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正月とお盆と、春秋の彼岸には田舎の実家に帰省することが普通になった。
現役時代は正月とお盆は、サラリーマンにとっては長期休暇のようなもので、
外遊することが多かったが、行きたいと思う国は少なくなった。
都心から帰郷する兄の車に同乗して、茨城県の西部に向かうが、
いつも利根川(下の写真)を越すと、田舎に帰ってきたという感が強い。
昔は牛の放牧姿も見られたが、今は緑の河川敷と河川敷を覆う緑が美しい。
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田舎に帰ると楽しみなのは、まかない畑の夏の実りなのだが、
ナスやトマト、ハグラウリなどは、梅雨時の日光不足が響いたようで、
手土産で持ち帰るほどには実っていなかった。
そんな中でたわわに実っていたのが、ブルーベリーと
5年ほど前にホームセンターから買ってきて植えた無花果だった(下の写真)。
本格的に熟すのは、あと一ヵ月先の秋の彼岸ごろのようである。
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巻頭の写真は、実家の前に広がる田圃で、
梅雨明後の日照や気温によりたわわな稲穂をつけていた。
田圃の先にあるのは昔(江戸時代)からの農家で、本家の一部が写っている。
私が家を出てからの50年間に新しい家ができたのは2件という世界である。
これらの家の先には沼を干拓して作られた広大な田圃が広がっている。
下の写真がほぼ同じ位置からの冬の光景。
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生家周辺は昔は大きな沼で、江戸時代の享保の年に侍や名主が集結して、
決意を示すための血判状(今も残る)を作成するなどして干拓したのである。
下の写真は家々の先に広がる広大な田圃で、
写真の反対側(後側)にはこの3倍以上の田圃や排水路が広がり、
それが10km以上も続いている。
写真右上の二つ並ぶ山は、日本百名山の一つ「筑波山」である。
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今年のお盆は台風10号の影響で、時折土砂降りになったりしていたが、
帰京時には晴れていて、利根川を渡るころには夕焼け空が出現した(下の写真)。
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最近は俳句や短歌の創作が主の生活になっており、
ブログの投稿がおろそかになってしまっているが、
しばらくはこんな日が続くことをご容赦願います。