高田博厚の思想と芸術

芸術家の示してくれる哲学について書きます。

後悔しても良いから自分らしく生きる

2023-07-06 01:45:20 | 日記

後悔しても良いから自分らしく生きる



 
口をついて出た言葉。
 
 
ぼくは、状況を顧慮して本心とは異なる妥協した応答をした結果の、一生つづく内面のあとあじのわるさを知っている。
 
ふつうの妥協者は、それから逃れるためか、無理にでも自己正当化したいためか、じぶんとは関係ない他者にまで、〈妥協〉を強要して敷居を無視した言動にはしる。 実存思想(呼び名はどうでもよい)とは一片の縁も無い者たちである。人間の節操が崩れている。 
 
 
 
現在の微々たる例を挙げれば、マイナンバーカードを保険証として使わざるをえない状況をつくっておいて、提出書類には「自らの意志で申請する」と活字化している。この文言をみたとき、私のペンは止まった。もう、あの妥協の生むあとあじのわるさを再び経験したくない。そう思っていたら、「後悔しても良いから自分らしく生きる」というこの節題の言葉が内心からおのずと形として出るという不思議な経験をしたところなのだ。良心のお告げの経験をここに記す。
 
 
最初に経験した、ぼくの内面に深刻な跡を残した妥協経験は、ドイツ留学中の出来事であり、前大戦中の日本をドイツと同列に置いた教授の、〈日本はドイツと同じ舟に乗っている〉という吐き気のする誤認識に、状況への配慮から、わざと肯定的に応じた、自己欺瞞の経験である。この跡はぼくの内心から一生消えない。マイナンバーカードの事象はこれとは種類は全く異なるが、同じ自己不同一を生むものであり、その跡は一生つづくことは明瞭である(この世での余生の時間的長さなど全く問題ではない)。こんな経験を国民にさせる行政は、全く異常であることを、ここではっきり言っておく。良心が麻痺している。
 
 
 
 



参照 悪魔の恐怖力をもって悪魔を倒す戦い 

2023-07-05 02:25:12 | 日記

悪魔の恐怖力をもって悪魔を倒す戦い  



「恐怖」の鎮圧。ロシア軍にたいしては、昔から「恐怖」という言葉が自発的に印象表現として使われてきた。私も何度気づいたことか。実際、ロシアを舐めた国は昔から凄惨な経験を支払わされた。日露海戦での日本勝利は奇蹟であり、それだけ注目することは誤りである。
 この記事はロシアが依然そういう恐怖の存在であることを証言するものであり、紹介する価値があると私は判断した。いつもそうであるが、敵を招いたのはロシアではない。そしてロシアの現実的な防衛意識は半端なものではなく、それ自体、ロシア・リアリズムの徹底した実現である。机上の観念論と無縁なのはその歴史と同様である。ロシアが現実に戦う場合の力の「恐怖」を我々は認識していなくてはならない。いまの場合、ロシアを怒らせたアメリカこそ悪魔であり、ロシアは、悪魔の如き力をもって悪魔を倒す戦いをしている。そうでなければ、世界は米国の地球帝国になってしまい、人間の自由が無くなってしまう。自由の防衛の敵が昔とは逆になったことに気づかなければならない。 
 
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元米軍人ら、ウクライナでの惨い戦闘について語る

2023年7月2日, 11:36
 
© Sputnik / Konstantin Mihalchevskiy
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ウクライナ紛争で同国軍側で戦っている元米軍人らは、前線の困難な状況と戦闘の惨たらしさに衝撃を受けている。米ニュースサイト「Daily Beast」が報じている。
「バム」というコードネームを使っている戦闘員は、過去に参加したイラクやアフガニスタンでの戦闘と比べて、ウクライナ紛争ははるかにシリアスだだと語った。
アフガニスタンとイラクでの最悪の日が、ウクライナでは穏やかな日だ
 
同戦闘員によると、大半のウクライナ兵士の訓練レベルは低く、まだまだ不十分な点が多いという。
「ここには戦場にいるべきではない実際に愚かな志願兵がたくさんいる」
 
(米国人記者シーモア・ハーシュ氏による調査
ウクライナ、米国、NATOにも益なし 反転攻勢をハーシュ記者はこう見る
6月12日, 16:42)
 
