MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

啓蟄(蜥蜴穴を出ず)

2018年03月06日 | 大町公園(市川市動植物園)にて


寒暖の日が続いているが、
春の勢いは早く、2~3日もすると公園の景色が変わっている。
一木一草のみならず、森羅万象生きるものすべてが蠢き始めているのである。

下の写真は3月1日に撮影した「黄菖蒲」の若い芽だが、


今日6日には下のように成長していた。
わずか5日間でこれだけ成長するのが春なのかも知れない。


また、同じく3月1日に孵化したと思われる「日本赤蛙」のオタマジャクシ(蝌蚪)は、
まだ頭部は発達しておらず、腹部のふくらみ(栄養成分)があり、泳ぐことはなかったが・・・、


本日の姿は、頭部の発達したいわゆるオタマジャクシそのものになっており、
泳いて移動したりの運動能力も発達していた。


ちなみに今日は二十四節気の「啓蟄」で、
冬篭りの虫たちが這い出してくる頃となっている。
大町公園内では既報のとおり蝶や天道、虻や蚊の仲間、
蝿やカワゲラなどが出現している。

「啓蟄」と同様に扱われる、
「蜥蜴(蛇、地虫、蟻なども)穴を出ず」などの季語があり、
蜥蜴や蛇はまだ先のものと思われたが(蟻はすでに出ている)、
今日、穴から出て日向ぼっこをしていた「蜥蜴(日本蜥蜴)」を発見した(下の写真)。

「啓蟄の日」に「蜥蜴穴を出ず」を見たのは初めてである。
腹部が太く大きいことから雌の日本蜥蜴で、
写真上部右側の黒い部分が冬眠していた穴。


近づくと穴に入ってしまったが、周辺を散歩してから戻ってみると、
再び日向に出ていた。
春の暖かな日差しは人にとっても、小さな蜥蜴にとっても、
さらには生きとし生けるものにとっても嬉しいものなのである。
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