○ ご案内 ○
FF9ピュアプレイ日記をご覧になりたい方は
こちらをクリックすると、初日から読めます。
「次のページ」リンクで、どんどん次を読めます。
※本日の日記は、ネタバレを含むので、未プレイの方はご注意を。
~~~まとめ~~~
いや~、よくクリアできた俺。おめでとう俺。
最後はさすがにめげそうになりましたが、突破できて感無量でございます。
さて、今回は、今までのように何かゲームに目的意識を持ってやっていたわけでもなく、
「なにも考えずにRPGがしたい!」程度の気持ちで突然はじめました。
ですから、別に途中でやめてもいいかなー、程度の気持ちでやっていまして、
Disc2中盤あたり(外側の大陸に行くあたり)になるまでは、なかなかノリが薄かったのですが、
それ以降は徐々に気合が入り、いやはや、最後までノってやってしまいましたね。
FF8の衝撃以来、ずっと手をつけてなかったFFシリーズなのですが、
いざやってみると、楽しめるもんですねえ。
「大作」シリーズとして名高いFFの、20世紀最後のシリーズであったFF9は、
果たしてどんなものであったのか、ちょっと振り返ってみたいと思います。
いつものように、くだけた調子で。
~~~キャラクターたち~~~
7(6?)以降のFFはキャラゲー(版権ではなく)の要素が非常に強くなっているので、
この点で思うことは事欠かないわけだが。
というわけで、主要キャラについて一人一人語っていきますですよ。
ジタン
このゲーム、「ジタンが、人生に迷いがちな仲間たちを引っ張っていく」というスタイルなので、
その行動はいつも正しいことになる主人公最強型ストーリーなわけで。
だから(?)、このキャラが好きかどうかというと、そうでもないし、かといって嫌いというわけでもない。
なんとなく、プレイヤーがお話を見せられてる感じになり、毒にも薬にもといった印象である。
その手のタイプで良いなあと思えるキャラって、どんなお話でも滅多にいないんじゃないかなと思います。
まあ、まったくいないわけじゃないんですが。
こういうキャラを見るたびに、悟空って偉大だったんだなあと思う。
別にシッポがかぶってるとか関係無しに。
ゲーム的には、コンスタントに強くてよろしい。ローレシアの王子のようだ。
終盤は、コマンド操作することが段々少なくなってきてアレではあるけど。
しかし、トランス時の「裏技」は間違いなく最強すぎる。
さすがパワーゲイザー!また決めちまったぜ!
と言わんばかりの威力だ。
一発大逆転だわ…。
ビビ
主人公かと思ってたキャラクター。
実際、かなり重要な位置にいたキャラですが(陰謀の根本には無関係だったけど)。
穿った見方をすれば、存在そのものが「原点回帰」で古参ユーザーを釣る餌に見えなくもないが、
ダガーほど後ろ向きではなく、頑張ってる感も感じられるので、キャラ的にも良い。
ジタンやスタイナーとの絡みも面白い(特に、スタイナーがビビに敬意を持って接してるなど)。
戦闘シーンでは、序盤はやることがなく+MPも少なくて寂しい。
基本はMP効率を重視して、「ためる」→魔法になりがちで、行動も遅い感じもするし。
だが、LVが上がり、装備が増えて、徐々にMPと魔法が増えると、やることが増えて楽しくなる。
唯一の黒魔道士だし、ビビは欠かせないキャラであろう。
欲を言えば、もっと色んな種類の魔法があってもよかったな。
ダガー
なんていうか心の闇に捕らわれ過ぎです。
いや、一人の登場キャラクターとしてはそれはそれでいいんだけど、
それがヒロインっていうのは、好みの分かれるところなんじゃあないのか。と思う。
どっちかっていうと、恐怖の図式として
リノア > ダガー
が成り立ってます。いやもうほんと。
だってリノア、ふっ切れてる分、ある種潔いし。
そういえば、歌が絡む点で言うと、リノアもダガーも一緒ですな。
ダガーの序盤…というあオープニングの印象では、
ジタンとであったときに、いきなり笑顔でターザンごっこしてたりして、快活そうに見えたが、そうでもないのか。
いや、お姫様=おてんば というのが良いという訳ではなく、
とにかく、すぐに永遠の闇を召喚しなければ、それで良かったんだけどねえ。
まあ、あと言いたい事としては、特にムービーシーンで顕著だけど、
なんで黄色いボディタイツ着てんの。センス変ですよ!
