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(つづき)あなたの計画が。サナトリウム、それはいいわ、解るわ。誰が出費するの?
(ヴィオレット) 何ですって?
(フェルナンド) あなたがモニクを、いわゆる博愛主義の施設に預けるつもりではないのなら。そんな処では、あの子は数週間後には、病気にかかってしまうわよ、あなたがあの子をそれから予防したがっている病気に…
(ヴィオレット) わたし、あの子を、絶対に安全な処にしか預けないわ。よく知っているでしょうに。
(フェルナンド) 口先だけよ。あなたの求める安全は、とても高い出費が要るのよ。あなたにそんな贅沢を提供するどんな処を、あなたは見いだすつもり? どんな善意への当てがあるの?
(ヴィオレット) うまくゆくでしょう。そうでなくては。
(フェルナンド) うまくゆく、って、それ何?
(ヴィオレット) セルジュはわたしたちのために何もできないわ。あなたも完全に理解しているように。
(フェルナンド) 私が考えていたのはセルジュのことじゃないわ。
(ヴィオレット、それには応じずに。) わたしには、あなたは少しあまりにも、(つづく)
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(つづき)わたしの絶対受け入れられない、いやらしいゆすりの共犯者になる気でいるように思えるわ。
(フェルナンド) どんなゆすりなの?
(ヴィオレット) 絶対だめよ。どんな事情があっても。
(フェルナンド) あなたが当てこすっているのがバシニーのことなら、私は率直にこう応えましょう。あなたの置かれている状況は、あなたがそんなに気難しくしているのを許すようなものではないのよ。はっきりしているわ、もし、自分の子供を、自分の個人的な選り好みのために犠牲にすることが、あなたの気に入っているのなら。あなたの洗練された趣味のために…
(ヴィオレット、激しく。) わたしは自分を売らないわ。
(フェルナンド) むしろ、買い手を選択するのだと言い張っている、と言いなさいよ。誰かがお金を払わなければならないのよ。ジェロームが払うかどうかは怪しいわ。私には、彼は確かに、むしろぎりぎり、という感じがあるわ。
(ヴィオレット) あなたは卑しいひとだわ。
(フェルナンド) 自分を売ること、自分を養わせること、すべて同じことだわ。
(ヴィオレット) いつ、わたしが養わせている?
(フェルナンド) あなたは、いままでは、それから免れることができたわ。だけど、その免除は、断念しなければならなくなる贅沢よ。支払い期限がもう一度来て支払えば、私たちには千五百フラン残るだけなのよ。
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(ヴィオレット) みていなさい、わたしは、あなたの計略には引っ掛からないから。あなたがアリアーヌ・ルプリユールに匿名の手紙を書いたことを、わたし、知っているわ。
(フェルナンド、びっくりして。) 私が?
(ヴィオレット) あなたが自分にとって不利だと見做していたひとつの繫がりを終わらせようと望んでね…
(フェルナンド) まあ、何という戯言を、おまえは! そのお話は何なの? アリアーヌが匿名の手紙を受け取った? 彼女はそれをあんたに言ったの?
(ヴィオレット) ことのついでにね。
(フェルナンド) 信じられないわ。彼女、あんたに、なにか質問した?
(ヴィオレット) いいえ。
(フェルナンド) 質問すらしなかったの?
(ヴィオレット) あなたに答える必要はないわ。
(フェルナンド) あなたは彼女を安心させる手だてを見つけたのね?… まあ、いいわ、そう、あなたがそれほど冷静さを持っているとは思わなかった… あなたを見直したわ… そして、つまり、彼女、問題にしていないのね。あるいは、そういうの、嫌いなわけじゃないんだ。楽しいとすら思っているのかも。病気のなかに落ち着いた女の病人たちは、九割が変質者なのよ。
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