初釜、もう終わりましたか。先生が今年は喪中の為、床の間を賑やかに飾るのは避けたいということで、先生のお宅で炭点前、濃茶、福引をした後、近くの料理屋さんで祝膳を頂き、また先生のお宅に戻って薄茶を頂いてお開きとなりました。
全員揃ってまずは先生にご挨拶。今年の先生のご健勝とご発展を祈り、お稽古の益々の精進を誓いつつ、ご指導をお願いした。
初釜というと普通先生のお点前を見られる年に一度のチャンスですが、私の先生はご高齢で長く正座ができないので、弟子がそれぞれ手分けして、先生は濃茶を練るところだけなさいます。ほんの一瞬のことですが、先生が濃茶を茶碗に入れ、湯を汲み、練る姿は凝視してしまいます。やはり動きに重みがあって美しいのです。今回の濃茶は小山園の松花の昔、薄茶は松柏。いずれもとてもおいしいお抹茶でした。
床の間は、例年は松樹千年翠の掛物と結び柳、蓬莱山荘(ほうらいさんかざり)ですが、今年は中院通茂の梅に関する和歌の書かれたもの、花は白玉椿に紅梅。
点前座には例年は紹鴎棚だが、今年は及台子(きゅうだいす)と呼ばれる台子に、上が赤絵、下が扇面染付の華やかな皆具。及台子とは、その昔中国で官吏の試験に合格した際に証書をもらった台を象ったもの。及第と台子を掛けて及台子と呼ぶ。真の台子に比べて小ぶりで、緑の塗りに赤い模様・縁どりがしてある台。華やかな皆具が映えてお正月らしい点前座となっていた。
ぶりぶり香合、炉縁は松唐草蒔絵、釜は登り窯で亀のかん付、炭点前の羽根にはふくろう(苦労をせずの意味をこめて)。
古瀬戸の肩衝茶入“山居”、仕服は大黒屋緞子、茶杓は鵬雲斎大宗匠作“慶雲”、島台茶碗。島台茶碗については改めて。
薄茶器は松喰鶴蒔絵棗、茶杓は大徳寺清厳和尚お手植えの桂の木で作られた“初笑い”、長左衛門作黒楽“富士”。
いずれもお正月にふさわしいお道具だった。
濃茶が終わってお昼まで時間があったのでお楽しみの福引をしてしまおうということになった。その年によって、くじを引いて番号の若い順から好きな商品を選ぶ時と、商品に番号がふってあって、くじと同じ番号をとる場合がある。今年は番号の若い順に好きなものを選んだ。商品は先生が使わなくなった茶箱や茶碗、棗、鉄瓶、今年のお勅題や干支の茶碗など様々。
私はというと、6番!すごい!!私はいつもくじ運が悪いのだが幸先のよいスタート。1番から順にとっていき、さあ私の番。萩の茶碗と棗で迷い、結局、おめでたい日の出鶴蒔絵平棗にした。以前先生が求め、何度かお正月にお目見えしていた棗だ。あとで先生があれはいい棗ですよ、と教えてくださった。うれしい。今年はきっといいことがあるに違いない。皆さんはどんな初釜でしたか。
場所をかえて祝膳に舌鼓を打ち、薄茶を頂き、片づけが終わった後、先生に“今年は茶名を頂く方向でお稽古していきたいので宜しくお願いします”とご挨拶した。“熱心だから大丈夫よ”とのお言葉を頂いた。今年の目標の第一歩。頑張ろう。
お正月ならではの床の間飾り、蓬莱山荘、島台茶碗については改めて書きたいと思います。
全員揃ってまずは先生にご挨拶。今年の先生のご健勝とご発展を祈り、お稽古の益々の精進を誓いつつ、ご指導をお願いした。
初釜というと普通先生のお点前を見られる年に一度のチャンスですが、私の先生はご高齢で長く正座ができないので、弟子がそれぞれ手分けして、先生は濃茶を練るところだけなさいます。ほんの一瞬のことですが、先生が濃茶を茶碗に入れ、湯を汲み、練る姿は凝視してしまいます。やはり動きに重みがあって美しいのです。今回の濃茶は小山園の松花の昔、薄茶は松柏。いずれもとてもおいしいお抹茶でした。
床の間は、例年は松樹千年翠の掛物と結び柳、蓬莱山荘(ほうらいさんかざり)ですが、今年は中院通茂の梅に関する和歌の書かれたもの、花は白玉椿に紅梅。