スタイナー
目が銭型のとっつぁんである上、イロモノ度も銭型のとっつぁんっぽい。
絶対的に憎めないキャラだ。
最初は嫌な役っぽく登場するけど、この人の視点で物事を見ると、マトモなことしてる。
というか、愚直ながらに行動に一貫性があるし、スタイナーの立場ならわかる行動ばかり。
実にいいキャラクターである。
ただ後半、「まっこと○○である!」っていう口調を忘れてる。
うーん、これは、製作者、そういう性格にしてたこと忘れたな、後半。
ゲーム的には、鎧を装備しているために防御力が高いと言う、良いリアリティを持ってる部分もあり、好印象。
個人的には、ヒラヒラのペラペラを着てるキャラが、フルアーマー着てるキャラより硬いって言うのは、
なんか許せないと言うか、そのライトノベル至上主義感覚のゲームが増える昨今の風潮に対し、
非常に好感触だった。
フライヤ
唐突に仲間になった人。
今でもどこが顔だかわからない人。
口調で無理矢理印象付けようとされた被害者。
そんな印象ですな。
スタイナーと同じく、鎧による防御力の高さが魅力で、さらに高攻撃力。
ジャンプは、スタンドプレーではすごい効果的だけど、防御力の高いフライヤが居なくなると、
柔らかいジタンやビビやクイナ様に攻撃が行くという欠点もあり、なんとも難しいバランス。
仲間との連携は、ちょっと難しかった。
竜騎士が役に立ったのは…皆でぴょんぴょんジャンプしてたあの時代だけだったのかも知れん…!
リチャードも弱いイメージが付きまとうし…!
ああでもカインは強かったな。
それはそうと、フライヤがずっと捜し求めていて、再会したら忘れられてて、
それ以降ずーっと出てこなかったフラットレイ様だが、
エンディングで普通に出てきてるし!そしてヨリ戻してるし!
FF6でシャドウを魔大陸に置き去りにした時で、エンディングでシャドウの顔が流れてる時みたいに、
明らかにイベントやり逃したことがわかる。
クイナ
なんというか、これまた憎めないキャラですな。
登場時は、たぶん皆と同じ感想を持ったキャラだが、
だんだん、味わい深くなってくるのがよろしい。
達観者…とは違うが、自由人というか、そんな感じである。
また、ゲーム中盤以降に発せられる、「食べ物」所以の台詞回しなどは、
クイナ様の魅力を高めるに至る、他キャラの割とどうでもいいセリフと比べると、
非常に価値の高い発言だと思われる。
まあ、ダガーとかの主要キャラへの思い入れが少ない分、相対的にクイナ様が上がるというのもあるけど。
ゲーム的には、攻撃力、防御力の両面で恵まれなかった気がする。
後半は、強い防具も手に入ったものの、やはり通常攻撃のダメージがバラつきが多いし、
戦士系アビリティが覚えられず、また、武器は常に1種類のアビリティしかないので、面白味が少ない。
ただ、「取得ギルアップ」は、買い物ゲーとも言えるこのゲームでは超重要アビリティだった。
これがあるからこそ、アビリティに救いがあるとも言える。
肝心の「青魔法」は、それなりに使えると思うが、MPが低く、
そもそも覚えると言う行為も、「たべる」条件がけっこう厳しい上、
なんか敵がやってこない技まで覚えるし、使ってくる技が、青魔法であっても覚えられないとかあり、
なんというか「青魔法」伝説は、登場時のFF5で終わってしまった。個人的には。
エーコ
ラブリーですね。はいラブリーです。
他に登場してる女の子キャラが
1.ダガー (心の闇)
2.フライヤ (顔がどこだかわからない)
3.ベアトリクス(はいはいわろすわろす)
4.ミコト (ジタン師匠さすがです!)
