料主権の保証を目指す「AGRO ALBA」 などの取り組みが含まれている。 / 2004年から今日に至るまで、「経済を脱ドル化する通貨としてのスクレ、開発銀行としてのALBA銀行、支配するためではなく解放するためにエネルギーを利用するペトロカリベの誕生」を世界は目撃してきた。 / 新しい方式の下での「ペトロカリベ」の再始動は、最近のサミットのもう一つのニュースだった。今後、ALBA-TCP諸国はベネズエラに来て、ベネズエラ国家との合弁会社で燃料を生産することができる。
Venezuelanalysis December 17, 2024 José Luis Granados Ceja
ALBA Bloc Defends Peace, Sovereignty, and Palestine at XXIV Summit
(ALBAブロック、第24回サミットで平和、主権、パレスチナを擁護)
「米州ボリバル同盟-人民貿易協定 (ALBA-TCP) 」は、12月14日、ベネズエラのカラカスで第24回首脳会議を開催し、同盟の20周年を記念するとともに、平和、発展、主権という創設原則へのコミットメントを再確認した。 / 第24回サミットは、また、パレスチナの人々の闘いを強調し、パレスチナ国を「同志国」の地位を持つブロックの名誉メンバーとして歓迎した。この地域における「暴力と不安定化の連鎖」をもたらしたイスラエルによる「テロ行為」を糾弾する公式コミュニケに加え、「人道に対する恐るべき犯罪」と「イスラエル国家によって行われた無慈悲で非人道的な大量虐殺」を糾弾する特別宣言を全会一致で承認した。 / リヤド・アル=マルキ・パレスチナ国際問題担当大統領顧問は、「ALBAのパレスチナとの永続的な連帯は自由と集団的抵抗の証である」と語った。ALBAブロックも、地域同盟のサミットを将来パレスチナで開催することを約束した。 / 最終声明では、ラ米カリブ諸国の統合、連帯、平和に対する加盟国のコミットメントを再確認するとともに、米国の「偽りで恣意的で一方的な」テロ支援国リストからキューバを削除し、キューバに対する封鎖を終わらせるよう改めて要求した。 / また、ベネズエラとの連帯を表明し、米国が同国に課した一方的な強制措置(制裁措置とも呼ばれる)を糾弾した。宣言では、これらの措置は国際法違反であり、ベネズエラの経済と国民の人権に悪影響を及ぼしていると強調した。 / さらに、協力と尊重が主導する多極世界への支持を表明し、BRICSの役割を強調し、「帝国主義の崩壊と新たな多極秩序の出現」を呼びかけ、植民地主義と奴隷制に対する賠償を求める声を支持した。 / 最後に、協力を強化する計画を打ち出した。計画には、カリブ諸国に補助金付きの石油と燃料を提供するプログラムである「ペトロカリベ」の再開や、食糧安全保障を強化するプログラムなどが含まれている。
teleSUR December 16, 2024
Celebration of the 20th Anniversary of ALBA TCP: A Call to Unity and Sovereignty of the Peoples
(ALBA-TCP 20 周年記念祝賀会: 諸国人民の団結と主権への呼びかけ)
米州ボリバル同盟(ALBA-TCP)の20周年を記念した特別テレビ番組で、同組織のホルヘ・アレアサ事務局長は、指導者のウゴ・チャベスとフィデル・カストロによって創設されたこの同盟の歴史的重要性と遺産を強調した。 / アレアサ事務局長は、出現しつつある新しい世界構想においてラ米カリブが最も強力な極の1つとして定着しつつあることを強調した。 / メンリー・フェルナンデス農業・土地相は、人々の農産物主権を保証することを目的としたイニシアチブである「AGRO・ALBAプロジェクト」を紹介した。フェルナンデスは、また、この地域の農業生産を高めるための重要なツールとして人工知能の導入を強調した。 / アレアサは、パレスチナをALBA-TCPの同志国および常任ゲストとして含めるよう提唱し、パレスチナの人々との連帯を強調した。 / ALBA-TCPは、ますます複雑化する世界情勢の中で、希望と団結の光であり続けている。
teleSURtv.net 15 de diciembre de 2024 (スペイン語)
Palestina obtiene condición de país hermano del ALBA
(パレスチナがALBAの同志国としての地位を取得)
