をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

映画「隠された秘密」

2006年02月07日 | 映画
最近見た映画の中で2本ほどフランス映画を観たのだが、どちらもアルジェリア人が関わっている。フランスへの移民はアルジェリア人が一番多く、昨年のフランス郊外の若者の暴動も記憶に新しい。
まず1本は「愛よりも強い旅」で、パリに住むアルジェリア人移民の3世が、行った事のないアルジェリアへ旅をするロードムービー。そしてもう1本が、今回の「隠された秘密」だ。この監督は、「ピアニスト」でカンヌのグランプリを受賞したミヒャエル・ハネケ。今回はどうショッキングシーンを料理するか。

主人公はフランス人の文学評論家(ダニエル・オートウィユ)。ある日、家の前をずっと撮影したテープと気味の悪い絵が、玄関に袋に置かれており、家人(ジュリエット・ビノシュ)は不安を募らせて行くという内容。
主人公が犯人だと疑うのが、子供の頃家にいたアルジェリア人使用人の息子なのだ。

この映画は一応サスペンスとうたっているが、映画賞の人道賞を受賞しているから、テーマは犯人探しでないことが最後にわかる。だから、犯人は誰よ? 主人公はどした? と思っていると、「あれ?」という感じで終わってしまうのでそのつもりで。
ゴールデンウィークに公開予定だそうだ。

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ゴールデン・グローブ賞2006

2006年02月06日 | 映画
ゴールデン・グローブ賞を見ましたか?
アカデミー賞の前哨戦ともいえるこの賞。

60年代ゲイのカウボーイという許されない間柄を描いた「ブローク・バック・マウンテン」が強かったなー。
あとは「ティファニーで朝食を」を書いたカポーティの伝記もの「カポーティ」や、歌手のジョニー・キャッシュ夫妻の伝記もの「ウォーク・ザ・ライン」、トルーマン大統領のリハビリ生活を描いた映画など実在の人物を描いた作品が多かったですね。

受賞はしなかったものでも、クローネンバーグの「ヒストリー・オブ・バイオレンス」やジュディ・デンチが大戦下の劇場で女性ヌードショーを企画する作品や、いろいろありましたね。
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演劇「夫婦犯罪」 片桐はいり

2006年02月03日 | 芝居小屋
片桐はいりの出る演劇「夫婦犯罪」のチケットをもらったので下北沢・本多劇場へ出かけた。
入りは3分の2程度で、私が見る劇団に比べてちょっと少ないですねー。金曜日というのに上の段はガラガラでした。

芝居は辺見えみり扮する大物の妾の娘の家に転がり込んだ本妻の息子夫婦の話。本妻の息子が春風亭笑太。女性2人の間でオロオロする亭主役がなかなか上手でした。はいりはいじけ&ねたみの女性のいやーな部分の演技のオンパレード。あの体操着のようなスパッツのようなズボンをはきこなせるのは彼女ぐらいですかね。
反発しあいながらも、最後は…なストーリー。

難を申せば、芝居の暗転が多すぎる事と劇場内に食べ物(フライドポテト?)のにおいが蔓延してたこと。映画館と劇場(ロビーなら可)が違うことを知らないお客さんが増えてきたのかな、と残念に思う今日この頃でした。
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