5.ブラネ女王
というようなラインナップなわけで、クイナ様の好感度同様、相対的に高くなる。
お料理作戦、ラブレター作戦、そして坂口レジェンド発動のモグなどなど、
どれを取ってもおいしいイベントばかりであり、また、発言が微笑ましいのが良い。
イロモノ要素が高いのが、好感度が高い要因でしょうな。
なぜだか、リノアっぽい羽飾りを装備しているが、まあそれは、そう。
うん、アレですよ。若気の至りなんですよ。
仕方ないっすよ。
ゲーム的には、とにかく白魔法のエキスパートで、ダガーが使えないヘイストやエスナを使えて、好感触。
いや、これらの魔法は、結果的には使えなかったわけだけど、なんにせよ、エーコを選ぶに至った一因でもある。
また、攻撃魔法として、アニメーションが長い召喚魔法ではなく、白魔法「ホーリー」が使える点も良い。
…そういえば、エーコの召喚魔法は一度も使わなかったなあ。
ともあれ、これだけプラス要因が揃ったエーコ、
メインキャラの中でも、屈指の好感度になるのは間違いないというものでございますよ。
…だから、
幼いとかそういう要素は関係ないですから!
そんな目で俺を見るなァーーーーッ!
サラマンダー
弱い。以上。
~~~シナリオ・ストーリー~~~
次は、シナリオ面、ストーリー面。
プレイヤーを遊ばせるシナリオとしては…
うーん、もうちょっと、自由に動きたかったなあ。
これまでのシリーズ以上に、プレイヤーの行動範囲の制限が多かった印象。
お話を「こなしていく」ような感じになっている。
それゆえに、ストーリーに目が行きがちになるんだけど…
そのストーリー面が、坂口マジックを覚悟する必要があるのはどうなのかと。
まあ、この日記でやってきた不明点とかの突っ込みは、「北斗の拳」のストーリーをつつくようなもんなので、
それは考慮に入れなくてもよいとしても。
それを考慮にいれないとしても、ストーリーはなんというか、全体的に
『名シーン』を作りたいがために、直前でムリヤリ理由付けを発生させる感がある。
見栄えの良いムービー作るために、(直前で恩を着せた)ブランクを石化させたもんだから、その後はなんか適当だし、
飛空挺から落とされる黒魔道士たちを見るビビも、まだそんなに感情移入してるとは思えないし、
ジタンとダガーが狩猟祭でデートの約束とかする時も、今ひとつ軽いし、
エーコがダガーを助けに行くムービーも、そのムービーのためだけに飛び降りてる感じだし、
なによりエンディングのラストシーンを作るためだけにセルに仙豆を渡しに行くジタンとか、
そんなことしに行くのが、前までの言動からはさっぱりわからないよ!
やりたい放題ですね、坂口さん。
まあ、とにかく名シーンを作りたいがために、
“やりたい放題”に色んな要素をくっつけまくったストーリーになった感があるFF9、
クイナ様の言葉を借りて表現するなら、
というところであろうか。
~~~ゲームシステム~~~
アビリティシステムは、それに関連する「買い物」とあいまって、面白い。
このシステム自体を有効活用できると思われるのは、中盤以降になるが、
序盤、前半は覚えていくこと自体で楽しめる(?)ので、それはそれでOKでもある。
ただ、ある一点がネックになって、そのアビリティシステムを、
たっぷりと研究してやろう!という気にならないのが、残念。
その一点とは…何度も書いたが、「戦闘時間の長さ」である。
以前、パンデモニウムで、戦闘開始から、最速で逃げて30秒以上かかる、と書いたが…
FF5の「ものまねしゴゴ」のセリフは28秒程度である。
つまり、それよりも長いのである。
どれだけ長いか、ご理解いただけるだろうか。
ある種、これさえ無ければ、すべてのツッコミはしなくともよかったのかも知れない…。
そのくらい、ウェートの重い問題である。
~~~ゲームバランス~~~
戦闘バランスは、良くできていると思う。
補助攻撃、補助魔法はそれなりに有効で、戦術を組み立てる楽しみもある。
まともに使えるようになるのは中盤以降だが、そこからは工夫ができる。
また、従来の一部のシリーズと異なり、
アイテム「エーテル」を非売品にして、魔法使用回数に制限を持たせたり、
「ケアル」を使えるキャラを限定するなど、キャラごとに役割を持たせたりすることで、
パワーゲーム化のある程度の防止をしているのが、消化試合を作らない形になっていて、良い。
