父ちゃん日記

畳職人としても親としてもまだまだ半人前、そんな父ちゃんと子供の成長の記録

雨降る夜は

2008年12月09日 | Weblog
雨降る夜はしみじみとパソコンの前で
一年近く前になるが朝日新聞にこんな一文があった
それは夕刊の天気予報の上にいつも欄がある。
短い文が 自分なりの意味を考えさせられる
「お前が熱を出せば寝ずに看病した母だったのではないか。」

さっきまで毎年畳替えをさせてもらっている温泉宿の
忘年会に顔を出してきた。
そこで隣に座られた76歳の会長さんと出会った。
会長さんは杖を両手に2本持ち腰を曲げて歩く。
「背中を触ってみてくれ」と言われ触ったら
背骨が極端に出っ張ってた
幼い頃、父親を亡くし母親・兄弟の為に体を酷使したらしい
その証拠に手が俺の倍程も厚く骨が太い
本当の男の手だった
この温泉宿の初代支配人が会長が何も言う前に
「あなたの手なら任せられる」との一言で
取引が今に至ると教えてくれた。
その会長が一言言った
「私はそう長くない、これからは死ぬまで恩返しをする」と
「あなたも感謝の気持ちをいつまでも忘れてはいけませんよ」と
とても有意義な忘年会であり
ますますこの温泉宿が好きになった。