Je vis ma vie 〜ありがとうの気持ちがあふれる社会へ〜

マーケティングの本質は「ありがとうの気持ち」の探求だと考えます。こちらで社会にありがとうの種をまく活動や想いを綴ります。

日々アップデート中!! マヴィのおうち オンライン広場

2020-04-20 | コ・マザリング

こんにちは
お読みいただきありがとうございます!

 

「モンテッソーリ教室 マヴィのおうち」を拠点に
幼児期から自立と協働を育むコミュニティづくりに取り組むママヴィの代表 桑原です。

 

先週末から、マヴィのおうちオンライン広場を始めました。

この外出自粛生活をどう過ごすか・・・

学校が休校となり学びの場に困っている小学生以上のお話はよく話題になりますが
学びの場が急激に減って困っている幼児期の子どもたちのことも忘れてはいけません。

むしろ、オンラインツールをひとりで使うことが困難な幼児にとって、
ツールだけの問題ではない課題が山積みなのです。

 

幼児期は、

「感覚を通じて動きながら学ぶ」

というステップで発達をします。

だからこそ、出来るだけ本物・実物に触れる経験を大切にしてきました。

 

それなのに・・・

子どもたちが身体を自由に動かせる世界はあまりにも狭く制限され、

限られた大人としか関わることのない生活を余儀なくされています。

 

ママヴィ として何ができるのかを模索する中で、

今こそママたちとの協働が必要だと思い、先週末はオンライントークも実施しました。

 


ママたちとのオンライントークから見えてきた課題

  • 運動が制限されて、ストレスを発散することが難しいことへの不安
  • 長時間おうちに閉じこもっていることで、お子さまの発達を阻害してしまうことはないかという不安
  • 1日3食を毎日おうちの中で、親子だけで食べているマンネリ生活への漠然とした不安

大人も飽きてしまわぬように、

新しいアイデアで楽しめる場が出来るだけ多く欲しいということが見えてきました。

 

ママたちとの情報共有の中で、

「ふりかけをつくる」

というモンテッソーリのおしごとの話題が出ました。

『わが家でもやってみたい!!』

という声が上がり、試しにオンラインでチャレンジしてみることにいたしました。

 

ということで・・・

緊急開催決定!!「マヴィのおうち オンライン食育広場」

手あそびや童謡なども取り入れながら、「ふりかけ」から「おにぎり」をつくります。

みんなで『いただきます!』をして終了する60分

 

さてさて、何が起こるやら!?(わくわく)

 

新しいことを考えることが好きな私でも、

ひとりではこんなスピードでこのアイデアは出せません。

 

ママたちの切実な想い、実体験があってこその企画です。

もちろん、まだまだ改良の余地だらけで、課題は山積みなのですが

皆さまのお力をお借りしながら、とにかく前に進めてみようと思います!

 

皆さまのおかげで、どんどん新しいものが出来上がっていく過程は、

かつての商品開発時代の感動にも似た喜びの毎日です。

ママや子どもたちとのオンラインの協働体験によって、

私の心は今日も「ありがとうの気持ち」であふれていることを実感しております。

 


・・・番外編・・・

まずは、何かをやってみないと始まらないということで実施した

第1回オンライン広場の様子も簡単にレポート!!

それぞれのおうちで紙ふぶきを作り、みんなで一斉に投げて雨を降らせてみたり・・・

(もちろん、お掃除まで責任を持って楽しみました♪)

 

おうちにあるものを使った色さがしや、お題にあった宝さがしなどにチャレンジしました。

 

2〜3歳の子どもたちにとって、みんなで同じことをするのはなかなか難しいものです。

しかもオンラインでとなると、他に興味が向かってしまうこともしばしば・・・

○○ちゃんが視界から消えた!!

□□ちゃんが画面の奥の方で見切れて、何かに没頭し始めた・・・

機械トラブルで音が出なかったり、それはもうカオスな時間でしたが

それぞれの「今やりたいこと」を尊重しつつ、模索の時間となりました。

 

5歳くらいになると、

相手に伝わるようにアイデアを提案することもできるようになってきます。

子どもたちが起案した「にらめっこ」や「クイズ」は、とびきり盛り上がりました!

