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中国の日本海産物禁輸解除

2024年09月22日 23時00分00秒 | 政治関係

中国が日本産水産物の輸入再開へ、
というニュースが飛び込んで来た。


ご存知のように、
1年前、
東京電力福島第一原子力発電所の処理水海洋放出を巡って、
「核汚染水」とイチャモンを付け、
日本産水産物の輸入を全面禁止していたものを、
方針転換。
あれだけ強固に反対したのだから、
解除するのにも理屈が必要で、
中国政府は苦労するだろう、
と思っていたが、
何てことはない、
国際原子力機関(IAEA)が
海水や魚類の調査といったモニタリング(監視)を拡充することで
日本政府と合意したというのだ。
元々、IAEAは処理水には問題がない、
としていたのだから、
その調査範囲を拡大するだけで
お茶をにごしたようなもの。

こんなことで日本産水産物の禁輸を解除する、
というのだから、理屈にもならない。
中国外務省は
「中国は科学的証拠に基づいて関連措置に変更を加え、
規制要件と基準を満たす、
日本の水産物の輸入を段階的に再開する」
と言っているが、
大使館や外務省に国際電話をかけてきて、
抗議した何万もの中国人民もびっくりだろう。

中国の禁輸措置で大打撃を受けてきたのが北海道のホタテだ。
ただ、輸出先をアメリカに転ずるなど、努力してきた。
かつて日本のホタテは中国で重宝され、
中国沿海部には日本から仕入れて加工する業者も多くいた。
だが禁輸で立ちゆかなくなり、
ベトナムなどの東南アジアへ移転したという。
つまり、日本の良質で新鮮な海産物が中国に行かなくなり、
経済も雇用も失われただけのことだ。
中国は自分で自分の首を締めたのだ。

中国でも人気を博した日本の海鮮は
この1年で中国産や他国産に取って代わられ、
中国市場で築いてきた地位を失った。
その一方で中国自身にも跳ね返り、
海鮮自体の消費低迷や関連産業への悪影響を招いている。
日本産のブリやタイ、アジ、カツオなど大半を中国産に切り替え、
需要が高かった本マグロはスペイン産、アマダイやノドグロは韓国産にした。
中国による禁輸は、皮肉にも“オウンゴール”となったのだ。

結果として、中国の姿勢は
日本の漁業関係者を苦しめただけでなく、
中国の人民をも苦しめたことになる。
その苦境から、とにかく理屈をつけて、
禁輸を解除せざるを得なかったのが真相だろう。

日本にした行為は、
いちゃもんをつけただけなのだ。
それも自国の主張を通すことにより、
中国の力を見せつけるためのものとしか思えない。
中国とは、こういう国なのだ。

先の日本人児童への殺人事件でも、
記者会見で「このような事態はどこの国でも起こりうる」と
言ってのけた。
だから中国人は世界で嫌われる
そのことにいい加減気づいたらどうかと思うが、
無理だろうが。

中国が禁輸するなら、
分かりました、中国には、
今後、日本の美味しい海産物は売りません。
他の国に売ります、
毅然として言う人は出てこないものか。
韓国における「NO JAPAN 」運動の時もそうだが、
「分かりました、嫌だというなら、
 わが社のビールは貴国には輸出しません、
 そのことで困るのは、
 おいしいビールを口に出来なくなる貴方の国の国民ですよ」
という社は出なかった。
そういう行為は、一時的な鬱憤晴らしにはなっても、
長期的には損だという、
商人的発想なのだろうか。

一社でもそういう会社があっても良いと思うが。

 



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