忘却

秘湯めぐり殺人、３３歳男を死体遺棄容疑で逮捕(読売新聞) - goo ニュース
とは忘れ去る事だが、脳細胞が日々死んでいるのを実感するのは数日前の事件も一年前の事件と同様に記憶が薄らいで居るのに気付く時だ。
温泉旅行が趣味の女性が珍しくない時代に在っても２８歳の女性が一人で公開浴場に近い屋外混浴に臨む姿は想像し難いと思ったのと同時にヤッパリそんなに安全な訳が無いと知ったのが昨年九月、大分県別府市明礬で他殺体で見つかった看護師、横手宏美さんの災難であった。
東海道新幹線の車内で「ホンジャラスミルクヘビ」が放たれて居るのを見つかり、乗客が別車両に避難する騒ぎに為ったのは先月の話だが、横浜市内の爬虫類販売業の男（２９）が今頃容疑を認めた事件は座席でとぐろを巻く蛇のシュールな脳内画像が記憶に残って居るにしても、随分以前の事の様に霞んで居たりする。

人気

「まさか野田さんとは…」　湯飲み用の似顔絵急いで用意(朝日新聞) - goo ニュース
の面で本命視された前原誠司前外相の出馬は、其の前まで「決まり」と見られていた野田佳彦財務相の次期総裁路線をナシにしたと見られて居たが、外国人献金問題に加えて小沢氏の協力が海江田万里経済産業相に回った不利から一回目の投票で過半数はおろか決戦に残る事も出来ず、結果的に一回目で過半数を取り切れなかった海江田氏を二位の野田氏が決選投票の末に「反小沢」連合で破ると云う党内ドタバタを制した格好だ。
自民党政権時代から続いて来た、実力者で「知れた名前」の総理大臣は小沢氏を残してあらかた出尽くした今、来年以降の新総裁の顔触れは予想もつかない。

邪気

新婚妻が掘った落とし穴、夫と一緒に落ちて死亡(読売新聞) - goo ニュース
の無い行為だったであろう事は死亡した当事者以外の「悪戯」に加担した友人達の実名が報道されない事から推測されるが、石川県大崎海岸に会社事務員、出村里沙さん（２３）と友人数人で掘った落とし穴は深さが２．５メートル（幅２．４メートル四方）もあり、誕生日間近の里沙さんの夫である会社員、裕樹さん（２３）を夜に誘い、夫婦一緒に落ちた底にはマットが敷かれていて、怪我をしないような配慮がされて居たとしてもスケールの大きさから蓋であるブルーシートを覆い隠した砂に生き埋めに為る事態を想定出来なかった様だ。
「友人達」に落ちる瞬間を公開する茶目っ気の無かった事が悔やまれる点か。

後任

退陣表明した首相からの「宣告」に怒りの声(読売新聞) - goo ニュース
が来週に決まる時点での総理の最後の仕事が福島県庁での佐藤雄平知事との会談に為るのかどうか知らないが、頭を下げつつも原発周辺地区の一部は長期間人が住めないだの、放射能汚染された土壌や瓦礫を保管する中間貯蔵施設を県内に作れだのと、被災地対策の目処を勝手に立てた後には事後処理を託された新民主代表を批判する側に回って、力を失った立場から傍観を決め込む物と思われる菅直人首相の存在感はとっくに消えて居る。

追憶

「評価、後世の人々に委ねたい」　菅首相、正式辞任表明(朝日新聞) - goo ニュース
として在るのは二十年程前に休日で実家に居た時に掛って来た某テレビ局からのアンケート電話で「今の政治状況をどう思うか」と言った内容の中で「誰」が総理に為って欲しいか、との下りで「菅直人」の名前を出したのは当時の自民党政権に対する反発からだった訳だが、昨年に為って実現した菅総理は「何か」が違って居て、あの時と同じ男と思えなかったのは「ニッ」と笑った時の顔が無残な程にチャーミングで無くなって居たからだ。
舵取りたる指導者を疲弊させ、潰して来た日本の政治形態の問題点が何処に在るか「朝生」ででも議論して貰いたい処だ。