先日の研究会は、真の炭、真の行台子、仙遊と盛り沢山でした。令和二年最初の研究会ということもあり、気持ちが引き締まる思いでした。
研究会のはじめには必ず利休居士道歌とことばを唱えます。初心に返り記載します。
<利休居士道歌>
その道に 入らんと思う心こそ 我身ながらの師匠なりけれ
<ことば>
私達は茶道の真の相を学び、それを実践にうつして、たえず己れの心をかえりみて、一盌を手にしては多くの恩愛に感謝をささげ、お互いに人々によって生かされていることを知る茶道のよさをみんなに伝えるよう努力しましょう。
一、他人をあなどることなく、いつも思いやりが先にたつように
一、家元は親、同門は兄弟で、共に一体であるから、誰にあっても合掌する心を忘れぬように
一、道を修めなお励みつつも、初心を忘れぬように
一、豊かな心で人々に交わり、世の中が明るく暮らせるように
私は特に、最後のことばを思いつつ一盌を点てたいと思いました。
終身師範会員の研究会は、弟子をお持ちの先生も多いことから、今回も業躰先生のご指導は点前の順番ではなく、真の茶事のこと、道具の据え方や所作、細かな部分が中心となりました。印象に残ったことを書き留めます。
真の炭では、灰は11回でまく。灰器に盛る灰の量は、真では後炭がなく使い切るため、初炭と後炭の中間位の量にする。
羽根は台子からとる時はもつのみ、点前座に回ってから置くときに羽先をすっと整える。
炭斗に火箸を置く時は左から三分の一のところに置く。あとで隣に羽根を置くから。
真台子天板の荘り方 茶碗は左から三分の一、茶入は右から四分の一の位置におく。同じではないので注意。
炉では風炉と違い、火が台子の外に出ているから天板と地板の中に陰陽はない。
もみ手の方法 手を茶入に伸ばす時に、茶入の方に目を向けてとるように。
柄杓立てを地板の前に出すとき、しっかり両手指まで畳について行うこと。
柄杓を釜にかけるときは肘をひくように。真の柄杓にも風炉用と炉用があるのでしっかり確認する。
拝見物を客がひくタイミングについて 亭主が完全に席から下がる前二番目にすると覚えること。
最後に、灰匙が灰に立てられないときどうしたらよいかとの質問がありました。
先生のお答えは、席に入る時はしっかり立てる、灰をまいた後、灰器に灰がない状態のときは、灰匙は上向きにして帰るのが良い。ただし、風炉の時は藤灰なのでできるだけ灰匙は同じように立てて帰るのがよい。(灰匙がどうしても立たず危ない時は灰匙は上向きにする)
藤灰に灰匙を立てるのはなかなか難しいので、席に入る時は頑張るとしても出る時は難しそうです。精進が必要ですね。
写真は七種のお菓子です。ラップがかかっていたので少し反射していますがご参考まで。
練切/紅梅、きんとん/雪間草、蒸物/薯蕷万頭、棹物/下萌、焼物/桃山松、餅物/よもぎ餅、水菓子/苺
春を思わせるものばかり。
もうひとつ、初歩的なことですが大事なことがありました。次回また。
淡交会
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ac72fc7c3d6ac58a4b2c1d2d0ba83845
初舞台
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/adf9bd148801134a349a60a44e6130cf
研究会のはじめには必ず利休居士道歌とことばを唱えます。初心に返り記載します。
<利休居士道歌>
その道に 入らんと思う心こそ 我身ながらの師匠なりけれ
<ことば>
私達は茶道の真の相を学び、それを実践にうつして、たえず己れの心をかえりみて、一盌を手にしては多くの恩愛に感謝をささげ、お互いに人々によって生かされていることを知る茶道のよさをみんなに伝えるよう努力しましょう。
一、他人をあなどることなく、いつも思いやりが先にたつように
一、家元は親、同門は兄弟で、共に一体であるから、誰にあっても合掌する心を忘れぬように
一、道を修めなお励みつつも、初心を忘れぬように
一、豊かな心で人々に交わり、世の中が明るく暮らせるように
私は特に、最後のことばを思いつつ一盌を点てたいと思いました。
終身師範会員の研究会は、弟子をお持ちの先生も多いことから、今回も業躰先生のご指導は点前の順番ではなく、真の茶事のこと、道具の据え方や所作、細かな部分が中心となりました。印象に残ったことを書き留めます。
真の炭では、灰は11回でまく。灰器に盛る灰の量は、真では後炭がなく使い切るため、初炭と後炭の中間位の量にする。
羽根は台子からとる時はもつのみ、点前座に回ってから置くときに羽先をすっと整える。
炭斗に火箸を置く時は左から三分の一のところに置く。あとで隣に羽根を置くから。
真台子天板の荘り方 茶碗は左から三分の一、茶入は右から四分の一の位置におく。同じではないので注意。
炉では風炉と違い、火が台子の外に出ているから天板と地板の中に陰陽はない。
もみ手の方法 手を茶入に伸ばす時に、茶入の方に目を向けてとるように。
柄杓立てを地板の前に出すとき、しっかり両手指まで畳について行うこと。
柄杓を釜にかけるときは肘をひくように。真の柄杓にも風炉用と炉用があるのでしっかり確認する。
拝見物を客がひくタイミングについて 亭主が完全に席から下がる前二番目にすると覚えること。
最後に、灰匙が灰に立てられないときどうしたらよいかとの質問がありました。
先生のお答えは、席に入る時はしっかり立てる、灰をまいた後、灰器に灰がない状態のときは、灰匙は上向きにして帰るのが良い。ただし、風炉の時は藤灰なのでできるだけ灰匙は同じように立てて帰るのがよい。(灰匙がどうしても立たず危ない時は灰匙は上向きにする)
藤灰に灰匙を立てるのはなかなか難しいので、席に入る時は頑張るとしても出る時は難しそうです。精進が必要ですね。
写真は七種のお菓子です。ラップがかかっていたので少し反射していますがご参考まで。
練切/紅梅、きんとん/雪間草、蒸物/薯蕷万頭、棹物/下萌、焼物/桃山松、餅物/よもぎ餅、水菓子/苺
春を思わせるものばかり。
もうひとつ、初歩的なことですが大事なことがありました。次回また。
淡交会
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/ac72fc7c3d6ac58a4b2c1d2d0ba83845
初舞台
https://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/adf9bd148801134a349a60a44e6130cf
「いつも新鮮であれ」
いいですね。心にとめて精進致します。
利休さんの時代、タイムスリップして滞在してみたいです~!
自分なりに表千家のお点前と照らし合わせながら、頭で想像しながら読ませていただいています。
私のところの稽古場は「手慣れたお点前はするな、いつも新鮮であれ」と言っています
初めてお点前をした日のことを忘れるな・・・ということなのです
利休さんの時代に産まれたかったです~!
tamagoさんきっと同じ気持ちでしょう~!