浜松のシンボル、浜名湖は1498年の地震で海と繋がり塩水湖となったそうで、鰻だけでなく、豊かな海産物に恵まれている。2月までは遠州灘天然とらふぐフェアが催されていて、私は今回フグも鰻も堪能してきました。
そして静岡県といえば、蜜柑とお茶。蜜柑は有名な甘い青島三ヶ日蜜柑が20個入りで100円~200円の激安で購入できて、私も重い思いをしながらぶら下げて帰ってきました。青島蜜柑は青島平十さんが品種改良して作られたもので、天皇陛下への献上品にもなっているとか。また最近は寿太郎という山田寿太郎さんが作った濃厚で甘い新種も出てきて、蜜柑といえど結構なお値段だそうです。お茶も、おいしいですね。茶畑をたくさん見ました。江戸時代、口切まで新茶を茶壷に詰めて寝かしておく保管場所も静岡勝沼にあったそうです。
浜松は繊維・楽器・オートバイなどの工場が多く、産業が盛んな町としても知られています。戦時には軍需工場が多かったせいで空襲でほとんどが焼き尽くされたものの、復興は目覚しく、今も東京と大阪の中間地点に位置し、その繁栄は昔と変わらないようです。新幹線の駅改札にはKAWAIとYAMAHAのエレクトーンやピアノが並び、触れるようになっているのが印象的でした。
昨年は浜名湖花博が催されたり、花の産地としても有名で、ガーベラやミモザ、菊など多くの花を各地に出荷している。ガーベラは全国シェア第一位で、最近野菜では定番となりつつある生産者の名前付きで出荷する計画もあるとか。
フラワーパークに行きましたが、ちょうど梅が満開ですばらしい香りを放っていました。一番目に付いたのは緑色っぽい梅で、名を見ると、一重茶青。梅というと赤白のイメージが強かったので、いいものを見れました。また、1本の梅の木から紅白両方の花が咲く“宝合わせ”という現象があるそうで、そういう梅も初めて見ることができました。
桜がちらほらと咲き始めており、満開の頃にはトンネルができてさぞ見事かと。浜松には舘山寺桜という品種があり、それを広める活動もあるようです。また道の両脇に植えられた紫陽花が柔らかい新芽を吹いている姿も生きてるという感じで心洗われました。紫陽花というと6月の花の頃しか気にしたことがなく、新しい発見でした。
温室の中、扉を入るとまず上下左右に飾られたベゴニアが迎えてくれました。ジュラシックツリーやオーストラリア原産のバオバブの木など珍しい木々あり、メキシコゾーンではたくさんのサボテン。サボテンといってもこれほどたくさんの様々な形があるのかと驚き。自然の造形ってすごいなー。
とにかく敷地内が山あり谷あり、芝生ありで、日がな一日お弁当でも食べ、散歩、読書&昼寝したら気持ちよさそうな作り、近ければ季節ごとに通ってしまうのにと思うほどでした。広い敷地の手入れをする方の努力は大変なものと思います。
彦根のお殿様イメージが強い井伊家、実は浜松が発祥の地。五百年近く統治し、二十四代井伊直政の時に彦根に出世したそうで、菩提寺は浜松にあります。龍潭寺(りょうたんじ)。
本堂は武家の菩提寺らしく鴬張り廊下(人が歩くとキュキュと鳴る、戦国の世の用心で、重みで釘と釘がこすれあって音がなるようにできている)となっており、小堀遠州作の国指定名勝記念物指定の池泉廻遊式庭園がある。江戸初期に作られた庭で、中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)、心字池に亀出島・鶴出島・蓬莱岩島が配置され、その西側に歴代のお位牌が並ぶ井伊家のお霊屋が建っている。また、日光東照宮の眠り猫でも有名な左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻、中国伝来の日本最古の印刷本であり織田信長の遺品と伝えられる金沢文庫、江戸時代の風俗を伝える遊楽之図という屏風など様々な文化財を保有している。また、遠州一の大佛釈迦如来像、明治の廃仏毀釈で野ざらしにされ、たくさんの傷が残ったまま鎮座していた。痛々しかったが、焼かれないよう寺の方が守ってこられたのだろう。とにかく立派なお寺であった。
もうひとつ、後醍醐天皇の皇子によって開創された禅寺、方広寺奥山半僧坊も訪ねました。寺内至るところに羅漢様の石像あり、全部で五百羅漢となっているそう。現在平成の五百羅漢も募っているそうで、新しい羅漢様も置かれていました。お布施をすると自身の羅漢様を置けるそう。正式には阿羅漢、悟りを開いた仏陀の弟子たちで、人間臭い表情や姿をしており、全て異なるので五百の中に自分に似た羅漢様が必ずいると言われています。様々なお寺で見られるので、折あれば自分に似た羅漢様を探してみるのも面白いと思います。
こちらのお寺では縁結びの大黒様もいてお祈りしてきました。何故大黒様なのか不思議ですが(大黒様といえば商売繁盛?)、福々しいお顔をしていらっしゃいました。
また、厄年についての説明があり、ちょっとお勉強になりました。厄とは、もともとは木の節のことをいい、大工さんが細工をするのに削ったりしなくてはならず、邪魔になることから、人生の邪魔をするものを厄と呼ぶようになった、そうです。
