『60万回のトライ』が全国各地で続々と上映されています。みなさんのお住まいの近くでも…?
<東京>アップリンク(渋谷)2014年5月3日(土)~5/16(金)13:10 ~
名古屋・シネマスコーレは5月2日まで、広島・横川シネマは5月4日までです。お見逃しなきよう。
札幌・蠍座(さそりざ)5月13日(火)~5月26日(月)
京都シネマ 5月17日(土)~3週間
横浜・シネマ・ジャック&ベティ 5月24日(土) ~ 6/ 6(金)
福岡・KBCシネマ 6/28(土)~7/ 4(金) 1週間
新潟・市民会館 シネ・ウインド 7/ 5(土)~7/18(金) 2週間
仙台・桜井薬局セントラルホール 6/21(土)~6/27(金) 1週間
千葉劇場 7月以降上映
大阪の第七劇場での上映は5月2日までですが、東大阪での上映が決定されました。
■東大阪ラグビー映画まつり開催!!舞台挨拶&関連イベント情報。
東京・大阪で大ヒット中のドキュメンタリー映画「60万回のトライ」とラグビー初の応援アイドルユニットRGB(アール・ジー・ビー)出演で話題の「グラス☆ホッパー」の2本を上映!*2本立てではございませんのでご注意ください。各作品ごとに別料金となります。
http://www.fuselinecinema.com/newsevent/index.html
○上映期間:5月24日(土)~6月6日(金)の2週間限定上映。
*上映時間は5/16(金)以降に劇場HP <http://www.fuselinecinema.com/index.html>にてご確認ください。
○当日料金(2作品共に):一般・大学 1,300円/シニア・高校生 1,000円/小人(3才~中学) 700円【ラガー割!(ご本人のみ)】ラガーシャツ着用の方、ラグビーボール持参の方は1,000円にてご覧頂けます。
○前売券近日販売予定。 一般券:1,000円
*■舞台挨拶情報!* 場所:布施ラインシネマ
□「グラス☆ホッパー」6/1(日) 宮地克徳プロデューサー 他(予定)
□「60万回のトライ」 上映期間中(日時未定)に朴思柔&朴敦史監督 他
■*関連イベント情報!* 会場:クレアホール・ふせ
□5/25(日) ラグビーワールドカップ2015最終予選 日本VS香港 パブリック・ビューイング
□6/1(日) ラグビートークショー
ゲスト/宮地克実氏(元日本代表・第1回RWC日本代表監督) 宮本勝文氏(元日本代表・第1・2回RWC出場選手)
司会/村上晃一氏(ラグビー・ジャーナリスト)
*** 作品紹介 ************************************************
韓国出身の朴思柔(パクサユ)監督による、大阪朝鮮高級学校ラグビー部を追ったドキュメンタリー映画です。
撮影された2010~11年は、民主党政権のもとで高校授業料の無償化制度が開始され、朝鮮学校の排除が大きな問題となった年でもあります。それまで交 付されていた、大阪府からの補助金も打ち切られました。こうしたやり方に、府民の多くは賛成、もしくは無関心です。でも、そうした人のほとんどは、朝鮮学校とそこに通う児童・生徒についてほとんど知らないと思います。ぜひこの映画を観て、朝鮮学校の生徒たちの生の姿に触れ、彼らにそのような差別をすることが許されるのかどうか、考えてほしいと思います。なお、タイトルの「60万回」とは、在日韓国・朝鮮人の人口にちなみます。
大阪朝高から花園ラグビー場までは、わずか2キロほどです。しかし、ラグビー部の先輩たちにとって、この道のりは見えない壁で隔てられていました。 1993年までは、全国大会はおろか、日本の高校との公式戦すら許されなかったのです。この壁を破るのにいったいどれだけの努力がなされてきたか。大阪朝 高ラグビー部は、その思いをぶつけるように、大会参加を認められるやいなや、みるみるうちに力をつけ、花園の常連となりました。花園での優勝は悲願です。10~11年のチームは、春の選抜大会で準優勝し、悲願達成に手の届くところまで来ました。
FW金寛泰(キムガンテ)主将の故障などの試練を乗り越えて大阪予選を勝ち抜き、堂々西のAシードとして花園へ歩を進めた大阪朝高ですが、初戦で大きな アクシデントに見舞われます。CTB権裕人(コンユイン)君が脳しんとうを起こし、規定で以後の試合に出場できなくなったのです。それでも、絶対的エースの欠場という大ピンチを、代役の洪泰一(ホンテイル)君はじめ全員の結束でカバーし、次の試合、さらに準々決勝も勝利、ベスト4へ駒を進めます。
準決勝の前日、「俺は明日も、決勝にも出られないから‥‥」と、涙をこらえて自分の「背番号13」を泰一に託す裕人。勝利を誓う選手たち。準決勝の相手は、東のAシード桐蔭学園(神奈川)。大阪朝高は前半大きくリードされるも後半反撃に転じて差を詰め、さらに相手ゴールに迫ります。逆転トライは目前。だが――。
ロッカールームで号泣する選手たち。劇的な展開は青春ドキュメンタリーとしても十分感動的です。
しかし、ここで終われないのが、通常の青春映画と違うところ。直後に橋下大阪府知事(当時)が登場し、容赦なく現実に引き戻されるのです。感動に浸ることを許してくれません。朴監督は、橋下知事の記者会見に乗り込み、質問します。橋下知事は「朝高は大阪の代表としてよく頑張ってくれた」とたたえる一方、 無償化適用を拒否します。そのあまりに平気な顔に怒りがこみ上げます。朝高側の会見には、ラグビー部の金寛泰主将も出席し、「ラグビーは試合が終わるとノーサイドだが、自分たちはいつまでも逆のサイドに置かれたままだ」と抗議の気持ちを表現しました。
けれども、そうしたひどい現実に対する救いを用意してくれたのは、高校生ラガーたち自身でした。高校最後の大会でプレーできなかった裕人のための親善試合 を、朝高の仲間と桐蔭学園はじめライバル校の選手たちが準備してくれたのです。これこそノーサイド精神。朝鮮学校だけを差別することがいかに愚かなことか、彼らの姿が示してくれます。
故障した主将に代わりスクラムの第一列で奮闘するかたわら、最初から最後まで笑わせてくれた黄尚玄(ファンサンヒョン)君はじめ、個性豊かな愛すべき選手たち。これは、笑って泣けて、おまけに怒れる映画です。
3/15から各地で上映。上映予定は、『60万回のトライ』公式サイトで!
(by ウナイ)
皆さんもぜひ、みにいってください。
終わったあと、監督のあいさつがありました。そのなかで、アボジから橋下を登場させたことに批判的な意見が出されたことが紹介され、それについての説明がありました。私も、橋下が登場したところはいやな気分で見ましたから、やはりまわりからもそういう意見が出たのだなと思いました。
監督自身も迷っていたそうです。でも入れたのは、朝高生たちの意見を聞いてのことだったということでした。それが自分たちを取り巻く現実だから、カットしないでほしい、ということだったそうです。
東京では連日盛況だったそうです。韓国でも上映が決まったといいます。私が行ったときは平日の午前ということもあってか、まばらな入りでした。大阪での上映も盛況で延長上映ということになってほしいと切に願います。
内容について書きたいことはたくさんありますが、それを書いたら興味半減になってしまいそうですから、我慢します。
(ヒデ)