茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

茶道はどこで習う? 茶道教室?「親子・大人のための楽しく本格的な茶道」の会 

2021-12-11 20:04:41 | m-tamagoの物想い
 ずっと前から、茶道を、日本文化のすばらしさを、沢山の人に、特に未来の子供たちに伝えたいとの思いを持ち続けていました。

 それをどんな形で行うか、私の課題でありました。

 そして、2022年1月より、
「親子・大人のための楽しく本格的な茶道体験」ができる会を開催することにしました。
 
 この活動から、茶道の魅力を多くの親子、大人に知ってもらい、
楽しく茶道のお稽古を始めるきっかけになれば嬉しいなとの思いです。


 茶道は、習うほどに、書道、陶芸、華道、香道など他の分野にも知識が広がり、教養が身に付き、心豊かに過ごせるようになります。
 まさに、目福、口福、心福(こんな言葉はないけれど~)の習い事だ
と個人的には思います( ´艸`) 

 師走も半ばの忙しい時期ではありますが。。。。。。
 具体的な内容や日程について最終の詰めに入っており、来週中にはご紹介します。



 その前に、どうして、このような会を開催するに至ったのか、その経緯をお話しておきたいと思います。
 私と茶道との出会い、
 何故茶道を習い続けているのか、
 茶道教室の見つけ方の情報なども含め、
長くなるので、ご興味のある方、宜しくお願いします。


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<茶道との出会い>

 ずっとブログを読んで下さっている方はご存知かと思いますが、
私と茶道との出会いは大学時代(32年前)です。
 入学して一年、大学生活のリズムも整ってきたころ、何か日本文化を学びたいという気持ちが湧いてきました。
 中高時代に書道部だった私、日本文化といえば、華道?茶道?と思い浮かんだのはその二つ。
 茶道を選んだのは、和菓子もお茶も美味しいし、まずは話を聞いてみようという軽い気持ちでした。

 大学に唯一の茶道研究会の部室を訪ねると、
居合わせた女性の先輩が一通り説明してくれ、
早速、部室の前にある和室で割稽古を見せてくれました。
何もかもが珍しく新鮮、茶道ってこういうものなんだ、その場で入会を決めました。

 わが大学茶道研究会には表千家と裏千家の二つの流派がありました。
 平日は学生同士で稽古し、週末にそれぞれの流派の先生に稽古をつけてもらう形。
 茶会は年に4~5回、受付や案内などは表裏千家両方で協力して行われ、一席目が表千家、二席目が裏千家というように運営されていました。
 大学で3年間、日々の学生同士のお稽古、勉強会という名の飲み会、夏合宿、先生のお稽古指導、年に4~5回のお茶会、と学生らしい楽しく充実した茶道ライフを満喫しました。
 そして、卒業時には、『入門』と『小習い十六か条』の2つの許状を頂きました。
 
 大学卒業後はOLとなり、一端茶道から離れます。
 東京への通勤生活が慣れてきたころ、やはり茶道を続けたいと、地元の知り合いから先生をご紹介頂きました。私とは半世紀年齢が上のこの先生がとても素晴らしい方で、茶道との関りは稽古を重ねるほどに深くなりました。
 不真面目な時期もありつつも、茶道のお稽古には毎週通い続けました。
 そして、ある時から茶道の奥深さ、楽しさに目覚め、真剣に取り組むようになります。
 36歳で茶名、39歳で準教授を拝受。

 遅めの結婚、高齢出産、母の入院などあり、再び茶道のお稽古から離れ、子育てが一段落した5年前から、新しい先生について復帰しました。
 今、また新しいステージを迎え、茶道は私の人生になくてはならない軸になっています。


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<何故、茶道を続けるのか?>
 
 茶道を始めて32年。
途中お休みを挟みつつも習い続ける理由は何か?

 一言で言えば、楽しいから!
 私に沢山の気づき、新しい発見をくれるから!
 美味しい和菓子と抹茶が好きだから!
 季節の移り変わりを肌で感じられ、リラックスできるから!

 茶道の良さは、お稽古事としてもさることながら、
何歳からでも始められる、マナーや教養が身に付く、人との出会いがあるところも大きいです。
 ただ一服の茶を点てる、飲むことの奥深さ、
続けていくと形だけではない、精神性というか、見えてくるものがありました。

 感じ方は人それぞれ、
是非一人でも多くの方に、茶道を体験してもらいたい、
特に親子で楽しみながら茶道を体感してほしいと強く思うようになりました。


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<茶道はどこで習う?>

 茶道の世界を体感してと言われても、どこで?と思う方がほとんどかと思います。

 個人の茶道の先生は敷居が高いし、ご紹介や体験でもなければ、先生との相性もわからず、お稽古代や許状などの経費も高額なのでは?と不安ですよね。

 茶道の世界を見たい方、茶道教室を探すお勧めの方法がいくつかあります。

 茶道教室の選び方、大きく3つで考えました。
1.流派で選ぶ
2.お稽古のスタイルで選ぶ
3.資格のひとつとして選ぶ


1. 流派で選ぶ

 茶道の流派で有名なのは、「表千家」・「裏千家」・「武者小路千家」の三千家です。
 千利休の子孫が分かれて現在に至っており、各々で作法や使用する茶道具等も少しずつ違っています。
 他にも弟子たちから派生して生まれた宗偏流、庸軒流、久田流、松尾流、江戸千家、藪内流、遠州流、石州流、有楽流などがあります。