難を挙げるなら、そこまではよかったのに、アイテム大量購入が有利な点だろうか。
ポーション99個とか。ハイポーション50個とか。フェニックスの尾50個とか。
なんとも味気ないが、魔法に使用制限がある以上、できるのならやってしまうしね。
まあ、なんにせよパワーゲームの「抑え気味」バランスは良いと思う。
これはFF5バリの「なんでもあり」アビリティの爽快感とは反してしまうのだが。
FF5を超えるゲーム性を作ると言うのは、非常に難しいであろうので、これはなかなか良いのではないか。
あと、特筆すべき点は、開発者自身、戦闘時間の長さがわかっているらしいこと。
後半の敵が、殆ど1匹でしか出てこないのだが、
敵が複数出てきて、何回も攻撃されて、時間がかかるよりかは、
強い敵を1匹出すことで、結果的に戦闘時間を短くする工夫をしている、と考えることもできる。
それでも長いけど。
最も、ポリゴン数の問題もあるんだろうけど。
だから、本当にわかっているのかどうかは定かではないものの、結果的には悪くない。かも。
~~~総論として~~~
後半、色々と手厳しいことを書いてしまいましたが、
なんだかんだいって、楽しめたことは事実です。
FFというシリーズに幻想を抱きすぎなければ、楽しめるゲームだと思います。
ある種、FF8でそうなっていたM・吉田にはちょうど良かったのかも知れません。
それと、なんにしても筆舌に尽くしがきはラスボス戦。
個人的には、これまでのFF史上、最も苦戦したラスボスでしょうね。
なんというか、まさに試行錯誤の結果で倒したので、色んな意味で印象に残ったラスボスになりました。
無関係っぷりといい。
青ペンタゴンといい。
そんなわけで、ピュアプレイ日記史上最長となりました、「FF9ピュアプレイ」。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
FF9ピュアプレイ日記
完
明日、次回ピュアプレイを発表!かも!
FF9ピュアプレイ日記をご覧になりたい方は
こちらをクリックすると、初日から読めます。
「次のページ」リンクで、どんどん次を読めます。
※本日の日記は、ネタバレを含むので、未プレイの方はご注意を。
~~~まとめ~~~
いや~、よくクリアできた俺。おめでとう俺。
最後はさすがにめげそうになりましたが、突破できて感無量でございます。
さて、今回は、今までのように何かゲームに目的意識を持ってやっていたわけでもなく、
「なにも考えずにRPGがしたい!」程度の気持ちで突然はじめました。
ですから、別に途中でやめてもいいかなー、程度の気持ちでやっていまして、
Disc2中盤あたり(外側の大陸に行くあたり)になるまでは、なかなかノリが薄かったのですが、
それ以降は徐々に気合が入り、いやはや、最後までノってやってしまいましたね。
FF8の衝撃以来、ずっと手をつけてなかったFFシリーズなのですが、
いざやってみると、楽しめるもんですねえ。
「大作」シリーズとして名高いFFの、20世紀最後のシリーズであったFF9は、
果たしてどんなものであったのか、ちょっと振り返ってみたいと思います。
いつものように、くだけた調子で。
~~~キャラクターたち~~~
7(6?)以降のFFはキャラゲー(版権ではなく)の要素が非常に強くなっているので、
この点で思うことは事欠かないわけだが。
というわけで、主要キャラについて一人一人語っていきますですよ。
ジタン
このゲーム、「ジタンが、人生に迷いがちな仲間たちを引っ張っていく」というスタイルなので、
その行動はいつも正しいことになる主人公最強型ストーリーなわけで。
だから(?)、このキャラが好きかどうかというと、そうでもないし、かといって嫌いというわけでもない。
なんとなく、プレイヤーがお話を見せられてる感じになり、毒にも薬にもといった印象である。
その手のタイプで良いなあと思えるキャラって、どんなお話でも滅多にいないんじゃないかなと思います。
まあ、まったくいないわけじゃないんですが。
こういうキャラを見るたびに、悟空って偉大だったんだなあと思う。
別にシッポがかぶってるとか関係無しに。
ゲーム的には、コンスタントに強くてよろしい。ローレシアの王子のようだ。
終盤は、コマンド操作することが段々少なくなってきてアレではあるけど。
しかし、トランス時の「裏技」は間違いなく最強すぎる。
さすがパワーゲイザー!また決めちまったぜ!
