Je vis ma vie 〜ありがとうの気持ちがあふれる社会へ〜

マーケティングの本質は「ありがとうの気持ち」の探求だと考えます。こちらで社会にありがとうの種をまく活動や想いを綴ります。

おとなも楽しめる レッジョエミリアアプローチ

2017-10-30 | 子どもと学び
こんにちは 桑原です。
先日、
レッジョエミリアアプローチ指導者養成講座
の基礎編を受講して参りました。



指導者養成講座といっても
教え方を学ぶというよりは
私自身が夢中になってプロセスを楽しむ
という経験ができました。

おとなになっても
プロセスを楽しむことに集中できると
今までとは違った世界が開けて来ます。
そんな私の体験記です。



色のワーク
参加者(おとな)の作品を集めたものです。

シアンマゼンダイエロー
3色の絵の具を使って
ただただ色を楽しむ個人ワークでした。
楽しみ方は自由です。



「自由に楽しんでください」

この言葉…一瞬戸惑いました。
わぉ、お題ないんだ…



私は少し考えてから、色を楽しむなら
何か作品を作るのではなく
変化を楽しみながら動いてみようと思いました。



絵の具をそのまま画用紙に塗った時と
水をつけて塗った時の
塗る感触やぼやけ方の違い

他の色と混ぜた時の混ざり方や色の変化

作りたい色がなかかできないもどかしさ

できた色がなんだか秋の山みたいだな…
「秋景色でも描こうかなぁー」と思ったり

この色をスポンジで塗ったらどんなかな?
と、ペタペタ始めてみたり



ふと、我にかえると
私は一体何を作ったのか説明ができないなぁ…
と、何故だか恥ずかしくなりました。



でも、光に当てて皆さんの作品と並べて見ると
それはそれは美しいアートになっていました。


何を描いたのかは、重要ではなく
何を楽しめたかが重要なのではないかしら…
そう考えたら
先ほどの恥ずかしさがなくなりました。



私は、絵を描いたのではなくて
絵の具の色を楽しんだのです。

何を描いたのかは説明できなくても
何故それを描いたのかは説明できます。



子どもたちがプロセスを楽しむって
こういうことなのかもしれません。




そんな学びを参考に
昨日、にほんばしこども哲学のアトリエ
初日を無事に終了致しました。

子どもたちと一緒に
目の前の世界とのつながりのプロセスを
思いきり楽しむことに徹した時間…

次回まとめます。





音楽を線で表現して気持ちを伝え合うワーク


素材を組み合わせ
グループで作品に仕上げるワーク
私たちのテーマは「躍動」


個別に書いた絵を組み合わせ
グループで物語を作り発表するワーク


2日間の講座を振り返り
自分自身を自由に表現するワーク



「りんごかもしれない」最強説

2017-10-28 | 子どもと学び
おはようございます。桑原です。

いよいよ明日から
にほんばしこども哲学のアトリエが始まります。

さて、何をしよう…

色々考え、行ったり来たりしながら
6月のこども哲学教室で使った絵本
ヨシタケシンスケ著「りんごかもしれない」
と、もう一度向き合ってみようと決めました。


テーブルの上にあったりんごを見つけた少年が
「これはもしかしたら、
りんごじゃないかもしれない」

と考えることから始まる魅惑の世界です。

もしかしたら、何かの卵なのかもしれない…
心があるのかもしれない…
宇宙から落ちてきた小さな星なのかもしれない…



無限に広がる「かもしれない」の世界は
楽しみ方も無限に広がる気配です。



いかに自由に発想できる環境を整えられるか…



この「りんごかもしれない」は
視点を変えて、何度も使いたい素材です。



どんな世界を子どもたちと作り出せるか
子どもたちとの時間が、今から楽しみです♪





おばけが怖かったのか?〜モンテッソーリからの考察〜

2017-10-25 | 子どもと学び
こんばんは 桑原です。

今日も昨日の続きで
3歳になった姪っ子 りーさんが
今最も気になる存在おばけについての考察です。



よく分からないもののことをおばけ
と表現しているようにも感じますが…

こども哲学で向き合った子どもたち同様
怖さと興味が入り混じった対象のようです。



そんな彼女の3歳のお誕生日に起きた出来事

大好きなキティに会いに
長蛇の列のキティのお城に行きました。

そこに居たのは
ハロウィンおばけキティ👻
数分前に
特別なおばけキティタイム
に変わったのです。
白い布を被ってちょっと悪い目をしていました。


前にいた年長さんくらいのお姉ちゃんは
かわいーと喜んで
りーさんに目線で共感を求めてきました。

が…


前に来た時のように
憧れのプリンセスキティにハグしてもらえる

と思ってはりきって並んでいた彼女は
怖いー嫌だーとギャン泣きし、
大騒ぎで接触を拒絶‼︎


おばけキティを落ち込ませました…



そんなにおばけキティが怖かったのかな…?