12月14日にベネズエラのカラカスで開催された第24回「ALBA-TCP首脳会議」において、同志国というカテゴリーを採用して、パレスチナが全会一致で常設のメンバー国として組み込まれた。【「同志国」は「país hermano」の訳。スペイン語のpaísは「国」、hermanoは「兄弟姉妹の」という意味。普通「姉妹国」という訳が付けられるが、女性差別的なニュアンスがあるのでそれを避けて「同志国」と訳した。】 / ニコラス・マドゥロ大統領は、この決定を発表し、パレスチナ代表リヤド・アル=マリキに、ALBA-TCPの首脳会議を将来エルサレムで「パレスチナ人民とともに」開催する意向を表明した。 / パレスチナ代表は、イスラエルの暴力を繰り返し非難してきたALBA-TCPからの招待と連帯の表明に感謝した。 / 同氏は、パレスチナ紛争は何十年にもわたって資源の略奪と不法占拠にさらされてきた領土の正義と自由を求める戦いであると述べた。 / マドゥロは、アル=マリキに同意し、パレスチナの大義は最も公正なものであり、占領地での人権は守られなければならないと述べた。 / また、イスラエルの攻撃により4万5,000人以上のパレスチナ民間人が死亡しているにもかかわらず、国際機関の無策を非難した。 / キューバのミゲル・ディアスカネル大統領は、パレスチナとの連帯を改めて強調した。また、数人のパレスチナ国民がキューバで医学、外国語、ジャーナリズムなどの分野で専門家として訓練を受けていることに言及した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:51 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Granada exige el fin del bloqueo de EE.UU. a Cuba
(第24回ALBA-TCP首脳会議: グレナダ、米国によるキューバ封鎖の解除を要求)
グレナダからは、レノックス・アンドリュース経済開発・計画・観光・情報通信技術・創造経済・農業・土地・漁業・協同組合相が発言した。 / アンドリュースは、グレナダ出身の革命家で35歳にして自国に革命を起こしたモーリス・ビショップの回想からスピーチを始めた。 / 彼は、ALBA同盟が団結、政治的協力、協調のための強力なメカニズムであり続けていることを称えた。 / この同盟が地域の平和と安全保障の尊重を促進し、ラ米カリブ諸国間の協力を向上させてきたことを再確認し、「20周年を迎えるにあたり、ウゴ・チャベスとフィデル・カストロの創設者に敬意を表する」と述べた。 / グレナダは、今年、独立国家として50周年を迎えた。2014年にALBAに加盟し、2021年11月26日に同同盟の銀行に加盟して以来、教育や安全保障、紛争との闘いなどの分野でこの国に発展が生まれてきたことを回想した。 / 同氏は、この機会を利用し、気候変動の主な影響を引き起こしている国々に対し、責任を果たし、パリ協定を遵守するよう呼び掛けた。その必要性の一例として、つい数週間前に自国がハリケーンに見舞われ、洪水や様々な分野での災害を引き起こしたことを指摘し、それは地球規模の気候の後退に直接関係していると指摘した。 / さらに、米国政府がキューバに課している通商、経済、金融封鎖の解除と、テロ促進国のリストから除外することを力強く要求した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:51 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Honduras aplaude gran presencia de movimientos sociales
(第24回ALBA-TCPサミット: ホンジュラス、社会運動の偉大な存在を称賛)
ヘラルド・トーレス副首相は、ホンジュラスを代表して演説し、ホンジュラスがALBA-TCPとの同盟に調印した2008年8月25日を大切にしていると回想した。トーレスは、ラ米カリブ諸国における統合プロセスこそが、ホンジュラスの人々が不安定な生活を強いられている新自由主義モデルによって引き起こされた社会問題、貧困、排除を解決する唯一の方法である、というホンジュラスの同盟加盟宣言の引用から発言を始めた。 / ホンジュラスは、1年足らずでクーデターに見舞われ、2022年にシオマラ・カストロの勝利で国を取り戻すまで、12年以上にわたって麻薬・軍事独裁政権が続いた。 / 同氏は、ALBA諸国がホンジュラスの闘いを支援し続けていることに感謝した。また、セラヤ大統領の指導の下、12年7ヶ月にわたって街頭で抵抗したことを強調した。
【ホンジュラスは現在「特別ゲスト」という形でALBAに復帰している。】