 長く続けたい方には「裏千家」がおすすめです。
日本の茶道人口の中で、一番多い流派は「裏千家」。
国内だけでなく、海外にも出張所や協会があります。そのため、引越しや転勤で引越しても近くに教室を見つけやすく、継続して習うことができるでしょう。私自身も裏千家です。

 「表千家」はお点前の数は「裏千家」に比べて少なく、お道具も落ち着いた地味目なものが多いと聞きます。
抹茶は裏千家とは違いあまり泡立てません。大学茶道部にも表千家がありましたし、裏千家の次に先生を見つけやすいのではないかと思います。

 「武者小路千家」は、残念ながら私の知り合いにはいらっしゃいません。
が、若宗匠はネットや雑誌などでもよく発信されていますし、カルチャーセンターでの講座は見たことがあり、お教室の数もそれなりにあるはずです。

 他の流派は、周囲に知り合いがいればご縁が生まれるかもしれませんが、なかなか出会い自体が難しいかもしれません。
 私もこれまで茶席に入ったり、実際点前を拝見する機会があったのは、宗偏流と藪内流だけです。それぞれに個性があり、味わいがあり、楽しみました。
 ただ、習うとなると、三千家がどこに行っても比較的先生を見つけやすいという利点はあると思います。


2. お稽古のスタイルで選ぶ

 茶道と言えば、「和室」で「正座」をして、というのが主流でしたが、最近は茶道を身近にという考え方から、「テーブル」を使うなど、楽なスタイルを取り入れている教室が増えてきました。
 私自身はやはりまずは「和室」で「正座」で学んだあとに、気楽に楽しめる楽なスタイルを取り入れてほしいという気持ちはありますが、「和室」自体が少ない昨今、それぞれ自分に合ったお稽古のスタイルで学べる教室を選ぶのもよいでしょう。

①本格派の教室
基本からしっかりと習いたい方におすすめです。
茶道はお点前という形や抹茶を頂く方法を学ぶだけでなく、茶室の床の間にある掛軸や花、使われる道具などから季節を感じ取り、リラックスして、豊かな心を感じることも大切です。「和室」、「正座」でお稽古する本格的な教室を選べば、より幅広い教養が身に付くでしょう。

②立礼式(りゅうれいしき)
本格的に学びたいけれど、足や膝が悪かったり、長時間の正座が心配という方は、立礼式の教室を選ぶとよいでしょう。
立礼式は、明治時代に正座の苦手な外国人をもてなすために裏千家の玄々斎が考案された、椅子に座って点前をする形式です。「和室」のないカルチャーセンターや、ビルやマンションの一室でも気軽にお稽古できるのが魅力です。お教室にもよりますが、床の間のような場所も設けて掛軸(色紙)や花を飾って設えがしっかりしているところが多いです。

椅子に座ってのお点前といっても、これは正式なお点前ですので、基本からしっかり学べるので大丈夫。「和室」で「正座」ならではの足さばきや襖の開け閉め、おじきなどは後から教えて頂くとよいかもしれません。

③テーブル茶道
 気軽に和の文化として茶道を楽しみたい方には、「テーブル茶道」が向いています。
最近よく耳にするようになりましたが、テーブル茶道とは、テーブルで点前をする形式のこと。先ほどご紹介した立礼式は、専用の棚(セット)を使いますが、テーブル茶道は、自宅にあるテーブルを使って、お道具も家にあるものを見立てで、使う教室が多いようです。
そのため、オンラインでのお教室もよく見かけます。
 流派を持つ茶道と違い、許状などの制度はなく、「日本テーブル茶道協会」という団体による独自の認定資格を設けています。
 流派を持つ茶道教室では季節ごとの道具を使い、日本の風情や趣を楽しむことができますが、テーブル茶道では、家にあるカフェボールやポットなどを使うため、菓子や抹茶を楽しむことへの比重が高いかと思います。その分、誰にでも無理なく気軽に楽しめることが特徴です。

 ただ、個人的にはテーブル茶道は和室での茶道を習っておけばいつでも自分で応用が利くと思います。和室で、日本ならではの季節のお道具や設えの中でお稽古することが茶道の良さだと私は思っています。


3. 資格の一つとして選ぶ

 資格の一つとして茶道を学びたいという方もいらっしゃるかと思います。
 その場合、各教室の流派やコース内容によって許状や資格は異なってきますので、具体的な内容をしっかりと確認しておくことが大切です。

 裏千家の許状については以下のページをご参照下さい。
修道のご案内 許状について


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<具体的な教室検索の方法>

 具体的に茶道教室を探すとなったらどうしたらよいか?