と言わんばかりの威力だ。
一発大逆転だわ…。
ビビ
主人公かと思ってたキャラクター。
実際、かなり重要な位置にいたキャラですが(陰謀の根本には無関係だったけど)。
穿った見方をすれば、存在そのものが「原点回帰」で古参ユーザーを釣る餌に見えなくもないが、
ダガーほど後ろ向きではなく、頑張ってる感も感じられるので、キャラ的にも良い。
ジタンやスタイナーとの絡みも面白い(特に、スタイナーがビビに敬意を持って接してるなど)。
戦闘シーンでは、序盤はやることがなく+MPも少なくて寂しい。
基本はMP効率を重視して、「ためる」→魔法になりがちで、行動も遅い感じもするし。
だが、LVが上がり、装備が増えて、徐々にMPと魔法が増えると、やることが増えて楽しくなる。
唯一の黒魔道士だし、ビビは欠かせないキャラであろう。
欲を言えば、もっと色んな種類の魔法があってもよかったな。
ダガー
なんていうか心の闇に捕らわれ過ぎです。
いや、一人の登場キャラクターとしてはそれはそれでいいんだけど、
それがヒロインっていうのは、好みの分かれるところなんじゃあないのか。と思う。
どっちかっていうと、恐怖の図式として
リノア > ダガー
が成り立ってます。いやもうほんと。
だってリノア、ふっ切れてる分、ある種潔いし。
そういえば、歌が絡む点で言うと、リノアもダガーも一緒ですな。
ダガーの序盤…というあオープニングの印象では、
ジタンとであったときに、いきなり笑顔でターザンごっこしてたりして、快活そうに見えたが、そうでもないのか。
いや、お姫様=おてんば というのが良いという訳ではなく、
とにかく、すぐに永遠の闇を召喚しなければ、それで良かったんだけどねえ。
まあ、あと言いたい事としては、特にムービーシーンで顕著だけど、
なんで黄色いボディタイツ着てんの。センス変ですよ!
スタイナー
目が銭型のとっつぁんである上、イロモノ度も銭型のとっつぁんっぽい。
絶対的に憎めないキャラだ。
最初は嫌な役っぽく登場するけど、この人の視点で物事を見ると、マトモなことしてる。
というか、愚直ながらに行動に一貫性があるし、スタイナーの立場ならわかる行動ばかり。
実にいいキャラクターである。
ただ後半、「まっこと○○である!」っていう口調を忘れてる。
うーん、これは、製作者、そういう性格にしてたこと忘れたな、後半。
ゲーム的には、鎧を装備しているために防御力が高いと言う、良いリアリティを持ってる部分もあり、好印象。
個人的には、ヒラヒラのペラペラを着てるキャラが、フルアーマー着てるキャラより硬いって言うのは、
なんか許せないと言うか、そのライトノベル至上主義感覚のゲームが増える昨今の風潮に対し、
非常に好感触だった。
フライヤ
唐突に仲間になった人。
今でもどこが顔だかわからない人。
口調で無理矢理印象付けようとされた被害者。
そんな印象ですな。
スタイナーと同じく、鎧による防御力の高さが魅力で、さらに高攻撃力。
ジャンプは、スタンドプレーではすごい効果的だけど、防御力の高いフライヤが居なくなると、
柔らかいジタンやビビやクイナ様に攻撃が行くという欠点もあり、なんとも難しいバランス。
仲間との連携は、ちょっと難しかった。
竜騎士が役に立ったのは…皆でぴょんぴょんジャンプしてたあの時代だけだったのかも知れん…!
リチャードも弱いイメージが付きまとうし…!
ああでもカインは強かったな。
それはそうと、フライヤがずっと捜し求めていて、再会したら忘れられてて、
それ以降ずーっと出てこなかったフラットレイ様だが、
エンディングで普通に出てきてるし!そしてヨリ戻してるし!
