茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

親子茶道 初めてのお稽古 小さな手と帛紗捌き

2022-03-19 23:13:43 | 茶遊庵おしらせ
 
 3月13日(日)より、親子茶道と、大人の通常お稽古が始まりました。

 親子茶道は、
 午前中は、小学一年生と四年生、お母様の三人でのお稽古。
 午後は、小学一年生尾お母様の二人でのお稽古。

 和室での所作、襖の開け閉め、畳の座り方、立ち方、歩き方から始まり、
盆略点前の道具の説明、帛紗の扱い、帛紗捌き。

 元々、子供と接するのは大好き。
 大学時代も子供たちと遊ぶワークショップに参加したり、中高教員免許取得のための教育実習を楽しみ、
小児病棟での遊びのボランティアしたり、と様々な形で子供たちには接してきました。
なので、子供たちと話したり、伝えたり、お稽古することには不安はありませんでした。

 それでも、小学生との初めての茶道のお稽古には、1回のお稽古でどこまで出来るのか、
どれくらい集中できるのか、まさに手探り状態。
 やることはリストアップしておきつつも、最初から飛ばしすぎないように、
正座で足が痛くならないようにと注意しながら。

 帛紗捌きをしていて気づいたのは、小学一年生の手は小さいということ。
最初のところ、中指~小指の三本を纏めて帛紗の前に出すという動きが難しい。
さらに、それを折り曲げたまま上にずらし、更に手前に折り返すというのも難儀。
帛紗捌きの順番を覚えるのが大変だろうと想像していましたが、そちらは大した問題にもならず、
三人ともすぐに覚えました。
 そして、何度かやっているうちに形になり、棗を清めるところまで到達しました!
子供たちの集中力、吸収力に、心配することなかったなと思った次第です。

 そういえば、茶道には子供用の帛紗とか、茶杓とか、特にないんですね。
今まであまり考えたことはなかったのですが、
小学生に帛紗捌きを教えて初めて、普段当たり前に使っている帛紗が、
彼女たちには大きいんだと気づきました。

 やはり、お菓子を食べる時とお茶を点てている時が一番楽しそうでした。
初めて自分で点てたお茶、力いっぱい茶筅を振って、泡が立ってきた!と顔が明るくなりました。
この瞬間がお稽古を頑張ったことへのご褒美かもしれません。

 これから一緒にお稽古する中で色々な気づきがありそうで、子供たちの成長と共に、
楽しみになりました。

 
 この日のお稽古の最後の枠は、茶道経験者の大人の方。
少しお稽古から離れていたので、薄茶平点前と丸卓でのお稽古をされました。
「動いているうちに思い出すので」
経験者の方は同じことを思われると思います。
一年ぶりにするお点前でも、やっているうちに体が思い出すのです。
繰り返しお稽古することの大切さを感じます。

 私にも一服美味しい薄茶を点てて頂き、ずっと朝からしゃべりっぱなしだった喉が潤されました。
あとはご自服で。
 一客一亭のような雰囲気でした。

 座学プリントも喜んで頂き、嬉しい限り、こうして一日のお稽古が終わりました。


 茶道も勿論好きだけれど、皆さんと過ごすことで、自分の世界が広がっていることを感じました。
点前の時間も、座学の時間も、本当に充実した時間。
これからも茶道を楽しんで頂きながら、しっかりと伝えることを心掛けてまいります。


 この日の掛軸は、体験会の時にお話した「和敬静寂」を掛けました。


 そして、お楽しみの主菓子はコチラ↓


 桜には「旅立ち」の銘がついていました。卒業に合わせて作ったお菓子だそう。
私にとってもこの日のお稽古は新しい世界への旅立ちと受け止めました。

 桜の下には、花びらが散った「水ぬるむ」

 水辺には、「菜の花きんとん」が賑やかに咲いて。

 春の情景が広がっています。

 世界中の人が笑顔で一緒にお茶を飲み、ゆっくりと楽しく語り合える日が早くきますようにと心から願いつつ。


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