子どもたちも巻き込んで「楽しく生きる」をみんなで模索する経験は

未来に「活きるチカラ」を育む場であったと感じております。

 

皆さまに、心からの「ありがとうの気持ち」を込めて

 

 

ママヴィ  外出自粛期間のおうちじかんサポートコンテンツのまとめページ


マヴィ のビジョン

2018-12-04 | コ・マザリング
おはようございます。マヴィ 桑原です。


モンテッソーリ教育のエッセンスをご家庭へ…
そんな目的で立ち上がった施設で
モンテッソーリ 教師として活動を始めました。

そしてそのご縁で、先日 茨城県にある
モンテッソーリ 教育を取り入れた保育園にて
スキルアップ研修を受けさせていただきました。



非常に深い学びは、穏やかな興奮の連続



子どもたちとのコミュニケーションの中で
学びあう共育環境の心地よさを味わいました。






将来、AIにほとんどの仕事が取って代わる
とも言われているこれからの世の中

「情報を伝達すること」に
いかに人間らしく関われるかが問われてきます。



人間らしい情報との関わり方とは何でしょうか?


2つのアプローチが考えられると思います。

ひとつは、
情報を操作し、開発すること

そして、もうひとつは
ひととのコミュニケーションを良好にすること



コミュニケーションは人間形成の土台です。



モンテッソーリ教育が目指すものは、
責任感と他人への思いやりがあり
生涯学び続ける姿勢を持った
自立した人々による平和な社会です。

子どもは、生まれながらに
自らを成長・発達させる力(自己教育力)
を持っている
という考え方を前提としていますが、
その考えは幼児教育にとどまりません。



​​マヴィでは、
未来を担う子どもたちを起点に、
心地よいコミュニティづくり
につなげる考え方として、
モンテッソーリ教育のエッセンスを取り入れた
活動に本格的に取り組み始めました。



その先にあるのは、
ありがとうの気持ちがあふれる社会です。




ママ哲学カフェ

2018-10-04 | コ・マザリング
いつもお世話になっている株式会社千葉工務店の
リライフ・アーク・カフェにて
ママ哲学カフェプチ体験会を実施いたしました。

ご参加いただいたのは、
地域ラジオで
子育て番組のパーソナリティを務めている3名


みなさん「哲学」という言葉に
崇高で縁遠そうなシロモノを学ぶ時間か⁈
と、警戒していらっしゃったご様子…



「なぜだろう?」と考えたり

「本当にそうかな?」と疑ってみたり

他の人の意見を聞いて、
新しい気づきに出会えたり。

ゆるゆると
考えを巡らせる営みも哲学だとしたら
とても身近で楽しめるものかもしれない…



頭の中の普段使わない部分を
ぐるぐる回転させた心地よい疲労感



木の香りに包まれた、
自然回帰がコンセプトの空間で
そんな時間を共有させていただきました。




哲学対話をきっかけに
新しいコミュニティができる兆しを感じました♪






イエを出て家に帰る

2017-08-21 | コ・マザリング
おはようございます。桑原です。

チャイルド・ファミリー・コンサルタントの
ベーシック講座 課題図書として
「父親の力 母親の力 イエを出て家に帰る」
を読みました。


色々と考えさせられたので
頭のなかの整理として残します。



日本人は、古来より血のつながりを重視し、
血族としての家族の反映を
自身の反映と結びつける考え方
を持っていました。

だから、個人よりも
イエ単位でものごとを判断してきたと考えると
それによって生じたひずみが
個人の自由を阻害してきた
という見方もできます。

この本の中では、
現代はその反動もあって、
欧米のような個人主義の表層的な部分だけ
を取り入れようとしているのではないか
という視点で語られていました。



この、表層的な個人主義の問題は
「責任」が不在になりがち
というところにあると感じました。

個人主義の歴史が浅い日本人の多くが
お金さえ払えば何でも思い通りになると思い込み
無責任に好き勝手にすることを
個人主義・自由
とはき違えているのかもしれないというのです。



