LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

「改正」脳死臓器移植法施行から半年  家族同意の臓器移植はやめるべき

2011-01-19 | 脳死臓器移植問題
 家族同意の脳死臓器移植、子どもからの脳死臓器移植を可能とする「改正」脳死臓器移植法が施行されてから半年経った1月17日、読売新聞と毎日新聞は特集を組んだ。「改正」後、脳死臓器移植が31件、うち30件が家族同意と突出している。過去平均10件だったのに比べて急増した。15歳以下の小児から提供はゼロだ。

 毎日新聞は“クローズアップ2011”で「ドナー家族の心放置」として、提供に同意した遺族の苦悩を書いている。大学生の長男を交通事故で亡くした。心臓が動き、体も温かい状態で臓器を提供したことに、母親は「もしかしたら助かる命を自分たちが殺してしまったんじゃないか」と考え、父親は「100万分の1でも反応や意識が戻る可能性が無かったのか」と思い悩んだ。
※クローズアップ2011:改正臓器移植法、施行半年 家族の心、ケアなく(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/closeup/news/20110117ddm003040150000c.html

 読売新聞は、「子どもの臓器 進まぬ提供」として、小児臓器提供施設に行ったアンケートをもとに、子どもの臓器提供を促すような記事を載せている。



※小児脳死移植の打診6件、実施はゼロ(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110116-OYT1T00821.htm

 脳死の可能性があった15歳未満の11件で、虐待の疑いがある事例が実に3件もあった。そして臓器移植に至らなかった理由として「我が子の体にメスを入れたくない」「重い病気でも一緒に生きていきたい」「両親が脳死を人の死と思っていない」などがある。5施設6件で臓器提供の話し合いがされていたというが、そこからは、我が子が助かることを懸命に望む親に対して無神経に脳死臓器移植が持ちかけられるという異常な救急医療の現場が浮かび上がる。
 
 毎日新聞は控えめに、読売新聞は露骨に、小児からの脳死臓器移植第1号がでるための体制整備を求めているが、法の実績づくりのために、臓器移植を優先し我が子の救命医療を中止させるような不幸な家族を出してはならない。家族同意の臓器移植、とりわけ子どもの脳死臓器移植は問題が多すぎる。やめるべきである。

********************
2月19日(土) やめて!! 家族同意だけの「脳死」臓器摘出!緊急市民集会
 日時 2月19日(土) 13:30~16:30(13:00開場)
 場所 大阪府商工会館7階第2講堂(地下鉄本町下車)
 参加費 500円
 講演 小松美彦さん「脳死は人の死ではない」
 報告 冠木克彦さん
 主催 集会実行委員会
********************

(ハンマー)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。