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 21:34 (スペイン語)
Aprueban Declaración de Principios y Compromisos del ALBA-TCP a 20 años de su fundación
(ALBA-TCPの原則と公約の宣言を設立20年に承認)
「サミット最終宣言」は、20年前にALBA-TCPが独立と主権の尊重、統合、連帯協力、補完性などの原則の下、フィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官のイニシアチブによって創設されたときに発表された方針を追認するものである、とニコラス・マドゥロ大統領は説明した。 / 第24回サミットに出席した各国首脳および政府高官代表は、また、「パレスチナを支持する特別宣言」を承認し、「ALBA-TCPの同志国としてのパレスチナ」の地位を認め、同国を恒久的なゲストとして組み入れた。 / ALBA諸国は、人類防衛の一環としてパレスチナの大義を防衛することへのコミットメントを再確認した。一方で、この文書は、米国および他の国々の共謀によって行われたガザ住民に対する大量虐殺を非難している。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:38 (スペイン語)
Santa Lucía destaca rol del ALBA como promotora de solidaridad e integración
(セントルシア、連帯と統合の推進者としてのALBAの役割を強調)
セントルシア国民議会議長クラウディウス・フランシスは、パレスチナの大義への断固とした支持を表明し、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアとの連帯と帝国主義による圧力政策との闘いを表明した。さらに、米国政府がキューバをテロ支援国のリストに載せ続けていることを非難した。 / フランシス国民議会議長は、ALBA-TCPが域内諸国間の連帯と統合を促進する役割を担っていることを強調した。 / 「セントルシアは、ALBA-TCPの中で揺るぎない連帯の旗を掲げている国々の中で、その地位を占めることを誇りに思う」と同議長は述べ、ラ米カリブ諸国における帝国主義的、新植民地主義的な思想と構造を解体しようとするALBA-TCPのすべての活動に、同国は積極的に参加していると付け加えた。 / その一方で、パレスチナの大義への断固たる支持を表明し、キューバ、ベネズエラ、ニカラグアとの連帯と帝国主義による圧力政策との闘いを表明した。 / 同氏は、世界レベルで武器製造に割り当てる資金を減らし、貧困や不平等との戦いに多くの資金を割り当てるよう要求した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:26 (スペイン語)
Palestina en la Cumbre del ALBA-TCP: «La impunidad concedida a Israel solo extiende el sufrimiento de los palestinos»
(ALBA-TCP首脳会議でパレスチナ: 「イスラエルに与えられた不処罰はパレスチナ人の苦しみを拡大するだけだ」)
「この同盟(ALBA)は、帝国主義に挑戦し、より公平で公正な世界秩序を促進する集団的決意の力を示す生きた証です」と、パレスチナ特使でマフムード・アッバス大統領の国際問題担当顧問リアド・マルキは述べた。 / 同政治家は、特別な形でパレスチナを招待してくれたALBA諸国に感謝し、第24回ALBA-TCPサミットにおいて、イスラエルと米国がすべてのパレスチナ人に対して犯した戦争犯罪と人道に対する罪を糾弾する機会を得たことを感謝した。 / マルキは、イスラエルに認められている免責が、70年以上にわたってイスラエルの植民地主義に抵抗してきたパレスチナ人民の苦しみと死を、いかに拡大するだけであるかを説明した。 / ガザ地区とヨルダン川西岸地区の状況は、イスラエルの違反行為に対して国際社会が行動していないことを想起させるものであり、ガザにおける大惨事は、領土の85%を居住不可能にした封鎖と不法占拠の結果であると、同氏は非難した。 / さらに、「ヨルダン川西岸の状況も同様に深刻だ」と付け加え、イスラエル軍が軍事作戦を強化する一方で、入植者は放火や農地破壊などパレスチナ人に対するテロ行為を組織的に行なっていると説明した。これらは地域全体の安定を脅かす行為でもあると強調した。 / パレスチナの特使は、自国の歴史とアメリカ諸国の歴史との著しい類似性を指摘した。「ALBA諸国が自国の主権と尊厳のために戦ったのと同じように、パレスチナ人は普遍的な権利を否定する占領に抵抗し続けている」と。 / 彼は、こう付け加えた。「ALBA諸国はこれらの類似点を認識しただけでなく、その団結を具体的な行動に移した。ベネズエラ、ボリビア、ニカラグア、キューバなどの国々はイスラエルとの国交樹立を拒否するという勇気ある態度をとっている」と。そして、これらの行動は、正義と説明責任は交渉の余地のない譲れないものであるというメッセージを世界に送っていると述べた。 / 演説の中で、同氏は、パレスチナ人民がALBAにインスピレーションを得ていることを強調した。なぜなら、ALBAは政治的・経済的同盟以上に、不屈の人間精神の現れであり、団結、正義、抑圧に対する抵抗という普遍的原理への取り組みだからである、と。 / 同氏は、国際社会に対して、断固とした態度で緊急に行動し、ガザで進行中の事に終止符を打ち、即時停戦と人道支援の提供を保証すること、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とヨアヴ・ギャラントに対する逮捕状を発行したICCなどの機構を通じて、犯罪者の責任を追及することを呼びかけて、発言を終えた。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 20:13 (スペイン語)
San Cristóbal y Nieves defenderá espacio de libertad y solidaridad creado por el ALBA
(セントクリストファー・ネイビスはALBAが創り出した自由と団結の空間を守る)
セントクリストファー・ネイビスのデンジル・ダグラス外相は、この統合主義的協力メカニズムの20周年に際して、ALBA-TCPへの貢献を継続することを表明した。 / ダグラスは、今回の会議はフィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官という二人の巨人の記憶をたたえるものだ、と宣言した。 / 彼は、独立と主権に対する絶え間ない支配の脅威の下で暮らすハイチ、キューバ、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグアその他の人々との連帯を表明した。 / また、パレスチナ人民が自らの将来を形作る権利を支持し、シオニスト政権により4万4900人以上のパレスチナ人が殺害されたガザ地区で行われているイスラエルによる大量虐殺の即時停止を要求した。 / さらに、ALBA-TCPを構成する国々の間に生み出される自由と連帯の空間を守るという自国の決意を表明した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 19:33 (スペイン語)
ALBA-TCP: Gonsalves rechaza injerencismo de EE.UU. en asuntos soberanos de Venezuela
(ALBA-TCP: ゴンサルベス首相、ベネズエラ主権問題への米国の介入を拒絶)
セントビンセント・グレナディーン諸島のラルフ・ゴンサルベス首相は、ベネズエラの内政に対する米国の干渉を拒否し、国民がニコラス・マドゥロ大統領を再選した7月28日の選挙結果を、ホワイトハウスがどのような権限で否定できるのかと疑問を呈した。 / また、米国政府がキューバをテロ支援国のリストに載せ続けていることを非難した。 / ゴンサルベス首相は、米国がドルを武器にして、ALBA-TCPが策定した「ペトロカリベ」プログラムに一方的な制限措置で影響を与えていると非難した。これはベネズエラ国民の生活水準を著しく損ねるだけでなく、この連帯プログラムから恩恵を受けたカリブ海諸国にも損害を与えていると付け加えた。 / フィデル・カストロ司令官とウゴ・チャベス司令官による創設20周年を迎えたALBA-TCPについて、同氏は、それを構成する国々が「地理的に団結し、歴史によって団結しており、その歴史の熱狂の中に我々はいる」と表明した。 / 同氏は、第24回首脳会議に参加した国家元首および政府首脳によって推進されたパレスチナ防衛決議を支持した。 / シオニズムに反対することは反ユダヤ主義ではないとして、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相がパレスチナ人の絶滅を望んでいることを非難した。 / イスラエルと政治的和解に達し、停戦を達成して、ガザ地区での虐殺を阻止しようとする試みを、米国が妨げていると非難した。このような卑劣な行為に直面して、ALBA-TCP諸国に対し、シオニズムと帝国主義の犯罪に対して創造的な抵抗を維持するよう促した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:48 (スペイン語)
