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オーシャンズ13

2007年06月11日 | 映画
(c)2007 Warner Bros. Entertainment Inc - U.S., Canada, Bahamas & Bermuda.
(c)2007 Village Roadshow Films (BVI) Limited - All Other Territories.


2007年5月24日(木)、第60回カンヌ国際映画祭で「オーシャンズ13」が特別招待作品としてプレミア上映された。記者会見・レッドカーペットにはタキシードに身を包んだジョージ・クルーニーブラッド・ピットマット・デイモンアンディ・ガルシアら豪華キャストと 監督のスティーブン・ソダーバーグ が顔を揃え、会場に華やかなスターの輝きを放っていた。

 監督のスティーブン・ソダーバーグが『オーシャンズ 13』の構想を練り始めたのは、前作『オーシャンズ12』がまだ完成していないときだった。
 
「シリーズ2作目の仕上げをしていたときに、次はまたラスベガスに戻ったら面白いだろうなと思ったんだ」とソダーバーグは言う。「3作目を作ることにしたのは、みんながまた一緒に仕事をしたいと思ったことが大きな要因だけど、僕たちのあいだでは暗黙の了解事項があった。それは、全員が戻るのでなければやらないということだ」。
 
この“全員”には、キャストだけでなく監督、スタッフも含まれている。「スティーブン・ソダーバーグがいて、そのあとにほかのみんながいる。スティーブンと私はこれまで一緒に手がけた作品すべてで気持ちよく仕事ができた。彼はどんな称賛にも値する男だよ。とにかく素晴らしいんだ」とプロデューサーが語るほど結束が固いのだ。
 それぞれ主役級、或いは第一人者である彼らのスケジュールを調整することは容易ではないが、それに応える出演者・スタッフの意気の合ったチーム作りは、まさに映画の中のダニー・オーシャンとその仲間たちのアンサンブルを見るようである。
 
すでに十分すぎるほど豪華なキャスト陣が織り成す、ラスベガスを舞台にした小粋でいて手に汗握るストーリーに加え、今回はゲストがビッグ・スターであることも見どころ。『ゴッド・ファーザー PARTⅡ』では、自ら兄を殺害する悲劇の遠因となるカジノ王に敵対する役だったアル・パチーノが、本作では冷酷非情なカジノ王として出演。オーシャンズの仲間を痛めつけたために、彼らに標的とされてしまう役を演じる。
 
そして紅一点にはエレン・バーキン。 アル・パチーノと共演し、歌も流行った『シー・オブ・ラブ』を覚えている方もいるだろう。キャメロン・ディアスをはすっぱにしたような魅力で、恋愛を絡めながらのミステリー仕立ての中、犯人なのかそうでないのか刑事を翻弄するちょいワルアネゴを印象深く演じてヒット作となった。
 今は、セレブの奥様として首のネックレスの値段やドレスしか話題にならず寂しかったが、久々のスクリーンで、熟女になってのバーキンは楽しみだ。
 
また、アル・パチーノも、『シー・オブ・ラブ』以後に、大人の恋愛映画『フランキーアンドジョニー』やアカデミー賞主演男優賞受賞の『セント・オブ・ウーマン』など柔らか系の魅力を発揮するようになった意味では、『シー・オブ・ラブ』は重要な作品といえる。このコンビの再共演といった意味でも見ものだ。

 さて、今回のテーマは、友情と復讐。どんな鮮やかな手口を見せてくれるか、乞うご期待!



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■ 8月11日(土)より丸の内ピカデリー1他全国ロードショー

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