茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

京都紀行2 七福神めぐり

2008-01-27 14:33:44 | 旅先にて
 京都最終日は午前中しか時間がなかったことから、無理せず11時から左義長行事のある新熊野神社にだけ行こうと決めていました。
 朝食を済ませ、バス停に向かうと11時には早く、近くの泉涌寺をお参りしてから新熊野神社に行こうと計画変更。バスはやけに混んでいて、何故?何かあるの?と思いながら揺られ、バス停「泉涌寺道」に到着。バスを降りると人の列、列、列。とりあえず、ついていくと、七福神めぐりの入り口にたどり着きました。
 山内の即成寺(福禄寿)、戒光寺(弁財天)、観音寺(恵比寿)、来迎院(布袋)、雲龍院(大黒天)、悲田院(毘沙門天)、法音院(寿老人)に七福神が祀られていて、それをめぐる縁日だったのです。巡り合わせに感謝して、早速皆についていきます。
 入口で、福笹吉兆授与の札を購入し、中で福笹と交換、7つのお寺を巡りながら、おめでたい飾りを選んでは付けて行きます。くまで、福俵、鯛、鈴、小槌、巾着袋など、それぞれのお寺で特徴のある飾りが置いてあります。7つ回ればたくさんの福をつけた福笹の出来上がり!というわけですね。私たちは皆さんの福笹を見て楽しませて頂きました。毎年いらっしゃる方も多いのか、枯れた笹と交換し、新たに今年の笹におめでた飾りをつけている方も見かけました。

 即成寺には、那須与一のお墓がありました。寺伝によれば与市は出陣する途中病に罹ったが、当院に参籠し、本尊の霊験で平癒し、屋島の戦いで戦功をたてたので、佛徳を感じて出家し当院に庵をむすび、没したと伝えられているそうで、お墓の脇には、願い扇がたくさん飾られていた。かならず当たる、叶うと願ってでしょう。なかなか素敵な扇でした。
願い扇
http://www.gokurakujyoudo.org/jyuyo/kaisetu4.html

 次に戒光寺。こちらでは、文化の日と七福神めぐりの日、年に二度しか開帳しない弁財天と巡り合うことができました。こちらの弁財天は伝教大師作と伝わり、従来の琵琶を持つ姿ではなく、八臂像と言われ、八本の手に蔵の鍵や宝剣などの法具を持ち、融通を利かせてあらゆるお願いをかなえて下さると言われているそうだ。
よ~くお参りして。
 
 雲龍院では、甘茶がふるまわれていました。寒い中、温かく甘いお茶が全身にしみわたりました。
 どこだか忘れてしまいましたが、小豆粥がふるまわれているお寺もあり、そこでは、「ふうふう吹くと福が逃げてしまうので、吹かずにお召し上がり下さい」という張り紙があり、なるほどと笑ってしまいました。
 檀家さんのご奉仕なのでしょうが、京都ではこういうご接待があらゆる寺社で見られ、いいものだなと思いました。甘茶についてはまた別途書きたいと思います。
 
 泉涌寺には、唐の玄宗皇帝が楊貴妃の冥福を祈るために香木で作らせたという等身大の楊貴妃観音という美しい観音様が祀られており、美人祈願をいたしました。美しい色っぽい観音様です。

 こうしてぐるぐると1時間半位歩き回り、泉涌寺七福神めぐりが終わりました。折角なら色紙を手に入れ、全部のご朱印を集めればよかったと残念に思いましたが、偶然のめぐりあわせに感謝して、当初の目的であった左義長が行われている新熊野神社に急ぎ向かいました。


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