でも、彼女とゆっくり話をしていると
どうもただ怖かった訳でもないようなのです。



想定していたキティと違うものが
「ハロウィンだけの特別なキティだよー」
と出てきたことが許せなかったようで…




これは、モンテッソーリ教育でいう
秩序の敏感期
の現れなのではないかと思いました。



秩序の敏感期とは…
子どもが示す外界の環境の秩序に対する要求で
1〜3歳くらいに顕著に現れます。

「ママがいつも座っている椅子に
遊びに来たおばあちゃんが座ると激怒する」
など、大人は見過ごしてしまうような
ちょっとした秩序の変化に敏感になることは
分かりやすい秩序の敏感期です。

モノゴトの秩序とは
環境におけるモノの位置を知っていること、
それらの場所を把握することだといえます。

自分の位置を知り、
実生活で歩み続けていく道を求めて
前進するための最初のレッスンを
秩序の敏感期に課すのだと
モンテッソーリ女史は言いました。



3歳になった彼女は、多くの経験をして
目の前の世界がどんどん広がっています。
彼女たちの実生活が楽しく歩み続けられるように
大人である私たちは何をすべきでしょうか。



子どもたちの力を信じて、想いに心を傾けつつ
自分自身が社会を変える主体だと自覚して
行動を諦めないことが
未来に繋がることを信じて
動きを止めずに進もう!

そんなことを考える出来事でした。




おばけって??

2017-10-23 | 子どもと学び
こんばんは 桑原です。

10月はイベントてんこ盛りで
気づけば3分の2が過ぎていました…

忙しかっただけに
色々な視点で考える月だったので
何回かに分けて残しておこうと思います。



その最初のテーマはおばけ



10月のこども哲学教室では
子どもたちが決めたテーマ
おばけハロウィンで対話をしました。


子どもたちはそれぞれが思うおばけ
に仮装し、薄暗い部屋での対話です。

こちらが薄気味悪い複雑な気持ちになりました…



まずはじめに、自己紹介を兼ねて
どんなおばけになってきたのかを聞きましたが
いつもと違う雰囲気で
ほとんどの子どもが自己紹介をしたがりません。

そこで、話せる子を中心に
おばけって何だろう?
という問いを投げかけてみました。

おばけってね、飛ぶんだよ

(おばけって飛ぶの?)

だって脚とかないから…しっぽしかないよ

(しっぽがあるの?
しっぽがあって飛ぶって言ってる子いるよ。
飛ばないおばけはいるかな?)

おばけは見たことないー

本物のおばけは触ったら分かるんだよ

(えっ?触れるの?)

触って柔らかかったらおばけじゃないよ
おばけってね、硬いんだよ


(おばけって硬いの?
つかめないものかと思ってた…)

おばけって寒がりだから、
寒いから氷みたいに固まるんだよ


(寒がりだとおばけになっちゃうのかな?)

寒がりじゃないもん

僕も寒がりじゃなーい

(じゃあRくんもおばけじゃないんだね
私は寒がりなんだけど、私はおばけ?)

笑笑
おばけはね、ハチに刺されたら死んじゃうんだよ


(!!!おばけって死んじゃうの?
生きていないんだと思っていたよ…)

おばけはね、死んで生きるんだよ!


この日はここで時間切れ…
保護者に寄り添い不安そうにしていた子どもも
少しずつ対話に入り始めたところでした。
死んで生きる
ということについて深めたかったです。

後半はtrick or treatということで
焼きマシュマロパーティをして楽しみました。



おばけは、子どもたちにとって
怖さと興味が入り混じった特別な対象
のように感じました。

その感じ方は人それぞれで
得体の知れない何か
に対する向き合い方に通じるのかな?
なんて考えました。



そういえば、3歳になったばかりの姪っ子も
今おばけに夢中です。

彼女がおばけを怖がる事件が起きたのですが
果たしてそれは本当に怖かったのか?
客観的に考えてみたら
おもしろい気づきがありました。

次回は、そのことについて書こうと思います。









あそびの森

2017-10-03 | 子どもと学び
おはようございます。対話のアトリエ桑原です。
週末、NICE住まいの耐震博覧会in京都の
お手伝いをして参りました。


チルドリンでは、
エースあそびの学校さん、
ナチュラルバックヤードさんと共に
あそびの森を展開しました。

エースあそびの学校さんのコーナー〉
木のサーキットや鉄棒、とび箱で
こどもたちがイキイキ活動する姿を
目の当たりにしました!

ずっと見たかったのですが
やはりライブは格別です‼︎


こどものチカラを気持ちよく引き出してくれる
先生の姿はとても勉強になりました。


楽しすぎたからと
2度も来てくれた女の子のおばあさま

お孫さんが汗だくになってイキイキ活動する姿を
微笑みながら見守っていらした光景が
とても印象的でした。




ナチュラルバックヤードさんのコーナー〉
こちらでは、
木のバッチとキーホルダー作り体験です。

好きな木に機械で名前を掘ってもらい
オリジナルのデコレーションが楽しめて
世界で1つのモノが作れます。

空いた時間に私も作りました!



自然のものに触れること
その出会いを大切に育むこと

未来を担うこどもたちに伝えていきます。