XXIV Cumbre del ALBA-TCP: Bolivia reafirma su voluntad de luchar por un mundo multipolar
(第24回ALBA-TCPサミット: ボリビア、多極化世界のために闘う意志を再確認)
ボリビア多民族国のルイス・アルセ大統領は、「ALBAは単なる同盟ではなく、未来への約束であり、生きた抵抗であり、最も恵まれない人々のための手段であり、団結すれば無敵であることを思い出させるものだ」と、イベント初日のスピーチで述べた。 / アルセは、ALBA-TCPがこの地域にとって基本的な価値を持つものであることを確認し、その理念の中心に人間を置いていることを強調した。 / 「20年前、世界が資本に屈し、歴史の終焉を迎えたと言われたとき、ALBAが誕生した」と述べ、FTAA併合計画の失敗を証明するALBA同盟が誕生したことを大統領は祝った。 / ボリビアの国家元首は、ALBAは単なる政治プロジェクトではなく、不正義と支配に対する生きた抵抗の象徴であると断言した。その意味で、キューバに対する不当かつ犯罪的な封鎖を糾弾した。また、パレスチナにおけるイスラエルによる大量虐殺を断固として糾弾した。 / 大統領は、また、ALBAはベネズエラとニカラグアに対して課せられた強圧的かつ一方的な措置が国際法違反であり、ベネズエラとニカラグアの主権と幸福に対する直接の攻撃に相当する行為であると述べた。 / ボリビアとALBAの多極化世界建設へのコミットメントの再確認が、演説の中心的なポイントのひとつであった。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:24 (スペイン語)
Nicaragua honra el legado de Chávez y Fidel durante XXIV Cumbre del ALBA-TCP
(ニカラグア、第24回ALBA-TCPサミットでチャベスとフィデルの功績を称える)
ニカラグアのダニエル・オルテガ大統領は、ベネズエラで開催された第24回ALBA-TCP首脳会議に出席し、ウゴ・チャベスの遺志を継ぐニコラス・マドゥロ大統領の功績を強調した。 / サンディニスタの指導者は、ALBAの設立20周年で、ベネズエラの人々は、「‶われらのアメリカ″の解放プロセスを破壊する方法を常に考えている帝国」の制裁や中傷から来る攻撃にもかかわらず、彼らの指導者に忠実であると断言した。 / コマンダンテ・チャベスは革命家であり、その遺産は、国民とボリバル国軍に、そしてALBAに反映されている、とオルテガは断言した。 / 「20年を経た今日、我々は新たな取り組みを取り入れながら、これまで以上に前進を続けることに全力で取り組んでいる」「帝国主義者が人民を殺害し続ける世界の真っただ中で、フィデルとチャベスの旗を掲げたALBA、フィデルとチャベスの魂を持つALBAは、失敗せずに闘うだろう」と、ニカラグア大統領は締めくくった。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:18 (スペイン語)
Primer Ministro de Dominica reafirma compromiso con ALBA-TCP y denuncia injusticias globales
(ドミニカ首相、ALBA-TCPへのコミットメントを再確認し、世界的な不正義を糾弾)
ドミニカ国のルーズベルト・スケリット首相は、「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」首脳会議において、この組織に対する自国の関与を再確認し、主要な国際的問題を糾弾する力強い発言を行なった。 / スケリットはALBA-TCPの歴史的重要性を強調し、「ALBA-TCPほど不正と闘ってきた組織はない」と述べた。この組織が「世界に存在する不正義に立ち向かおうとする真の願望」に基づいて並外れた回復力を示していると強調した。 / ドミニカ共和国の指導者は、演説の中で、組織の創設者であるウゴ・チャベス司令官とフィデル・カストロ司令官に敬意を表した。 / また、他の国際問題にも言及した。キューバとベネズエラとの連帯を表明し、地域の連帯を強く訴えた。さらに、パレスチナ紛争を非難し、「パレスチナ人民の回復力の重要性とイスラエルによる大量虐殺を終わらせる必要性」を再確認した。 / 「より良い世界」を構築するための価値観と原則を維持することの重要性を強調し、将来の世代への呼びかけでスピーチを締めくくった。