点前座には例年は紹鴎棚だが、今年は及台子(きゅうだいす)と呼ばれる台子に、上が赤絵、下が扇面染付の華やかな皆具。及台子とは、その昔中国で官吏の試験に合格した際に証書をもらった台を象ったもの。及第と台子を掛けて及台子と呼ぶ。真の台子に比べて小ぶりで、緑の塗りに赤い模様・縁どりがしてある台。華やかな皆具が映えてお正月らしい点前座となっていた。
ぶりぶり香合、炉縁は松唐草蒔絵、釜は登り窯で亀のかん付、炭点前の羽根にはふくろう(苦労をせずの意味をこめて)。
古瀬戸の肩衝茶入“山居”、仕服は大黒屋緞子、茶杓は鵬雲斎大宗匠作“慶雲”、島台茶碗。島台茶碗については改めて。
薄茶器は松喰鶴蒔絵棗、茶杓は大徳寺清厳和尚お手植えの桂の木で作られた“初笑い”、長左衛門作黒楽“富士”。
いずれもお正月にふさわしいお道具だった。
濃茶が終わってお昼まで時間があったのでお楽しみの福引をしてしまおうということになった。その年によって、くじを引いて番号の若い順から好きな商品を選ぶ時と、商品に番号がふってあって、くじと同じ番号をとる場合がある。今年は番号の若い順に好きなものを選んだ。商品は先生が使わなくなった茶箱や茶碗、棗、鉄瓶、今年のお勅題や干支の茶碗など様々。
私はというと、6番!すごい!!私はいつもくじ運が悪いのだが幸先のよいスタート。1番から順にとっていき、さあ私の番。萩の茶碗と棗で迷い、結局、おめでたい日の出鶴蒔絵平棗にした。以前先生が求め、何度かお正月にお目見えしていた棗だ。あとで先生があれはいい棗ですよ、と教えてくださった。うれしい。今年はきっといいことがあるに違いない。皆さんはどんな初釜でしたか。
場所をかえて祝膳に舌鼓を打ち、薄茶を頂き、片づけが終わった後、先生に“今年は茶名を頂く方向でお稽古していきたいので宜しくお願いします”とご挨拶した。“熱心だから大丈夫よ”とのお言葉を頂いた。今年の目標の第一歩。頑張ろう。
お正月ならではの床の間飾り、蓬莱山荘、島台茶碗については改めて書きたいと思います。
ふくろうは、「不苦労」と言う訳ですね。
それは、とても嬉しいです。(ご承知の通り、僕のブログのアイコンは、ふくろうですから・・・)
籤運は、僕も悪いので、ちょっとあやかりたい気分です。
追伸:so-netブログが重い中、いつもご訪問頂いて感謝しています。
PCの調子が、良くなりますように。
やはり炭点前の羽は、ふくろうでしたよ。
先生のお道具をいただける福引だなんて、先生、太っ腹ですね。(失礼でしょうか。。ごめんなさい。)
よいお道具がいただけて新年早々お幸せでしたね。今年もお互い精進いたしましょう。
そう、不苦労でした。くじ運、珍しくよかったです。
PCはもう5年以上前のもので古いので騙し騙し使っています。一度にいくつもwindowを開くことができず苦労しています。不苦労になりたい。でも、もう少しこのPCを使うつもりです。albireoさんのブログいつも楽しみにしています。
そうなんです、先生のお道具はセンスもよく素敵なものが多いので皆楽しみにしています。
頂いた棗はおめでたいものなのでいつかお祝いの際に使いたいと思っています。
今年もお互い精進しましょう。宜しくお願いします。
今年はきっと良い事が重なりますね。
先生のお人柄が忍ばれるお初釜。お近くだったら是非教えて戴きたいです。
今年もいろいろなお茶のお話を楽しみにしております!
本当にくじ運のない私が嘘のようです~。
まさか新年で運を使い果たした?!いやいや良い事が重なりますように!
今年も先生に色々教えて頂いて茶道を楽しみたいと思います。
こちらこそ、Clayさんの海外での茶道やイベントのお話、楽しみにしております!