一方、元米海兵隊員のオッフェンベッカー氏は、前線で起きていることを「恐怖」と位置づけ、ロシア軍が大砲や戦車でウクライナ軍を鎮圧していると説明した。
「これは私が参戦する3度目の武力紛争だが、最も惨たらしい紛争だ。結果的に私は、戦いを継続しないことにした」
 
スプートニク通信は先に、ウクライナ軍の反転攻勢でロシア軍が防衛に成功した理由について、ドイツ人専門家の見解を報じた。
関連記事:
西側の兵器はなぜウクライナ軍を敗北から救えないのか 米専門家が説明
上官は準備不足、NATO装備は役立たず ウクライナ兵士らが訴え=マスコミ
 
 



速読にはたぶん或る種の意識程度の低さが必要

2023-07-05 00:15:25 | 日記

速読にはたぶん或る種の意識程度の低さが必要



 
以前から思っていたのだが、いま、そのことを記しておく。自己意識における「主体-客体-分裂」も経験しない程度の意識で生きている者が大半だから、結果的な知力と本質的な知性の区別も日本人にはつかない。だから、「本を読む」ことがどういうことか、速読できる者ほどかえって解らない。 同時に、ぼくはぼくの読み方でよいのだということも解る。 数値化できる結果で比較しても、人間の真は解らない。 
 
 
 





参照 独立を完全に喪失した欧州

2023-07-04 03:09:18 | 参照

参照 独立を完全に喪失した欧州



 

そこでは米国が羨望を抱く客人でしかない自分たちの亜大陸に「花咲く庭」をつくるという欧州諸国の夢が崩れ去った理由を専門家らが説明

2023年7月2日, 09:00 (更新: 2023年7月2日, 15:36)
 
© Sputnik 
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欧州外交評議会は「属国化の技:ウクライナにおけるロシアの戦争は大西洋を越えた関係をどのように変えたか」という題名の報告書を発表した。これについて中国とロシアの政治学者がコメントした。専門家らは、冷戦時代に超大国の競争の場だった欧州が、現在いかにして米国の従順な属国となったかを説明した。

紛争に「手を縛られ」、米国に反論できない欧州

「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」の政治コラムニスト、アレックス・ロー氏は、中国は過去数十年間のロシアと同様、欧州において、グローバルな競争相手を抑圧する米国の路線に代わるものを見たいと欲しているという見解だ。その一例が、最近行われた中国の李強首相の欧州歴訪だが、ロー氏はあまり期待できないとの考えを示している。「米政府は現在、欧州連合(EU)と英国が米国の対中戦略に従うことを期待しており、米国はまさにそうなるために自国の指導的立場を利用するだろう」
ロー氏によると、米政府の呼びかけに盲目的に従い、中国との紛争に引き込まれることは、欧州諸国にとって将来的にその経済的独立を失うことを意味する。 2008年、EUの経済規模は世界最大だった。EUの同年のGDPは16兆2000億ドル(約2300兆円)だったのに対し、米国は14兆7000億ドル(約2120兆円)だった。一方、現在は、米国の25兆ドル(約3600兆円)に対して、EUは19兆8000億ドル(約2850兆円)。しかし、これは欧州経済崩壊の始まりにすぎないとロー氏は強調している。また同氏によると、2010年の世界の取引に占めるユーロの割合は最大39%だったが、現在はわずか 31%となっている。
ロー氏は、欧州の指導者たちは何が起こっているかをよく理解しているが、ウクライナ紛争への参加で「手を縛られている」ため、米国に一切反論できず、その結果、欧州経済はすでに景気後退に陥り、今後さらに悪化するとの考えを示している。
 
(2022年の冬 EUのエネルギー危機は新型コロナよりも多くの人を死に追いやった
5月30日, 17:16)
 

弱体化し、独立性を完全喪失の欧州

「スプートニク通信」の政治コラムニスト、ドミトリー・コスィレフ氏は欧州諸国について、冷戦の主要な参加者であり、ソ連やその同盟国と積極的に競争し、独立した政策を実行できる強力な世界勢力になろうとし、さらには多くの点で米国を凌駕していたが、現在は状況が大きく変わったとの見方を示している。同氏によると、欧州は逃げ道がない状況に陥った。欧州経済は弱体化しており、独立性を完全に失ったため、自分たちを一切守ることができない。コスィレフ氏は、欧州諸国が自己防衛本能を発動することがあるとしたら、それが起こるまで一体どのくらい時間がかかるのだろうかと問いかけている。同氏は、自分たちの領土に「花咲く庭」をつくらなかった欧州の例は、それぞれが自分の運命を自由に選択できる「非西側」世界と同一行動をとるというロシアの決意を強めるだけだとの考えを示している 。
スプートニク通信は先に、日本をウクライナ紛争に引き込み、日本を軍事化させるために米国がどのような手段を使っているかについて報じた。
 
