茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

席入りと初炭点前

2005-07-14 21:17:12 | 茶事
 初座の前半、席入りと初炭点前について。
 当日、客は定刻より少し早く着いて、門前に打ち水がされていたら準備ができている合図となるので、そのまま寄付(玄関にあたるところ)に通り、身支度を整える。足袋を替えたり、持ち物の準備。それから待合に入り、連客が揃うのを待つ。待合ではたばこ盆の位置が正客の位置となるので、座る時に注意する。
 揃ったら準備されたくみ出し茶碗でお湯を頂き、露地を通って腰掛(席に入る前に一度待つ場所)に移動する。
 亭主は、腰掛まで客を迎えにいき、客と亭主はここで無言で一礼する。(これを迎えつけという)
迎えつけが終ったら亭主は茶室のにじり口から入り、客は後姿を見送る。これは茶室までの順路を覚える意味もある。
 客は正客から順につくばいの前に進み、手と口を清める。よく、お寺に行くとお参りする前に柄杓で手と口を清めると思うがまさにこれと同じ。方法は、一杓目、左手、右手と洗い、二杓目、左手に水を受けて口をすすぎ、残りの水で柄杓を立てるようにして柄を洗う。
 正客は茶席のにじり口に進み、戸をあけて席中を見渡し、扇子を畳の上において頭を下げながらにじり口をくぐって入る。入ったら床の間と掛物を拝見。
 全員が席についたら、亭主が席に入り、正客以下ひとりずつ茶事に招かれた御礼を述べあいさつをかわす。正客は連客を代表して、待合や露地、本席の掛物などの問答をする。これは基本的にお心遣いありがとうの気持ちをこめて褒めれば言葉はなんでもよい。
 それから初炭点前をする。炭を継ぎ、香をたき、香合の拝見が終ったら、亭主は茶道口で「時分どきと思いますので粗飯を差し上げたく存じます」等あいさつして茶道口をしめる。ここで座布団、寒い時期なら手あぶりなどを出す。
 こうして懐石が始まります。
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