また、お昼に精進料理を頂きました。お坊さんが給仕をして下さって、素朴な味わいの料理でした。箸袋には“食事五観文”というものが書いてあり、持ち帰りました。禅寺らしい内容、自分も日々の食事を謙虚に大事に頂かなくてはと思ったので紹介します。
一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る。(この食物が食膳に運ばれるまでには幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝致します)
二つには、己が徳行の全闕をはかって供に応ず。(私共の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います)
三つには、心を防ぎ、過貧等を離るるを宗とす。(この食物にむかってむさぼる心、厭う心を起こしません)
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。(この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます)
五つには、道業を成ぜんが為に、当にこの食を受くべし。(この食物は、道業を成ぜんが為に頂くことを誓います)
浜松を含む静岡県は食文化や産業の豊かさからもわかるように、山あり、海あり、気候も比較的温暖でいい場所に位置しているのだということを改めて実感しました。
そして静岡県といえば、蜜柑とお茶。蜜柑は有名な甘い青島三ヶ日蜜柑が20個入りで100円~200円の激安で購入できて、私も重い思いをしながらぶら下げて帰ってきました。青島蜜柑は青島平十さんが品種改良して作られたもので、天皇陛下への献上品にもなっているとか。また最近は寿太郎という山田寿太郎さんが作った濃厚で甘い新種も出てきて、蜜柑といえど結構なお値段だそうです。お茶も、おいしいですね。茶畑をたくさん見ました。江戸時代、口切まで新茶を茶壷に詰めて寝かしておく保管場所も静岡勝沼にあったそうです。
浜松は繊維・楽器・オートバイなどの工場が多く、産業が盛んな町としても知られています。戦時には軍需工場が多かったせいで空襲でほとんどが焼き尽くされたものの、復興は目覚しく、今も東京と大阪の中間地点に位置し、その繁栄は昔と変わらないようです。新幹線の駅改札にはKAWAIとYAMAHAのエレクトーンやピアノが並び、触れるようになっているのが印象的でした。
昨年は浜名湖花博が催されたり、花の産地としても有名で、ガーベラやミモザ、菊など多くの花を各地に出荷している。ガーベラは全国シェア第一位で、最近野菜では定番となりつつある生産者の名前付きで出荷する計画もあるとか。
フラワーパークに行きましたが、ちょうど梅が満開ですばらしい香りを放っていました。一番目に付いたのは緑色っぽい梅で、名を見ると、一重茶青。梅というと赤白のイメージが強かったので、いいものを見れました。また、1本の梅の木から紅白両方の花が咲く“宝合わせ”という現象があるそうで、そういう梅も初めて見ることができました。
桜がちらほらと咲き始めており、満開の頃にはトンネルができてさぞ見事かと。浜松には舘山寺桜という品種があり、それを広める活動もあるようです。また道の両脇に植えられた紫陽花が柔らかい新芽を吹いている姿も生きてるという感じで心洗われました。紫陽花というと6月の花の頃しか気にしたことがなく、新しい発見でした。
温室の中、扉を入るとまず上下左右に飾られたベゴニアが迎えてくれました。ジュラシックツリーやオーストラリア原産のバオバブの木など珍しい木々あり、メキシコゾーンではたくさんのサボテン。サボテンといってもこれほどたくさんの様々な形があるのかと驚き。自然の造形ってすごいなー。
とにかく敷地内が山あり谷あり、芝生ありで、日がな一日お弁当でも食べ、散歩、読書&昼寝したら気持ちよさそうな作り、近ければ季節ごとに通ってしまうのにと思うほどでした。広い敷地の手入れをする方の努力は大変なものと思います。
彦根のお殿様イメージが強い井伊家、実は浜松が発祥の地。五百年近く統治し、二十四代井伊直政の時に彦根に出世したそうで、菩提寺は浜松にあります。龍潭寺(りょうたんじ)。
本堂は武家の菩提寺らしく鴬張り廊下(人が歩くとキュキュと鳴る、戦国の世の用心で、重みで釘と釘がこすれあって音がなるようにできている)となっており、小堀遠州作の国指定名勝記念物指定の池泉廻遊式庭園がある。江戸初期に作られた庭で、中央に守護石、左右に仁王石、正面に礼拝石(坐禅石)、心字池に亀出島・鶴出島・蓬莱岩島が配置され、その西側に歴代のお位牌が並ぶ井伊家のお霊屋が建っている。また、日光東照宮の眠り猫でも有名な左甚五郎作と伝えられる龍の彫刻、中国伝来の日本最古の印刷本であり織田信長の遺品と伝えられる金沢文庫、江戸時代の風俗を伝える遊楽之図という屏風など様々な文化財を保有している。また、遠州一の大佛釈迦如来像、明治の廃仏毀釈で野ざらしにされ、たくさんの傷が残ったまま鎮座していた。痛々しかったが、焼かれないよう寺の方が守ってこられたのだろう。とにかく立派なお寺であった。
