誕生日に

　毎年４月１日がやってくると一つ年を重ねる。今年もまたその日がきた。しかも、今年は５０代に入るとあって、なんとなく自分では意識が違った。２９の時も、３９の時もそれぞれに思うことがあったけれど、今年は、あと残り何年あるだろうか、その間に私は何ができるだろうか、この１０年は充実したものにしたいなど、前向きでありつつ少し焦りも。人生は繋がっているのに、節目のような数字にこだわってしまう、不思議なものです。
　今年はコロナウィルスの影響もあって、なんとなく落ち着かなかったけれど、前職の上司や、友人たち、母の友人、叔母、義母と、電話やメール、手紙、プレゼントなど様々な形でお祝いを下さいました。何歳になっても嬉しいものですね。感謝感謝です。

　大学で出会ったTちゃんは、誕生日にずっといつも忘れずに手紙を届けてくれて、今年もまた素敵な手紙が届いた。”たくさん　たくさん　心をこめて・・・”というほのぼのしたカードを開くと、”これからも、いいこといっぱいあるよ！”。
　そうだそうだ、いいこといっぱいある！と思わず頬が緩んだ。
　手紙には、「別便で金沢の好きなお菓子屋さんの春らしいもなかをお送りしてみます」とあり、夕方届いたのは、祝御誕生日という立派な熨斗のかかった箱、中からは私の大好きな和菓子、しかも桜のもなか！きれいなピンク色、今の季節にぴったり。サクっと口に入れたらフワっと桜の香りがして、甘い餡の味とモッチリとした求肥の歯ごたえ。幸せな気分になりました。今日は抹茶で頂きましたよ。ご馳走様でした。
　浦田甘陽堂さん、知らなかったのですが、HPを見たら、”加賀八幡起上もなか”は目にしたことがありました。

浦田甘陽堂
https://www.urata-k.co.jp/


　「ｍ－tamagoちゃんが茶道の研鑽を怠らず努めておられるように、私も校正の仕事を上達させたいなあと思っています」という言葉もあって、私も地道に頑張っていこうと思いを新たにしました。お互い無理せず、今を大切にしつつ、これからも一緒に上を向いて歩いていこう。

　昨日は生憎の雨でしたが、今日は晴れて近所の桜も美しく、ベランダのチューリップも元気いっぱいでした。
　読んで下さっている皆様にもいいこといっぱいの新年度となりますように。感謝をこめて。