おはようございます。
こども哲学ファシリテーター桑原です。
昨日の投稿の続き、
実践理論(後半)をレポートします。
乳幼児期には
主に6つの敏感期が現れます。
運動の敏感期
おすわりができるようになった赤ちゃんが
ティッシュを箱からひたすら引き出す動作
水道を見つけると蛇口をひねるのに
手は洗わない子ども
大人には無意味と思える動作も
自分の手指の動きに気づき楽しんでいるなど
子どもがやることにはすべて理由があります。
自立に必要な動きを獲得している
と考えるだけでも、見方が変わりますね。
言語の敏感期
例えば、首がすわる前の時期の赤ちゃんでも
話しかける人のいる音がする方を向きます。
そういった環境を吸収し、蓄積することで
クーイングと呼ばれる
「あー」「うー」という声をあげて
声を出すことを楽しみ始めます。
さらに発達が進むと、
話す人の口元をじっと見つめるようになります。
そういった環境を吸収し、蓄積することで
喃語(なんご)が始まります。
秩序の敏感期
自分が誕生した「人間の社会」に
適応しようとするために現れます。
「いつも同じ」環境を求めるのは
適応しやすい安心感に繋がるからです。
食卓で、お父さんが何気なく
いつもと違う席に座ると怒ったり
お風呂でいつもと違う場所から洗うと
大騒ぎになる
なんてときは、
正に秩序の敏感期にあるといえるのです。
わがままではないのですね。
感覚の敏感期
汚いからやめなさいと言われていても
ブロック塀を触りながら歩いてしまうお子さんを
たまに見かけます。
これは、ブロック塀の手触りを楽しんでいる
感覚の敏感期の現れといえるのです。
排水溝にひたすら石を投げ入れて
水に落ちる音を楽しんだり…
五感の刺激が楽しくて仕方ないなんて素敵です。
数の敏感期
数字や量を数えることに興味をもつ時期です。
そういえば、2歳の姪っ子りおちゃんも
絵本を見ながら
楽しそうにひたすら数を数えてくれました。
まだ、順番はめちゃくちゃだったりしますが・・・
文化の敏感期
「地球ってどうなっているの?」
とか
「葉っぱの形って色々あるね。」
など、ことばや数以外に対する興味の現れです。
私たち大人が子どもの観察を通して
敏感期を見出し
敏感期に見合った環境を構成すれば
子どもは自発的に
その環境と関わろうとするのです。
意識の芽生え段階にある3〜6歳児の
モンテッソーリメソッドは
大きく5つの分野に分かれて構成されています。
①日常生活の練習
運動の敏感期に呼応して、
ひとつひとつの動きを孤立して伝えることにより
自分の意志通りに動く身体を作る学びです。
②感覚教育
感覚の敏感期に呼応して、
感覚器官を個別に刺激し、
無意識に吸収した感覚印象を整理する操作で
知性を覚醒させる学びです。
知的教育分野
③言語教育
言語の敏感期に呼応して、
話ことばや文字に対する学びです。
④算数教育
数の敏感期に呼応した学びです。
⑤文化教育
文化の敏感期に呼応した学びです。
それぞれの学びは
環境を構成する「用具」や「教具」を
大人がやって見せることから始まります。
子どもは、できないのではなく
どうやったらよいのかを知らないだけです。
自立を構成する要素である
「一人でやりたい」という意欲や
「一人でできた」という自信に繋げるために
模倣期にある子どもたちにはお手本が必要です。
その提示範囲は、
作業の準備から片付けまで
一連の内容を提示する必要があります。
そうしないと、他人に依存して
作業をすることになってしまうからです。
模範提示する際は、
ひとりひとりの興味の中心を意識し
子どもに理解できる間をとりながら
ゆっくり、ひとつひとつ分けて伝えます。
できるだけ言葉と動作は別々に。
提示後に
「やってみる?」と誘いかけることが大切です。
やるかどうかの判断は子どもに任せること。
自分でやりたいことを、自分で決めることで
集中して作業に取り組むことができるようになります。
このモンテッソーリ教育の目的は
集中する場を繰り返し、
自分で様々なことができるようになることで
正しい方法で発達を遂げ、
人格形成を行うことにあります。
それによって、平和な社会を実現すること
が究極の目的であるといえます。
明日は、具体的に
日常生活の練習
の学びについて残したいと思います。