もうひとつ、後醍醐天皇の皇子によって開創された禅寺、方広寺奥山半僧坊も訪ねました。寺内至るところに羅漢様の石像あり、全部で五百羅漢となっているそう。現在平成の五百羅漢も募っているそうで、新しい羅漢様も置かれていました。お布施をすると自身の羅漢様を置けるそう。正式には阿羅漢、悟りを開いた仏陀の弟子たちで、人間臭い表情や姿をしており、全て異なるので五百の中に自分に似た羅漢様が必ずいると言われています。様々なお寺で見られるので、折あれば自分に似た羅漢様を探してみるのも面白いと思います。
こちらのお寺では縁結びの大黒様もいてお祈りしてきました。何故大黒様なのか不思議ですが(大黒様といえば商売繁盛?)、福々しいお顔をしていらっしゃいました。
また、厄年についての説明があり、ちょっとお勉強になりました。厄とは、もともとは木の節のことをいい、大工さんが細工をするのに削ったりしなくてはならず、邪魔になることから、人生の邪魔をするものを厄と呼ぶようになった、そうです。
また、お昼に精進料理を頂きました。お坊さんが給仕をして下さって、素朴な味わいの料理でした。箸袋には“食事五観文”というものが書いてあり、持ち帰りました。禅寺らしい内容、自分も日々の食事を謙虚に大事に頂かなくてはと思ったので紹介します。
一つには、功の多少を計り、彼の来処を量る。(この食物が食膳に運ばれるまでには幾多の人々の労力と神仏の加護によることを思って感謝致します)
二つには、己が徳行の全闕をはかって供に応ず。(私共の徳行の足らざるに、この食物を頂くことを過分に思います)
三つには、心を防ぎ、過貧等を離るるを宗とす。(この食物にむかってむさぼる心、厭う心を起こしません)
四つには、正に良薬を事とするは形枯を療ぜんが為なり。(この食物は、天地の生命を宿す良薬と心得て頂きます)
五つには、道業を成ぜんが為に、当にこの食を受くべし。(この食物は、道業を成ぜんが為に頂くことを誓います)
浜松を含む静岡県は食文化や産業の豊かさからもわかるように、山あり、海あり、気候も比較的温暖でいい場所に位置しているのだということを改めて実感しました。
仕事でも何度か、良い町ですよね、
それほど大きいわけでもなくて、自然にも恵まれてますね^^
三ケ日みかんは一時期良く買ってました^^
はじめてm-tamagoさんのブログ見せてもらいました。
とても内容が充実してますね。
これから時々おじゃまさせてもらいます。
私も京都で茶道を習っています。
始めたのは大学2回生のときからです。
茶道部では裏千家流を習いました。
卒業した後、しばらく茶道から遠ざかってましたが、その後、違う流派のお茶を習い始めて現在に至っています。通算するとお茶歴10年くらいになります。
今日も気軽なお茶会に行ってきました。くず饅頭が口の中でとろけるのがおいしかったです。
浜名湖はいいところですね。
私も何度か行ったことがあります。
高速道路の浜名湖SAは桜がきれいでした。
宿泊したサゴーロイヤルホテルでは食べきれないほどの夕食の量に驚いたりしたっけ。
では、またこれからよろしくです。
渋樹さんなら素敵な写真がたくさん撮れそう。
浜松、のどかで自然豊かで本当に好きだなーって思う風景でした。リラックスできるというか。
三ケ日蜜柑おいしいです。でも、寿太郎蜜柑も試してみたい今日この頃です。(結構高いらしいです)
京都でお稽古、羨ましいです。私は京畳で一度お点前してみたいと思っているんです。
今は何流なんでしょうか。
私も最近他の流派に接したり席に入る機会が何度かあって、裏以外のことにも興味があります。お稽古のことなどお聞かせください。
こちらこそ宜しくお願いします。
日帰り旅行だったのかしら?
今度いらっしゃるときには、ぜひお会いしたいものです。ご案内しますわ。
そう静岡県はとてもよいところなのです。お褒めくださってありがとうございます。
そしてさすがm-tamagoさん!素晴らしい記事です。
方広寺奥山半僧坊はわたしも何度となく訪れておりますが、精進料理はまだいただいたことがありません。
羅漢さんが並ぶ参道は趣があっていいですよね。
浜松、1泊で行きました。草君さんは浜松在住でしたっけ。うっかりしていました。次回は是非宜しくお願いします。本当にいいところですね。
方広寺の精進料理は素朴でしたが、おいしかったです。お味噌汁と炊き込み御飯、おあげの炊いたのがおいしかったです。結構山の上にあるので、足の悪い人やご老人の為にお坊さんが駐車場まで送迎をしている姿に感動しました。心遣いのあるお寺ですね。
家にも、紅白の梅がありますが「宝合わせ」と云う名前は、初めて知りました。
「食事五観文」というのも、禅寺らしい、とても興味深い内容ですね。
宝合わせ、私も初めて聞き、見ました。本当に宝を合わせもっているって感じで美しい梅でしたよ。
食事五観文も、普段忘れがちなことばかり。感謝しながらいただかなくては!
今回も色々得ることの多い旅でした。