悠々自適な人生探索

旧ブログ「育児奮闘記」最後の投稿から15年を経て2024年に復活。人生新たなステージを正直に、そしてアクティブに!

大局的に捉える ~西洋の敗北~

2025-02-02 22:23:11 | Books
 この本との出会いは、品川駅構内の本屋さん。ふらっと立ち寄った際、タイトルが強烈だったことと、「日本」という文字も目に入ってきたため、即買おうと決めた。
 ウクライナ戦争に対し、ロシア、欧州諸国、米国、その他地域国、それぞれがこれまで取ってきた行動を、その国の歴史の中の家族システムや人口構造変化から分析し、未来を予測する内容。ロシアは一貫した共産主義で、権威と平等により統制されている。犯罪率や乳幼児死亡率は劇的に改善しており、教育面でも技術者を育てている。我々が認識出来ている以上に国内情勢は安定してきている。一方西洋は、ポピュリズムが強まり、宗教が薄れ、その結果として社会的結束力が弱まってきている。でも自分たちが世界をリードしていると考えている。このようなロシアと西洋を、その他の国々は冷静に見ている。その1つの結果が、ロシアへの経済制裁に対する態度、である。
 自分自身の、ロシアや西洋、そしてその他地域国へのイメージをリフレッシュする良い機会になった。グローバルサウス、という言葉も聞くようになって久しいが、「西洋が世界をリードしていく存在であるのは、当面変わらない」と思い込んでいた自分がいた。いや、考えようとしていなかったのかもしれない。「確かに、これって考えてみれば・・・」が結構あり、読み応えがあった。そして、すでに世界は大きく動き始めていること、じゃあ日本企業としてどうするか、を、この新しい視点をもとに考えていこうと思った。
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変わらないもの ~SAME AS EVER~

2025-01-13 23:02:17 | Books
 この本との出会いは、新宿紀伊国屋書店。年末に息子の資格取得に向けた教材を探しに行った際、間違えて降りた階でばったり。少し前に耳にした本だから、目に入ってきた。パラパラとめくったところ、読みやすそうな本だった。そして何よりも、今好奇心を唆られている、人間の探求に役立ちそうと直感。
 読み始めると止まらなかった。具体的な過去の出来事を引用しながら、感情・感覚・恐怖によって突き動かされる人間の行動や反応を感じた。論理や正しいデータだけでは人は動くとは限らない。そこに、人間の心理が重なったときに人は動く。
 前回投稿の内容(客観的な合理性に加えて、主観的な価値判断)に重なった。リーダーシップがどうあるべきなのか、あらためて考える良いきっかけになる本になった。


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論理に哲学 ~自由になるための技術 リベラルアーツ~

2025-01-03 15:27:08 | Books
 この本との出会いは、ネット検索。だけど、必然だったと感じている。昨年からリベラルアーツを勉強したいと考えていた。もっと本質を突き詰めたい、これまでの延長から大きく脱したい。人生後半戦の準備も始めたい。そのためには、これまでと違った領域にチャレンジして自分自身をUpdateしたい。大学時代に、一般教養を真面目に勉強しておけば良かったなぁ、という後悔の念があるのも事実。それを友人との食事会で話したら「良いと思う。マネジメントにリベラルアーツが必要だと言われている」と背中を押してくれた。そして、山口周さんを先生と仰いでいた。年末年始で読む本を選定していたこともあり、検索したところ、ちょうどヒットした。
 歴史、宗教、論理、どう生きるか、等の根源的なテーマを切り口に、有識者との対話を中心に校正されている。特に興味深かったのは、組織の不条理。企業に勤めていると誰しも遭遇する場面に対するリベラルアーツの思考影響力がとても腑に落ちた。人間は損得勘定で行動するもの。データや傾向に基づく客観的な論理性だけでは、「正しい」判断や行動に繋がらない可能性がある。そこに必要になるのは、主観的な価値判断。人間の行動と反応の歴史であるリベラルアーツの知識を持つことで、常識を疑い、より正しい、より本質的な判断力に繋がる。加えて、「疑うべき常識」を見極める選球眼にも繋がる。
 この本を読んで、自分が、リベラルアーツを学びたい理由に対し、更に強力な理由が加わった。客観的な論理性+主観的な哲学思考、これを身につけるべく、学びの場に挑戦しようと思う。
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歓談の良きパートナー ~ワイン~

2024-12-21 22:23:40 | Books
 この本との出会いは、品川駅。週末、家族3人で国内旅行へ行く際、京急乗り換え時間が10分ほどあったため。ワインは、昨年甲府へぶどう刈りに行ったときから大好きになった。国産ワインがこんなにも盛んで、こんなにも美味しく香り高いのか、と衝撃を受けて以降、国産ワインにハマっている。赤はマスカットベリーA、白は甲州が大好き。特に赤は、口に含む前の香りが、たまらない。
 この本では、欧州を中心としたワインの歴史や、国毎のワインの特徴やこだわりが分かりやすく書かれている。国境を越えたコラボレーションや、中堅層向け「気軽に楽しむ」コンセプトによる新規市場開拓例なども興味深かった。
 タイトルに「教養としての」とあったため、どのように活きてくるかと楽しみにしていたら、先日オーストラリアへ出張で行った際に、早速活躍。オーストラリアはワイン新興国であり、現地の方もワインが好き。品種やシングル/ブレンドの話になり、話についていけたことが嬉しかった!しかし残念ながら、日本のワインは知られてない。ということは、今後日本ワインの浸透は上昇する以外にない、ということだ。日本ワインを次回プレゼントすることを約束した。日本ワインをもっと勉強して、品質をどんどん伝えていくぞ。


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アンラーンの大切さ ~How Women Rise~

2024-11-24 15:03:25 | Books

この本との出会いは、会社の大先輩から勧められたこと。この先輩は、5年前にコーチングで出会い、年に数回、アドバイスを求めたくなる貴重な存在。全く異なる部門に所属し、一緒に仕事をしたこともない。だから、本音が言いやすく、有意義なアドバイスをもらえている。

この本は、女性特有の悪い癖12、を掲げている。どれも納得のいくものばかりだった。特に刺さったのは、①自分の実績をきちんと言わない、⑤初日から協力者を得ようとしない、⑥キャリアより仕事を優先する、⑧喜ばせたい病、⑨矮小化する、⑫自分のレーダーで注意散漫になってしまう
と、パッとあげるだけでも半数に登る。

時代背景として、女性に求められてきた「像」のようなものが、とても重なりあった。私自身も小さい頃「女は・・・」「女だから・・・」と言われながら過ごしてきた。自分自身は「そんなこと言われたってさ」「だから?」と静かに反発してきたつもりであったが、改めてこの本を読んで、自分の根底が作られてきていることを認識した。
でも、これら悪癖と言われているものが「強み」となってきたからこそ、今がある、と言える。だけど、未来に向かうとき、自分のこれまでの強みが、自分を弱めるかもしれない、と気付くことだ。
この本では「健全な」利己主義はあって良い、とも言っている。「利己主義」という言葉に抵抗を感じる自分がいる。が、「健全に」世界を良くしたい、という将来への自信を示すものになると、解釈した。
仕事の経験を重ねる毎に、期待される役割も変わっていく。自分の反応や言動が周囲にも影響を与える存在になればなるほど、自分自身を俯瞰してみること、そして今までの積み重ねや経験を跳ね除けていった先に、新しい可能性や世界が広がる。
そんな学びがあった。

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