1. カルチャーセンター 茶道講座を検索

 3か月単位で行われることが多いので、お近くのカルチャーセンターで申し込んで、基本を学びながら、まずは先生との相性、お稽古場の雰囲気(稽古している方々)を見極めます。
続けたければ、そのままカルチャーセンターに引き続き通う。
更に本格的に学びたくなったら、先生のご自宅でのお稽古に切り替える相談をする。

 表千家、裏千家、武者小路千家、立礼、テーブル茶道などお好きな内容が選べます。

 以下にカルチャーセンターのHPを添付します。
お近くの場所を選び、”茶道”とインプットして検索してみて下さい。

読売カルチャー
朝日カルチャー
NHKカルチャー
カルチャーセンター産経学園



2. 裏千家HP”習ってみたい(稽古場案内)”から検索

 私は裏千家のため、まずは裏千家のお稽古場を探すのによい方法2つをご紹介します。

ホテルで学ぶ初心者のための茶道教室
ホテルで学ぶ初心者のための茶道教室は、
6か月・20回でホテルや美術館の茶室を使用して行われます。
最後に許状も出るので、しっかり基礎が学べると思います。
開講が4月と10月。中学生以下は入会金なし、税込71500円。

一流の場所で半年間しっかりとしたカリキュラムで学べ、許状も頂けて達成感があります。


希望の場所で学ぶ全国稽古場案内
希望する場所、月謝など入力して検索すると、希望に沿ったお稽古場のおおまかな住所、お稽古の日程、先生の性別や年齢が表示されます。
ご希望の先生がいらっしゃれば、直接連絡を取り、体験するなどの運びになります。
お月謝やお稽古の回数は先生によりそれぞれですのでご検討下さい。


3. 各流派のホームページを検索

裏千家にはホームページに教室案内がありましたのでご紹介しました。
他の流派についてはお稽古場の紹介の方法はそれぞれになると思います。

どのような流派か、お教室を探すのに役立つことを願って、各流派のホームページを添付します。(検索して見つけられたホームページのみ記載しています。)
お教室を選ぶときの参考にしてください。

表千家
裏千家
武者小路千家
宗偏流
藪内流
江戸千家
久田流
遠州流
石州流


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 以上のように、全く縁のない方が茶道を始めるとしたら、どうするのがよいか?
を考えて、記事を書き終わったのは2021年10月末のことでした。

 これで、習ってみたい茶道教室、茶道の形が見つかったらいいな。

 アップしようと思って、、、、、ふと思いました。
これって茶道を習おうという前提の方には有効だけれど、
そもそも茶道って何をするの?
お菓子を食べてお茶を飲む以外は何を学ぶの?
という方には、役に立たないな。
親子だったら、他の習い事で忙しいし、よほど茶道に興味がないと行かないな、と。


 日常生活を送っている中では、神社仏閣やお店で出てきた抹茶を飲むくらいで、
茶道自体の出会いってなかなかない。

 私自身、大学生にして、茶道は美味しい和菓子と抹茶を飲むということしか知らなくて、
偶然、先輩が見せてくれた点前の割稽古を見て、
「何もかもが珍しく新鮮、茶道ってこういうものなんだ」
と感じ、茶道の道に入ることを決めました。

 ならば、まずは、茶道ってこういうお点前をして、こんなことを習うところなんだ、
というのを実際に見て頂いて、お話できる場があるとわかりやすいかな、
茶道の世界への近道になるのかなと思いました。


 そういう教室はなさそうだったので、自分でやってみよう!と。
 茶道を知る糸口として、よい先生とお仲間に出会うための前段階として、
「親子・大人のための本格的な茶道体験」の会の構想が生まれました。

 
 10月末から、いつ、どこで、どういう形で?と構想を現実化する方向へ。

 短い時間でも、楽しく、けれど、きちんとした形の茶道をお伝えできたら嬉しい。
 体験して頂いて、私とお稽古を続けてみたいという方が現れて下さったら、
本当に幸せなことだと思い、準備を進めています。
 
 詳細をお待ち頂ければ幸いです。
 

 

 

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2 コメント

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素晴らしい (tyako)
2021-12-13 20:07:59
こんばんは。
素晴らしい計画を実行しようとなさっているんですね。
私もお手伝いをしたいくらいです。
成功するといいですね。
返信する
宜しくお願いします (m-tamago)
2021-12-13 20:32:21
tyako先生
今までなかなか行動せずでしたが、まずはやってみようと色々考えを巡らしております。
先生としては初心者ですので、tyako先生に色々教えて頂きたいです。
宜しくお願い致します。
返信する

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