FF6でシャドウを魔大陸に置き去りにした時で、エンディングでシャドウの顔が流れてる時みたいに、
明らかにイベントやり逃したことがわかる。
クイナ
なんというか、これまた憎めないキャラですな。
登場時は、たぶん皆と同じ感想を持ったキャラだが、
だんだん、味わい深くなってくるのがよろしい。
達観者…とは違うが、自由人というか、そんな感じである。
また、ゲーム中盤以降に発せられる、「食べ物」所以の台詞回しなどは、
クイナ様の魅力を高めるに至る、他キャラの割とどうでもいいセリフと比べると、
非常に価値の高い発言だと思われる。
まあ、ダガーとかの主要キャラへの思い入れが少ない分、相対的にクイナ様が上がるというのもあるけど。
ゲーム的には、攻撃力、防御力の両面で恵まれなかった気がする。
後半は、強い防具も手に入ったものの、やはり通常攻撃のダメージがバラつきが多いし、
戦士系アビリティが覚えられず、また、武器は常に1種類のアビリティしかないので、面白味が少ない。
ただ、「取得ギルアップ」は、買い物ゲーとも言えるこのゲームでは超重要アビリティだった。
これがあるからこそ、アビリティに救いがあるとも言える。
肝心の「青魔法」は、それなりに使えると思うが、MPが低く、
そもそも覚えると言う行為も、「たべる」条件がけっこう厳しい上、
なんか敵がやってこない技まで覚えるし、使ってくる技が、青魔法であっても覚えられないとかあり、
なんというか「青魔法」伝説は、登場時のFF5で終わってしまった。個人的には。
エーコ
ラブリーですね。はいラブリーです。
他に登場してる女の子キャラが
1.ダガー (心の闇)
2.フライヤ (顔がどこだかわからない)
3.ベアトリクス(はいはいわろすわろす)
4.ミコト (ジタン師匠さすがです!)
というようなラインナップなわけで、クイナ様の好感度同様、相対的に高くなる。
お料理作戦、ラブレター作戦、そして坂口レジェンド発動のモグなどなど、
どれを取ってもおいしいイベントばかりであり、また、発言が微笑ましいのが良い。
イロモノ要素が高いのが、好感度が高い要因でしょうな。
なぜだか、リノアっぽい羽飾りを装備しているが、まあそれは、そう。
うん、アレですよ。若気の至りなんですよ。
仕方ないっすよ。
ゲーム的には、とにかく白魔法のエキスパートで、ダガーが使えないヘイストやエスナを使えて、好感触。
いや、これらの魔法は、結果的には使えなかったわけだけど、なんにせよ、エーコを選ぶに至った一因でもある。
また、攻撃魔法として、アニメーションが長い召喚魔法ではなく、白魔法「ホーリー」が使える点も良い。
…そういえば、エーコの召喚魔法は一度も使わなかったなあ。
ともあれ、これだけプラス要因が揃ったエーコ、
メインキャラの中でも、屈指の好感度になるのは間違いないというものでございますよ。
…だから、
幼いとかそういう要素は関係ないですから!
そんな目で俺を見るなァーーーーッ!
サラマンダー
弱い。以上。
~~~シナリオ・ストーリー~~~
次は、シナリオ面、ストーリー面。
プレイヤーを遊ばせるシナリオとしては…
うーん、もうちょっと、自由に動きたかったなあ。
これまでのシリーズ以上に、プレイヤーの行動範囲の制限が多かった印象。
お話を「こなしていく」ような感じになっている。
それゆえに、ストーリーに目が行きがちになるんだけど…
そのストーリー面が、坂口マジックを覚悟する必要があるのはどうなのかと。
まあ、この日記でやってきた不明点とかの突っ込みは、「北斗の拳」のストーリーをつつくようなもんなので、
それは考慮に入れなくてもよいとしても。
それを考慮にいれないとしても、ストーリーはなんというか、全体的に
『名シーン』を作りたいがために、直前でムリヤリ理由付けを発生させる感がある。
見栄えの良いムービー作るために、(直前で恩を着せた)ブランクを石化させたもんだから、その後はなんか適当だし、
飛空挺から落とされる黒魔道士たちを見るビビも、まだそんなに感情移入してるとは思えないし、
ジタンとダガーが狩猟祭でデートの約束とかする時も、今ひとつ軽いし、
エーコがダガーを助けに行くムービーも、そのムービーのためだけに飛び降りてる感じだし、
なによりエンディングのラストシーンを作るためだけにセルに仙豆を渡しに行くジタンとか、
そんなことしに行くのが、前までの言動からはさっぱりわからないよ!