【ドミニカ国とドミニカ共和国: ドミニカ国はカリブ海諸島(西インド諸島)の東端に近い小島の国。ドミニカ共和国はキューバのすぐ東の島のハイチの隣国で現政権は米国と親密。】
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:11 (スペイン語)
ALBA-TCP: Cuba llama a reformar el orden internacional para hacer prevalecer la solidaridad
(ALBA-TCP: キューバ、連帯を浸透させるために国際秩序の改革を求める)
キューバのミゲル・ディアス・カネル=ベルムデス大統領は、第24回「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」首脳会議の初日に講演した。その中で、イスラエルの植民地主義からの解放のためのパレスチナ人民の闘いへの支持を改めて表明するとともに、ニコラス・マドゥロ率いる正当な政府を不安定化させようとする試みに直面したベネズエラ共和国への全面的な支持を再確認した。 / この20年間、ALBAがいかに団結、連帯、尊敬の場であったか、いかに「声なき者の声」であったか、いかに帝国主義に反逆する「同志国」の明確な擁護の場であったか、いかに‶われらのアメリカ″の団結と社会正義の擁護のための闘いにおける画期的な出来事であったか、について言及した。 / また、今年もラ米カリブ諸国の安全保障に対する脅威が後を絶たず、ALBAはこれらの状況を分析するために会合を開き、人民の幸福と発展を中心に据えた行動の調整によって際立つ統合プロセスであることを示したと指摘した。 / 「国際関係のシステムは、不公正で不平等で排他的な秩序の不均衡に苦しんでいる」と述べ、また、ヘイトスピーチや暴力、過激主義の奨励、古いが時代遅れではない帝国主義のメカニズムの展開、クーデター未遂、左翼的な人物や個人の迫害などを、世界中で目撃していることを想起した。 / ディアス・カネル大統領は、世界的な連帯を浸透させて多国間主義を回復するためには、国際秩序の抜本的な改革が必要であることを指摘した。また、開発途上国に資金源へのアクセスや世界レベルでの意思決定において公平な扱いを提供する新しい国際金融構造を構築することも不可欠である、と。 / 大統領は、キューバが直面している困難な国家状況に言及し、「いかなる国家に対してもこれまで適用されたことのない最も厳しく長期にわたる一方的措置の制度がキューバに課されている」と改めて非難し、これはキューバ人の人権に対する大規模な侵害であると付け加えた。2019年以来、これらの侵害の規模は、キューバの家族を窒息させる目的で、残忍に増加している、と。 / 最後に、バッシャール・アル=アサド政権の転覆につながったシリアでの最近の出来事に言及し、米国とイスラエルが資金を提供して動機づけを行なった危険でリスクの高い中東地域の再編成であると述べた。また、シリア国民の主権、領土保全、独立の維持を呼びかけた。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 18:03 (スペイン語)
ALBA-TCP lanza nuevos programas enfocados en la prosperidad y el desarrollo de los pueblos
(ALBA-TCP、人々の繁栄と発展に焦点を当てた新しいプログラムを開始)
カラカスで開催される第24回「ALBA-TCP」国家元首・政府首脳会議で、マドゥロ大統領は、新たな経済的、政治的、社会的プログラムが発動され、これらの計画の開始が統合主義メカニズムと戦略的問題に関する目標達成の新たな春となると説明した。 / マドゥロ大統領は、ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領の指揮の下、「ペトロカリベ」の新たな方式が開始されることを強調した。また、合弁事業を通じて石油、ガス、デリバティブへの投資と生産が可能になると指摘し、このプロジェクトの震源地はオリノコ石油地帯になるだろうと語った。 / ALBA内で「人民通商条約」の署名とラ米カリブ域内の貿易施設の拡大に向けた基本的要素においても進展が見られると表明。