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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

岩波書店から「イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」発行

2009-08-24 | 本・番組・映画など
 岩波書店から「イラク・アフガン帰還米兵が語る戦場の真実」が発行されました。アマゾンでは即日完売になり、ノンフィクション部門一位になりました。第二刷を大至急で印刷しており、現在注文してから手に届くのが2~3週間かかるそうです。想像以上にすごい内容です。アダム・コケシュやカミロ・メヒア、マイケル・ターナーはもちろんDVD『冬の兵士-良心の告発』に出てこなかったアブグレイブやグァンタナモの看守、女性兵士へのレイプ、自殺した兵士の遺族の証言なども入っています。これほどトータルな戦争犯罪が一挙に明らかにされるというのがかつてないことであり、現場の兵士の口から苦悩の中で語られるというのも初めてのことだと思います。
 IVAWの設立者の一人である元女性兵士ケリー・ドーアティは「読者の皆さんへ」で、「富や権力を持つ者だけが歴史を書」き、イラク国民や兵士、家族の声が無視されるという考え方に異議を唱えたかったという衝動を語り、公聴会がたんなる戦場の惨禍の暴露という以上の歴史的な意味を持つことを主張しています。
 「冬の兵士」たちが公聴会で明らかにしたことは何だったのか、考え、皆で語り合えたらと思います。
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9月20日 イラク・アフガニスタン帰還兵の証言集会 「冬の兵士」in大阪
午後1:30~4:30(1:00開場)
会場:東淀川人権文化センター
    (JR・地下鉄新大阪駅下車東口より5分。会場は駅からすぐですが、新大阪駅が広いため必ず東口の西淡路方面に出てください。)
主催:冬の兵士招請委員会・大阪
参加費:1000円(学生以下500円)
9月20日 イラク・アフガニスタン帰還兵の証言集会 「冬の兵士」in大阪
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(ハンマー)

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2 コメント

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Unknown ()
2009-08-24 10:13:13
すごい売れ行きですね。9月6日の冬の兵士招請委員会の第二回会合には、在庫を少し持って行けると思います。
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本みました! (ほいみィ)
2009-08-25 15:15:52
そんな貴重な本になるとは!
持ち歩き見せびらかしたい衝動にかられます。

読んでみて、53人(?)それぞれですが、苦しみと悲しみと怒りと愛の入り混じった感情や非人間的な無惨な現場や人生や写真が印象的でした。

とても辛い気持ちでいっぱいで心がかき乱される中、人間的な自分になろうという気持ちの正当化するよりどころの表現が「愛国者」なのかもしれないと思いました。

そのアダム・コケシュ、今でも最も心をかき乱される話の1つが紹介されていました。「あなたのお悩み代行します」という標語です。それは政府から無関心な市民までがお気楽でいられる現状に対する激しい怒りを表していました。

兵士はこの戦争で人間性を剥奪され、身体的にも精神的にも傷を負い、学校への道も、医療保障もないがしろ、家族関係も人生にも大きなハンディを背負い、自殺とも闘う帰還兵たち。それは政府の政策の結果必然的に起きた犠牲だった。なのに一方でそんな政府のもとでもお気楽にいられる人たちがいる。そんなお気楽な人にこそ知ってほしいだろう。加担する日本のお悩みも代行されているのだ。

そういえば「冬の兵士」の冒頭で「独立宣言」が紹介されていました。
映像で取り上げられていた内容は忘れましたが、「全ての人間は平等に造られている」といった基本的人権や、「生命、自由、幸福の追求」の権利や、革命権がいわれている「独立宣言」を謳った素晴らしいアメリカはどこへ行ったのか?と皮肉って問いかけているように感じました。

・アダム・コケシュは先住民族なのにどうして愛国者なのか?
・自分が殺した訳ではない人と写真を撮るのは変な気分だったのにどうして目覚めたのか?
・再建するための任務といいながら人間性を壊されたのに、それでもなぜアメリカを愛しているのか?

証言者1人1人が逃げないで立ち向かう姿に勇気をもらいました。
(ほいみィ)
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