
日本で最高の書家とされる空海の代表作といわれる作品です。日本史の教科書なんかには必ずと言っていいほど載っています。そうなると、一度書いてみようということになるわけで、すでに2回くらい書いているわけですけど、また書いてみることにしました。

最初のところは「風信雲書自天翔臨披之閲之如掲雲霧兼」なんだそうですけど、この部分でさえ、何ていう文字なのかわからないままに書いたりしています。その後となると、もう、文字ではなくて模様を描いているような感じです。

このことは20年前くらい前に気がついたんですけど、かなりの衝撃を受けました。それなりにいろいろと調べてみたんですけど、空海さんのことも、文字のことも、ものすごく難しくて、さっぱりわかりません。

絵を描くのは好きで、ノートに描いたマンガを友達に見てもらったりしていたんですけど、「お前のマンガ、セリフがひらがなばっかりだな」と言われて、その通りだと思いました。小学4年の時だったと思います。そこで、国語の教科書の最後のところに載っている「小学1~4年生で学習する漢字」というのを一気に覚えました。書き順とかは無視です。当然、悪筆でした。

書けば書くほど上手くなる・・・という時期は1年足らずでしょうか。一時期は毎日のように書いていたものが、週に一度になり、月に一度になり、年に一度になっていきました。でも、「字を書く」という楽しさは覚えてしまったわけで、その後も、何かのきっかけがあれば書いています。ペンタブでのお習字もその一環ですね。

書道でも、絵でも、写真でも、文章でも、誰かに教わった方がいいと思うんですけどね。教わったからには、教わった通りにやらないと、教えていただいた方に対して失礼だと思うのです。そういう失礼なことはしたくないので、あえて、自己流を貫いているという感じです。
もちろん、いろんな本とかを参考にさせてもらっています。インターネットの時代になって、運筆のしかたを動画で見ることもできるようになって、ははぁ、なるほど・・・などと、感心することしきりです。

何て言うのか、住んでいる世界が違うんだと思います。書道をやっている人たちには書道をやっている人たちだけの世界があって、それは世界の外にいるカエサルには理解できないんですね。美術でも、写真でも、文学でも、音楽でも、同じ事が言えると思います。そういうとき、無理にその世界の価値観に合わせなくてもいいんじゃね・・・なんて思ったりしています。
それでも、天下の名書。たまには書いてみようと思ったりするわけです。


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