「誰かがマニュアルを作ってくれるから
その通りにやればよい」
という幻想を抱いているのが
現代なのかもしれないと思いました。

でも、家族はそれぞれ別々で
マニュアルでは絶対に思い通りにならない

そこに現代家族の問題があるのかもしれません。



唯一無二の神を崇拝する
欧米の宗教思想の下に生まれた個人主義と、
日本の個人主義では趣が異なるはず
という視点がしっくりきたのですが、
それなら
日本人らしくアレンジする必要があります。



日本人は「八百万神」
というように独特な宗教観をもっており、
どんな信仰の神であっても寛容に受け入れる
よい意味での曖昧さがあります。

この思想は、
未だに日本人に受け継がれているもの
だと思います。



そう考えると、
血縁などにとらわれない家族の形として
未来を担う子どもたちを育む「チーム」も
新しい家族の形になるのかもしれません。

自分自身の
日本人としてのアイデンティティも意識して
活動したいと思います。





家族関係を考える

2017-07-06 | コ・マザリング
おはようございます。桑原です。
チャイルド・ファミリー・コンサルタントの
課題図書「家族関係を考える」を読みました。




40年近く前、バブル期前に書かれた本です。
とはいえ、戦後日本の家庭の変化により
家族関係に歪みも生まれ始めた頃で、
今に通じる考え方が書かれていたように思うので
簡単に私なりの学びを書いてみようと思います。



「家族とは何か」



私にとっては「安全基地」
言いたいことが言い合える場所



でも、誰でもがそうではないようです。
家族の人間関係で
地獄の苦しみと言ってよいほどの
苦痛を味わっている人たちがいるといいます。



著書では、人間の生き方を支える原理を
「母性原理」と「父性原理」の2つで表しています。

「母性原理」とは
包括することを主な機能とし
全てを包み込み、全てのものが絶対的平等をもつ
という考え方

「父性原理」とは
母子の一体を破ったように切断する機能であり
個を尊重する考え方

この相反する2つの原理は
片方のみでは不完全で、相互関係が不可欠です。





とはいえ、
現実はどちらかに偏っている場合が多いといいます。



たとえば、ヨーロッパ文化では
圧倒的「父性原理」優位の考え方で
はっきりと他と区分した「個」の自覚
が重視されます。

一方、日本の文化においては
他人に対しても「一体感」を重視された
「母性原理」がベースになる考え方です。
「おもてなし」の文化などがよい例かもしれません。




戦前の日本の家族は、
国家や社会に対しては、家父長を中心としたまとまりをもちながら
他方では、みんなで協力しあってバランスをとる
そんな二重構造を持っていたといいます。

それが、戦後にいきなり
家父長の権力を奪い「民主的」な家族を作ろう
と画策されたものの
基本構造を変えることなく、
父の権力だけなくなったので
日本の家族の母性性が前面に出てきているのが
現状なのではと説かれています。



社会が発達する中で
人は自分自身も、何かに使われている機械
のイメージに当てはめるようになったのではないか。
現代の多くの人々は、単純なモデルに縛られて
自分のエネルギーを節約しようとして
かえって節約疲れになっているようにも思われる。
とも書かれていました。



考えさせられました。



マーケティングの世界にいると、
巧みに人の心を操るキャッチーな言葉を開発しようとしてしまいます。

でも、それは歪みの始まりなのかもしれません。



大切なのは、日本人の考え方のベースに
一体感を大切にする「母性原理」
が働いていることを理解しておくことです。



私自身が大切にしたい「個」の「らしさ」

これからの家族のあり方を考えると
誰かを軸とした一体感ではなく
「個」の集合体としての一体感を目指したいものです。

ただ、中心を欠いた自由は崩壊につながる…

「らしさ」を追求するだけでは
新たな歪みを生む可能性があることは
忘れてはいけないと思いました。