また、共通通貨「スクレ」の概念に支えられた通貨と商業の交易プラットフォームを再開するための基準が交されたと発表した。 / ALBA諸国の指導者や専門家が人工知能AI、ソーシャルネットワーク、通信などの、科学、イノベーション、テクノロジーの課題について話し合った。ALBA-TCPのAIとソーシャルメディア機能を構築し、そこからラテンアメリカと世界に向けて構築するための特別プロジェクトに着手している。 / マドゥロ大統領は、「ALBA科学技術イノベーションセンター」を設立する用意があると発表した。それは、中国、ロシア、イランなど、この問題で良好な進展を遂げ、能力を共有する意欲のある諸国と、広範な協力を維持できるという非常に良い利点があると評価した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 17:27 (スペイン語)
Destacan avances del ALBA-TCP a 20 años de su creación por Fidel y Chávez
(フィデルとチャベスによる創設から 20 年を経て、ALBA-TCP の進歩は際立っている)
第24回「米州ボリバル同盟–人民貿易協定(ALBA-TCP)」の国家元首サミットの開会式で、ベネズエラ大統領ニコラス・マドゥロは、次のように述べた。この同志的な諸国人民間の統合メカニズムは、覇権国のない、平等で、相互に尊重され、世界の均衡のための多極的で多中心的な世界の構築において、歴史的な時代を推し進めるために、20年前に誕生した、と。 / 西側の古い帝国文明の勢力は、人民が独立と主権のもとで暮らし、独自の平等、正義、民主主義、自由のモデルを構築する権利を受け入れることを拒否しているが、それにもかかわらず、希望の夜明けと新しい世界はすでに現実であると強調した。 / また、ALBA-TCPは、世界中の地域または準地域統合メカニズムにおいてかつてない最も強力な「ミシオン(ミッション)」の創設を示したと想起した。 / マドゥロ大統領は、‶われらのアメリカ″を読み書きできるように団結することはこれまで決して成し遂げられなかったと説明し、ALBA-TCPだけがキューバの読み書きプログラム「Yo sí puedo(Yes I Can)」を通じてそれを実現したと付け加えた。 / また、地域社会に奉仕する医師の集中的な訓練は、ALBA-TCPとその保健プログラムによってのみ達成できたものであり、その取り組みには900万人以上の貧しいラ米カリブ諸国の人々が無料で眼科手術を受けることができた「ミシオン・ミラグロ(ミラクル・ミッション)」も含まれている。 / マドゥロ大統領は、統合メカニズムの他の成果の中でも、特に、カリブ海諸国18カ国に恩恵をもたらしたエネルギー保証、財政安定、経済支援プログラムである「ペトロカリベ」を強調した。 / さらに、ALBA-TCPが抱える大きな課題のひとつは、ハイチが発展、繁栄、主権の道に戻ることを支援することであると強調した。
teleSURtv.net 14 de diciembre de 2024 Hora: 15:55
Inicia XXIV Cumbre de jefes de Estado y de Gobierno del ALBA-TCP en Venezuela
(第24回ALBA-TCP国家元首・政府首脳会議がベネズエラで始まる)
ALBA-TCPの創設20周年を記念して第24回首脳会議がベネズエラの首都で開催された。 / この会議には、「ALBA運動」に加盟している30カ国から社会運動や民衆運動の指導者80人以上が参加した。 / ベネズエラ大統領は、1994年12月にフィデル・カストロとウゴ・チャベス両司令官が開催した最初の会談、彼らの解放思想の急速な成熟、そして10年後にキューバとベネズエラの間で包括的協力協定に署名した経緯などを振り返った。 / 彼は、ALBA以前のどの組織も実行しなかった行動を回想し、「‶われらのアメリカ″を読み書きできるようにするために団結するということは、これまで誰もやったことがなく、ALBAがそれをやった」と力強く述べた。 / ALBAの課題のひとつは、ALBAのゲスト国であるハイチが平和を回復できるよう、その限界を超えて支援し、ハイチが平和を取り戻すことである。「ALBAは、ハイチ支援において可能な限り前進するよう的確な指示を出している」と、ホスト国大統領は述べた。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 6:14 pm
