![メテオス](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/02/c9/d5b3b6ec31f7e26c840b26bbad36ff2e.jpg)
「ファイナルファンタジー」シリーズに登場する、
強力な魔法「メテオ」。
FF2で、ラスボスが「いんせき」攻撃を仕掛けてきて、
ラスボス専用の攻撃に衝撃を受けたプレイヤーも多数いたでしょう。
FF3では、それが、プレイヤー使用可能な魔法になって登場しました!
こいつは心奮わせる小粋な計らいってもんですよね!
また、隕石を降らせる、という、
あまりにもわかりやすい強力さのため、
その「わかりやすさ」…ここではカリスマ性ともなり得るそれは、
敵の攻撃として用いられることで、「演出」として用いられることもありました。
上記FF2ではラスボスが使ったり、3では、それをなぞるように魔王が使用。
5では、ものまね某などが「勝てない相手」の示唆として使うなど。
また、「演出」としてはもっとダイレクトに、
FF4では、封印された伝説の魔法として登場。
FF7では、最終目的になるほどの魔法として登場。
このように、物語上、重要な役割を果たすものとして扱われることさえありました。
こうした経緯を経た「メテオ」は、
シリーズ中でも、 知名度もカリスマ性も、
ひときわ高い魔法として認知されるようになりましたよね!
…とはいうものの、そういえば、
実はこの魔法、あんまり使ったこと無いですね。
3でも、4でも、5でも、6でも…
…って、あれ?全作!?
当方、FF10と11は未プレイであるため、
その二作に関しては言い切ることができませんが…
メテオって、実は使えない魔法なんじゃないの?
どうなんだ!?
検証!メテオの有用性!
~~~~~
○FF3○
本作で初登場、
上述のとおり、満を持してプレイヤーも使用できる魔法となった「メテオ」。
しかも、魔王ザンデまで使ってくるとあっては、そのインパクトは十分。
なのに、何故かあんまり使った記憶がありません。
なぜか?って言えば、
同じ消費MP(使用回数)で、もっと強い●バハムルが使えるからですよね!
そう、隕石を降らせるという
黒魔法最強の全体攻撃魔法は…ゲーム中最強ではなかったんですからね!
しかも、
バハムルの方がはやく手に入る。メテオ、立つ瀬無しです。
もちろん無属性同士。追加効果もないもの同士。
二者に、威力以外に差はありません。
あらら…。
威力では圧倒的に不利なメテオですが、
コスト面を見てみましょう。
メテオ…黒魔法が使えるジョブ「魔人」と、
バハムル…召喚魔法が使えるジョブ「魔界幻士」とでは、
魔法の使用回数に差があります。
が、
メテオが入手可能な、エウレカ最深部に到達する時点では、
その直前か、その直後に、すべての魔法がつかえる「賢者」にジョブチェンジ可能になります。
つまり、コストの面では、両者はタイ。
そしたら、同コストで高威力なバハムルを選択するのが必然でしょう。
また、単純に、敵を確実に仕留めるのであれば、
トードやミニマムの存在に目をつぶるとしても、ブレクガやデジョンがあります。
一撃必殺魔法が強いこのゲームでは、プレイヤーにとっては、
メテオの活躍の機会はまったく無かったと言えるでしょう…。
○FF4○
威力面に不満が残ったFF3でしたが、
名誉挽回、FF4では、大幅に威力をアップして登場です。
なんと、
確実に9999ダメージがあたるという
中二病設定に!
おおおおおお、こいつはSUGEEEEぜ!
なーんて思ってたら、
アクティブタイムバトルの初採用に伴い、
魔法を唱えるにはキャスティング時間がかかるというシステムが搭載。
メテオは
唱えるのに10ターンかかるというオチつき。
他の魔法は、長くても3~4ターン程度なのに…
やっぱり、より速く唱えられる上、
現実的に高威力な全体魔法である「バハムート」に、
今回もお株を奪われる形になってしまいました。
また、単体攻撃ではフレアが、
バイオとともにキャスティング時間ゼロという高性能魔法だったため、
これを連発した方が有効だったりとガッカリ。
○FF5○
FF5ではメテオは連続で4回ダメージが当たる魔法に変貌。
MAXダメージが9999であったFFシリーズでは、
これにより、10000ダメージ越えも可能に!
しかし、実際はダメージにぶれが大きく、
習得レベル、クリアレベル、全アビリティ制覇レベル、程度のレベルでは、
フレアの方が安定して高ダメージを与えることができたり。
むしろ、単体攻撃であれば、
あまりに強すぎる「みだれうち」、特に二刀流みだれうちには敵わず。
そっちの方が10000越えはラクラクだったりしました。
また、攻撃目標はランダムなので、
4分割されているラスボスには効率よくダメージが与えられず、
全体攻撃魔法の方が重宝したりしてガッカリ。
そしたら、またバハムートにお呼びが…。
いや、本作に限ってはリバイアサンか…。
○FF6○
忌々しいバハムート、リバイアサンと言った召喚魔法は、
魔石システムの採用により、一戦闘に一回しか使えなくなった!
ザマーミロってんだバーロー!
なんて思ってたら、FF2以来に
「アルテマ」が復活。
今回はショボ威力ではなく、
単純ダメージの召喚魔法なんか使う必要がないほどの最強魔法。
しかも、これを機に以後のシリーズにもたびたび登場することに…。
もはや、魔法アニメーションしか勝る点がなくなってしまいました。
アニメーションといえば、UFO仮面ヤキソバンの「揚げ玉ボンバー」に似てますが、
最近の若い皆様はそんなこと知らない予感が絶大です。
○FF7○
イベント専用になり、
まさに「使えない」魔法化。
○FF8○
FF5の4回では物足りなすぎたのか、
怒涛の10回攻撃となり、ようやく日の目を見ましたよ!
惜しむらくは、
本作がFF8だったということか…。
あと、普通にプレイするだけなら、
やっぱりアルテマが無難だったりするなんて点も見逃せないウィークポイント。
○FF9○
全体攻撃魔法なれども、
終盤は、そもそも敵が1匹ずつしか出てこないため、
全体攻撃のメリットがなくなってました。
そしたら、フレアの方が…
リフレク倍返しもあるし…。
ていうか
ミスするし。
魔法なのにっ…!
前代未聞っ…!
○FF12○
無い。
~~~~~
いかがだったでしょうか。
一般論でなく、あくまで当方のプレイの記憶をもとに書き連ねましたが、
共感いただける部分はありましたでしょうか?
FFシリーズの「メテオ」の存在。
知名度は非常に高いのに、
使用頻度は非常に低いこの魔法。
総合すると、その効果ゆえに、
ゲーム後半で習得する魔法にならざるを得ないものの、
最強の魔法は、別の何かにしたい!という開発者の意図が見え隠れし、
結局、威力も使い勝手も、一歩劣るものにされてしまっている感が否めません。
うーん、なんとも意外な一面を垣間見た感じです。
やっぱり、結論としては仮定どおり…
メテオは使えない魔法だったんだ!ってことですね!!
メテオが活躍するもっぱらの舞台は…
演出の中だけってことだぜ!!
しかしながら、なぜかいつでも、
敵に使われると、とっても辛いということだけはシリーズ共通ですね!
メテオはやめておーっていいたくなりますよね。
これまた、不思議なFFの法則。