やりたい放題ですね、坂口さん。
まあ、とにかく名シーンを作りたいがために、
“やりたい放題”に色んな要素をくっつけまくったストーリーになった感があるFF9、
クイナ様の言葉を借りて表現するなら、
やりたいことをやって何が悪いアルか!
でも…たまには叱って欲しいアルよ…
というところであろうか。
~~~ゲームシステム~~~
アビリティシステムは、それに関連する「買い物」とあいまって、面白い。
このシステム自体を有効活用できると思われるのは、中盤以降になるが、
序盤、前半は覚えていくこと自体で楽しめる(?)ので、それはそれでOKでもある。
ただ、ある一点がネックになって、そのアビリティシステムを、
たっぷりと研究してやろう!という気にならないのが、残念。
その一点とは…何度も書いたが、「戦闘時間の長さ」である。
以前、パンデモニウムで、戦闘開始から、最速で逃げて30秒以上かかる、と書いたが…
FF5の「ものまねしゴゴ」のセリフは28秒程度である。
つまり、それよりも長いのである。
どれだけ長いか、ご理解いただけるだろうか。
ある種、これさえ無ければ、すべてのツッコミはしなくともよかったのかも知れない…。
そのくらい、ウェートの重い問題である。
~~~ゲームバランス~~~
戦闘バランスは、良くできていると思う。
補助攻撃、補助魔法はそれなりに有効で、戦術を組み立てる楽しみもある。
まともに使えるようになるのは中盤以降だが、そこからは工夫ができる。
また、従来の一部のシリーズと異なり、
アイテム「エーテル」を非売品にして、魔法使用回数に制限を持たせたり、
「ケアル」を使えるキャラを限定するなど、キャラごとに役割を持たせたりすることで、
パワーゲーム化のある程度の防止をしているのが、消化試合を作らない形になっていて、良い。
難を挙げるなら、そこまではよかったのに、アイテム大量購入が有利な点だろうか。
ポーション99個とか。ハイポーション50個とか。フェニックスの尾50個とか。
なんとも味気ないが、魔法に使用制限がある以上、できるのならやってしまうしね。
まあ、なんにせよパワーゲームの「抑え気味」バランスは良いと思う。
これはFF5バリの「なんでもあり」アビリティの爽快感とは反してしまうのだが。
FF5を超えるゲーム性を作ると言うのは、非常に難しいであろうので、これはなかなか良いのではないか。
あと、特筆すべき点は、開発者自身、戦闘時間の長さがわかっているらしいこと。
後半の敵が、殆ど1匹でしか出てこないのだが、
敵が複数出てきて、何回も攻撃されて、時間がかかるよりかは、
強い敵を1匹出すことで、結果的に戦闘時間を短くする工夫をしている、と考えることもできる。
それでも長いけど。
最も、ポリゴン数の問題もあるんだろうけど。
だから、本当にわかっているのかどうかは定かではないものの、結果的には悪くない。かも。
~~~総論として~~~
後半、色々と手厳しいことを書いてしまいましたが、
なんだかんだいって、楽しめたことは事実です。
FFというシリーズに幻想を抱きすぎなければ、楽しめるゲームだと思います。
ある種、FF8でそうなっていたM・吉田にはちょうど良かったのかも知れません。
それと、なんにしても筆舌に尽くしがきはラスボス戦。
個人的には、これまでのFF史上、最も苦戦したラスボスでしょうね。
なんというか、まさに試行錯誤の結果で倒したので、色んな意味で印象に残ったラスボスになりました。
無関係っぷりといい。
青ペンタゴンといい。
そんなわけで、ピュアプレイ日記史上最長となりました、「FF9ピュアプレイ」。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!
FF9ピュアプレイ日記
完
明日、次回ピュアプレイを発表!かも!