茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

口切茶事 炭手前

2006-11-26 17:10:12 | 茶事
 口切の後は初炭。今回は雨模様だった為、客に楽しんでもらえるよう炭所望となりました。  口切茶事の炭手前では、炭斗に瓢(ふくべ)を使用します。瓢は炭斗として古くから使用されてきたようです。昔は口切の際に毎年新しいのを切って、その炉の期間半年使ったら捨てるのが通常だったそうです。  利休百首の中にも瓢炭斗がでてきます。 「炉の内は炭斗瓢柄の火箸 陶器香合ねり香としれ」 茶道を習っていらっしゃる方に . . . 本文を読む
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口切茶事 流れ

2006-11-23 13:28:50 | 茶事
 楽しみにしていた口切茶事が終わりました。茶人にとって招かれれば幸せ至極と言われるほどのお茶事、社中でのお稽古茶事とはいえ、貴重な経験をさせて頂きました。先生はご高齢で足がお悪い為、近年は弟子の為に年に2回、外の場所を借りて茶事をご指導下さいます。 口切(くちきり) http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/c55e848eb4c8c1c840ea79ebc21fe79a . . . 本文を読む
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五事式茶事

2006-04-26 22:04:36 | 茶事
 先日、先生が五事式の茶事を催して下さった。  五事式とは、七事式(花月・且座・廻り炭・廻り花・茶カブキ・一二三・員茶)の中から5つを組み合わせて行うもの。  五事式茶事は、通常は廻り炭→廻り花→且座→花月→一二三の順に行われます。裏千家の場合は且座の代わりに仙遊之式(裏千家特有)で行われることがあります。今回は、この裏千家形式にて執り行われました。廻り炭→廻り花→仙遊→花月→一二三。  七事式や . . . 本文を読む
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真の茶事 流れ

2005-10-17 22:46:22 | 茶事
 心待ちにしていた“真の茶事”(引次の茶事)が終わった。真の茶事は大名物、名物と呼ばれる最上級の茶道具を使って行う茶事の為、実際はなかなか催すことのできない茶事。しかし、今回は真の茶事の中でも引次の茶事といって、先生が弟子にお許しを与え、最後はこの点前を目指して精進するのだと教える為の茶事として、催して下さった。大名物・名物が個人で所蔵すること珍しく美術館でしか見られない昨今は、見立ての道具を使っ . . . 本文を読む
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後炭と薄茶点前

2005-07-19 20:12:08 | 茶事
 濃茶が終ると、後炭点前。これは、薄茶をたてる頃には初めについだ炭がおちてお湯の温度が下がっているので、炭を整える為。ただ、時間短縮したい場合(例えば朝茶事、跡見の茶事等)は後炭を省略して「つづき薄茶」(濃茶に続いて薄茶を点てる点前)となることもある。客は、後炭で、炭のたけた跡、新しい炭をついだ景色を楽しむ。  後炭が終ったら、くつろいで下さいとの意味で、連客に座布団をだし、たばこ盆を運ぶ。   . . . 本文を読む
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後入りと濃茶点前

2005-07-18 21:40:30 | 茶事
 懐石と主菓子を頂いた後、客はいま一度床の掛物を拝見、釜や炉も拝見して、にじり口から中立し、腰掛に戻る。この間に客はお手洗いを済ませ、煙草を吸ったり、露地の景色を楽しんだりして寛ぐ。  亭主は準備が整うと、客の休息具合も見計らって銅鑼(どら)で席入りの合図をする。 この銅鑼、普通打ち方は「大小大小中中大」と打つが、人数が少ないと「大小中中大」、正客が目上の人や師匠などの場合は最後の「大」を打たずに . . . 本文を読む
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懐石の流れ

2005-07-17 20:22:32 | 茶事
 流派によって違いはあるようだが、出される順に裏千家の場合でご説明します。 ①飯・汁・向付(むこうづけ) 折敷(お膳のこと)の上に三つのせて出す。向かって左手前に飯椀、右手前に汁椀、向付は名前の通り、飯椀と汁椀の向うに中央に付ける。客はまず汁、飯と手をつける。これは酒を頂く前に少しおなかに入れる為のもの。向付は刺身などの酒の肴なので一献の後食べる。 ②一献(酒)  燗鍋に入れて出される。まず正 . . . 本文を読む
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”懐石”とは

2005-07-15 22:00:26 | 茶事
 茶事の初座で出される“懐石”、これは禅宗の言葉です。 禅宗の僧侶は、座禅をして修業する際、迷いが浮かばないよう食事を少なくする。その為、冬には寒さがこたえるので、石を焼いて布で包んだもの(温石)をふところに入れて寒さをしのいだそうです。このことを懐石といい、その言葉から適度に軽い食事をすることを懐石と呼ぶようになったとか。  利休以前の茶会では招かれた客は弁当をふところに入れて各自食事を持ち . . . 本文を読む
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席入りと初炭点前

2005-07-14 21:17:12 | 茶事
 初座の前半、席入りと初炭点前について。  当日、客は定刻より少し早く着いて、門前に打ち水がされていたら準備ができている合図となるので、そのまま寄付(玄関にあたるところ)に通り、身支度を整える。足袋を替えたり、持ち物の準備。それから待合に入り、連客が揃うのを待つ。待合ではたばこ盆の位置が正客の位置となるので、座る時に注意する。  揃ったら準備されたくみ出し茶碗でお湯を頂き、露地を通って腰掛(席に . . . 本文を読む
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茶事の準備

2005-07-13 22:06:59 | 茶事
 茶事が開かれるまでの準備について。  まず、亭主側の準備、誰を招くかを決めます。正客(一番上の席に座る人)が決まったらその人に併せて気心知れた方を選ぶ、あるいは場合によっては、正客だけを亭主側で決め、正客に相伴客の顔ぶれを任せることもある。招く人数は少ないほどよく、3-5人が妥当だが、7-8人位までは可能。人数がふえると席の雰囲気を維持することが難しいから少ない方がよしとされます。   . . . 本文を読む
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