こども哲学ファシリテーター桑原です。
昨日の投稿の続き、
実践理論(後半)をレポートします。
乳幼児期には
主に6つの敏感期が現れます。
運動の敏感期
おすわりができるようになった赤ちゃんが
ティッシュを箱からひたすら引き出す動作
水道を見つけると蛇口をひねるのに
手は洗わない子ども
大人には無意味と思える動作も
自分の手指の動きに気づき楽しんでいるなど
子どもがやることにはすべて理由があります。
自立に必要な動きを獲得している
と考えるだけでも、見方が変わりますね。
言語の敏感期
例えば、首がすわる前の時期の赤ちゃんでも
話しかける人のいる音がする方を向きます。
そういった環境を吸収し、蓄積することで
クーイングと呼ばれる
「あー」「うー」という声をあげて
声を出すことを楽しみ始めます。
さらに発達が進むと、
話す人の口元をじっと見つめるようになります。
そういった環境を吸収し、蓄積することで
喃語(なんご)が始まります。
秩序の敏感期
自分が誕生した「人間の社会」に
適応しようとするために現れます。
「いつも同じ」環境を求めるのは
適応しやすい安心感に繋がるからです。
食卓で、お父さんが何気なく
いつもと違う席に座ると怒ったり
お風呂でいつもと違う場所から洗うと
大騒ぎになる
なんてときは、
正に秩序の敏感期にあるといえるのです。
わがままではないのですね。
感覚の敏感期
汚いからやめなさいと言われていても
ブロック塀を触りながら歩いてしまうお子さんを
たまに見かけます。
これは、ブロック塀の手触りを楽しんでいる
感覚の敏感期の現れといえるのです。
排水溝にひたすら石を投げ入れて
水に落ちる音を楽しんだり…
五感の刺激が楽しくて仕方ないなんて素敵です。
数の敏感期
数字や量を数えることに興味をもつ時期です。
そういえば、2歳の姪っ子りおちゃんも
絵本を見ながら
楽しそうにひたすら数を数えてくれました。
まだ、順番はめちゃくちゃだったりしますが・・・
文化の敏感期
「地球ってどうなっているの?」
とか
「葉っぱの形って色々あるね。」
など、ことばや数以外に対する興味の現れです。
私たち大人が子どもの観察を通して
敏感期を見出し
敏感期に見合った環境を構成すれば
子どもは自発的に
その環境と関わろうとするのです。
意識の芽生え段階にある3〜6歳児の
モンテッソーリメソッドは
大きく5つの分野に分かれて構成されています。
①日常生活の練習
運動の敏感期に呼応して、
ひとつひとつの動きを孤立して伝えることにより
自分の意志通りに動く身体を作る学びです。
②感覚教育
感覚の敏感期に呼応して、
感覚器官を個別に刺激し、
無意識に吸収した感覚印象を整理する操作で
知性を覚醒させる学びです。
知的教育分野
③言語教育
言語の敏感期に呼応して、
話ことばや文字に対する学びです。
④算数教育
数の敏感期に呼応した学びです。
⑤文化教育
文化の敏感期に呼応した学びです。
それぞれの学びは
環境を構成する「用具」や「教具」を
大人がやって見せることから始まります。
子どもは、できないのではなく
どうやったらよいのかを知らないだけです。
自立を構成する要素である
「一人でやりたい」という意欲や
「一人でできた」という自信に繋げるために
模倣期にある子どもたちにはお手本が必要です。
その提示範囲は、
作業の準備から片付けまで
一連の内容を提示する必要があります。
そうしないと、他人に依存して
作業をすることになってしまうからです。
模範提示する際は、
ひとりひとりの興味の中心を意識し
子どもに理解できる間をとりながら
ゆっくり、ひとつひとつ分けて伝えます。
できるだけ言葉と動作は別々に。
提示後に
「やってみる?」と誘いかけることが大切です。
やるかどうかの判断は子どもに任せること。
自分でやりたいことを、自分で決めることで
集中して作業に取り組むことができるようになります。
このモンテッソーリ教育の目的は
集中する場を繰り返し、
自分で様々なことができるようになることで
正しい方法で発達を遂げ、
人格形成を行うことにあります。
それによって、平和な社会を実現すること
が究極の目的であるといえます。
明日は、具体的に
日常生活の練習
の学びについて残したいと思います。