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2022年の冬 EUのエネルギー危機は新型コロナよりも多くの人を死に追いやった

2023年5月30日, 17:16 (更新: 2023年5月30日, 17:17)
 
© Sputnik / Alexey Vitvitsky
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欧州連合(EU)加盟国では2022年の冬、暖房を使えなかったために6万8000人が亡くなったことが分かった。イランのテレビチャンネル「プレスTV」が、英紙「エコノミスト」がまとめた公式データを引用して伝えている。
エコノミストが、2022年11月から2023年2月の欧州の状況について調査したところによると、この期間に欧州28カ国で5万9700人が新型コロナウイルスで亡くなったが、この地域では、それよりもさらに多くの6万8000人がエネルギー危機の犠牲となったことが分かった。
プレスTVの取材によると、多くの欧州人はこの統計結果に驚いていないという。EUの政治指導者がロシアから安価なエネルギー供給を拒んだことで、「エネルギー貧困」は欧州における「ナンバーワン」の問題になっているからである。ある欧州市民は、この問題は政府レベルで解決する必要があり、当局が貧しい人々や中流階級が安価なエネルギーの不足に対処できるよう、政策を変更すべきだと指摘している
プレスTVは、ロシアから安価なエネルギー供給を遮断するというEU首脳の行動が、膨大な数の人々の死を招いたとみている。欧州委員会でさえ、ユーロ圏が極めて高いコアインフレに直面しているのは、対露制裁によるものだと認めざるを得ないと同メディアは指摘している。EUの経済担当トップ、バルディス・ドンブロウスキス氏は、「これは、特に低・中所得者層の人々の購買力に影響を及ぼし、EU企業の競争力を低下させる」と述べている。
 
(「ロシアがガスの栓を閉めた」欧州はロシア産天然ガスの供給について世界にどう嘘をついたか
1月23日, 21:03)
 
欧州の「エネルギー貧困」のもう一つの理由は、ウクライナに対する不当にEUの巨額な資金援助であるとプレスTVはみている。
EUのジョセップ・ボレル外相は、「軍事、民生、人道、財政、難民支援など、ウクライナに対する支援を合計すると、EUとその加盟国は650億ユーロ(約9兆7700億円)を提供したことになる」と発言している。
エコノミストの調査によると、2022年の冬の天候がそれほど穏やかなものでなければ、電気料金の高騰に関連した死亡者数はさらに多くなっていた恐れがある。しかしプレスTVによると、問題なのは、EU当局が妥当な価格でのエネルギー供給を確保できず、今度の冬にもっと寒くなることが判明した場合、どれだけの人が死亡する可能性があるのかという点だという。
これよりも前、国際エネルギー機関のファティ・ビロル代表は、来年の冬は非常に困難なものになる要因が数多く存在するため、現在の天然ガス価格の下落によるエネルギー危機の早期終息を期待しないようにとヨーロッパ人に呼びかけた。
関連記事
ロシア産エネルギーのない欧州、「厳しい冬」になる=IMF専務理事
「ドイツは破算国家になる」=独連邦議会副議長が危機感
 
 

人生の然り 美は生きる力  

2023-07-03 22:25:22 | 日記


 
神を求める者に、この世で妨害やいやがらせが無いわけがない。純粋に個人的な事柄なのに、どうして騒ぎが起こるか。悪魔がこの世を支配しようとしているからだ。自然主義的な態度に落ち着いているとどうしてもこのことを忘れがちになる。 ほとんどすべての人間が悪魔のしもべとなる。
 

 
それでなくとも、人生は五十と五十。この五十を得るなら他の五十の損失は仕方ない。



 
この世に生きる理由などないと思っても、結局それがためにひとが生きて活動しているもの、それが美だ。生きようと欲する力だ。
 
 
美しくなければ神ではない。ゆえに美学と形而上学は本源的にひとつなのだ。 
 
「その美しさを買われて、神さまとなりました。」
 リルケ「神さまの話」108頁