8月に発売されたロンドン・ビジネス・スクールのリンダ・グラットン教授による
『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
』が
実に刺激的で面白いです。
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ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
各方面で話題になっている本なので、既読の方も多いかと思いますが、
学生さんや働き盛りの方には、今からでもぜひ読んでいただきたい一冊です。
この本では、2025年というそう遠くない13年先の働き方が描かれています。
○サブタイトルにもある「孤独」については・・・
2025年には、モバイルワーク(在宅ワークなど会社の外で働くこと)は
当たり前になっているけれど、直接人と直接会って話をする機会が激減
することで「孤独」になりやすく、「幸福感」を感じにくくなる。
○「貧困」については・・・
グローバルな市場で使える高度な専門スキルを持ち合わせていない人や、
高齢化が進んだ地域で必要とされるサービスを提供できない人は、
貧困層になっていく。
と予測されています。
現在、わたしは「ICT活用による女性の働き方研究会」でモバイルワークの
研究を行っていますが、モバイルワークの普及だけでなく、モバイルワークに
よる孤独から働く人を救う対策もセットで考えるべきだという気づきがありました。
本の途中までは、読むにつれて漠然とした不安感が高まってきましたが、
未来を予測し、自ら覚悟を決めて決断することで、今から対策できることが
沢山ある、と感じ、読後には未来への期待で胸がいっぱいになりました。
今まさに、自分のこれからの生き方、働き方を大きく見直そうとしている
わたしにとっては、素晴らしいライフデザインのテキストとなっています。
この本の内容は来年読んでもフレッシュですし、2013年になると2025年まで
ちょうど12年(干支一周分)という日本人的には区切りのよいタイミングなので、
来年のどこかで読書会ができるといいなぁと思っています。
<追記>
President Onlineに掲載されているリンダ・グラットン教授へのインタビューの
中に、日本の若者の働き方について言及されている興味深い記述がありました。
(インタビュアー)
将来、仕事と生活とのバランスはどうなっていくと思われますか?
(グラットン教授)
世界中の若者について調査したところ、日本に住む若者が最も仕事と生活のバランスが
取れていないという答えが出ました。
その理由は、日本の働く環境では「その場にいること」が重視されるからだそうです。
会社にいなくては働いたことにならない、ということです。
しかし、さまざまな働き方を模索する企業の実験によれば、従業員に柔軟性が
高い働き方をさせると、生産性があがり、仕事をもっと楽しんでやるようになり、
結果として勤務期間も長くなる傾向があるといいます。(続く)
★インタビュー全文はこちら
『ワーク・シフト』著者、リンダ・グラットン教授に聞く「なぜ私たちは漠然と未来を迎えるべきではないのか」(下)
『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
実に刺激的で面白いです。
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ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
各方面で話題になっている本なので、既読の方も多いかと思いますが、
学生さんや働き盛りの方には、今からでもぜひ読んでいただきたい一冊です。
この本では、2025年というそう遠くない13年先の働き方が描かれています。
○サブタイトルにもある「孤独」については・・・
2025年には、モバイルワーク(在宅ワークなど会社の外で働くこと)は
当たり前になっているけれど、直接人と直接会って話をする機会が激減
することで「孤独」になりやすく、「幸福感」を感じにくくなる。
○「貧困」については・・・
グローバルな市場で使える高度な専門スキルを持ち合わせていない人や、
高齢化が進んだ地域で必要とされるサービスを提供できない人は、
貧困層になっていく。
と予測されています。
現在、わたしは「ICT活用による女性の働き方研究会」でモバイルワークの
研究を行っていますが、モバイルワークの普及だけでなく、モバイルワークに
よる孤独から働く人を救う対策もセットで考えるべきだという気づきがありました。
本の途中までは、読むにつれて漠然とした不安感が高まってきましたが、
未来を予測し、自ら覚悟を決めて決断することで、今から対策できることが
沢山ある、と感じ、読後には未来への期待で胸がいっぱいになりました。
今まさに、自分のこれからの生き方、働き方を大きく見直そうとしている
わたしにとっては、素晴らしいライフデザインのテキストとなっています。
この本の内容は来年読んでもフレッシュですし、2013年になると2025年まで
ちょうど12年(干支一周分)という日本人的には区切りのよいタイミングなので、
来年のどこかで読書会ができるといいなぁと思っています。
<追記>
President Onlineに掲載されているリンダ・グラットン教授へのインタビューの
中に、日本の若者の働き方について言及されている興味深い記述がありました。
(インタビュアー)
将来、仕事と生活とのバランスはどうなっていくと思われますか?
(グラットン教授)
世界中の若者について調査したところ、日本に住む若者が最も仕事と生活のバランスが
取れていないという答えが出ました。
その理由は、日本の働く環境では「その場にいること」が重視されるからだそうです。
会社にいなくては働いたことにならない、ということです。
しかし、さまざまな働き方を模索する企業の実験によれば、従業員に柔軟性が
高い働き方をさせると、生産性があがり、仕事をもっと楽しんでやるようになり、
結果として勤務期間も長くなる傾向があるといいます。(続く)
★インタビュー全文はこちら
『ワーク・シフト』著者、リンダ・グラットン教授に聞く「なぜ私たちは漠然と未来を迎えるべきではないのか」(下)