Cuba Reaffirms Its Right to Build an Independent and Socialist Future at ALBA-TCP Summit
(キューバ、ALBA-TCP サミットで独立かつ社会主義的な未来を築く権利を再確認)
キューバ大統領ミゲル・ディアス・カネルは、「米州ボリバル同盟–人民貿易協定 (ALBA-TCP) 」第24回サミットで、キューバの「外国からの干渉を排除し、社会主義の独立した自由な未来を築くための主権を守る決意」を表明した。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 6:07 pm
President Maduro Advocates for the Sovereignty of the Latin American and Caribbean Peoples
(マドゥロ大統領、ラ米カリブ諸国人民の主権を主張)
ラ米カリブの統合と連帯の精神に共鳴する演説で、マドゥロ大統領は、ラ米カリブのすべての政治関係者に対し、相違点を脇に置き共通の未来に向けて協力するよう求めた。 / ベネズエラ大統領は、ラ米カリブ諸国の人々が外部からの干渉を受けずに自らの民主的な道を決定する主権を擁護した。 / また、ALBA-TCP加盟国間の結びつきを強化し、国民の社会的・経済的福祉を優先する共通の課題を推進する必要性を強調した。
teleSUR December 14, 2024 Hour: 5:28 pm
ALBA-TCP’s 20th Anniversary: President Maduro Highlights Achievements and Reaffirms Commitment to Haiti
(ALBA-TCP 20周年: マドゥロ大統領、成果を強調し、ハイチへのコミットメントを再確認)
「ALBA-TCP」20周年を記念して、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が最初の演説を行い、いくつかのトピックを強調した。その中で、地域の社会経済発展について議論し、ハイチ復興へのコミットメントを再確認した。 / マドゥロ大統領は、ALBAがハイチ復興に固くコミットしていることを強調し、ハイチの平和、労働、繁栄を回復するための努力がなされることを確認した。また、この努力は、ハイチが安定と民主主義を取り戻し社会的・経済的状況を改善するために不可欠であると述べた。 / さらに、マドゥロ大統領は、ガザでの攻撃を非難し、高度な技術で実行されていることを指摘し、国連や国際司法裁判所などの国際機関の不作為を批判した。
teleSUR December 13, 2024
XXIV ALBA-TCP Summit: Meeting in Caracas to Define Strategies Towards 2030
(第24回「ALBA-TCP サミット」: カラカスで2030年に向けた戦略を策定する会議)
「米州ボリバル同盟・人民貿易協定(ALBA-TCP)」加盟国の代表団は、12月13日、カラカスの「Antonio José de Sucre Yellow House」で会合し、「2030年戦略アジェンダ」に定められた目標を達成するために必要な行動方針を策定する提案書の起草を目指した。 / この会議は、12月14日に開催される第24回「ALBA-TCPサミット」の準備の一環であり、ホンジュラスとパレスチナの代表が特別参加する。 / ALBAは、2004年12月14日に、当時の大統領ウゴ・チャベスとフィデル・カストロによってハバナで創設された。第24回「ALBA-TCPサミット」は、この統合ブロックの20周年に開催される。
teleSUR December 11, 2024
ALBA-TCP Celebrates Two Decades as a Pillar of Latin American Social Movements
(ALBA-TCP はラテンアメリカの社会運動の柱として20年を祝う)
ベネズエラとキューバの最初の同盟には、後にボリビア (2006 年)、ニカラグア (2007 年)、ドミニカ (2008 年)、アンティグア・バーブーダ (2009 年)、セントビンセント・グレナディーン (2009 年)、セントクリストファー・ネイビス (2014 年)、グレナダ (2014 年)、セントルシア (2021 年) が加わった。
【現在10ヵ国。ホンジュラスとエクアドルは一度加わったが反動政権になって離脱。22年1から左翼政権に戻ったホンジュラスは「特別ゲスト」という形で事実上復帰。】