実家のお手伝いに行ってきました。
今回の作業は、専門用語では予備剪定という作業です。
作物は私の実家ではサブ農産物にあたり、その剪定作業の一部。
本来は夏の間にツル切りという作業をすべきなのですが、人手不足からツル切りができません。
この点では、メイン農産物なら手をかける意味があるのですが、所詮サブ農産物なので人件費をかけてまでやるつもりはない…ということだそうです。
ゆえに予備剪定でツル切りとあばれ枝、未熟枝、枯れ枝をざっくりと切っておき、余力があれば紐切りと樹皮むきがあります。
私は父の補助という役割です。
父が要らない枝を切ってくれるので、私はその枝を棚から引きずり出して80センチくらいに切って積み上げます。
要らない枝は、長い枝だと4メートルくらい。短い枝なら50センチくらい。
所々で棚にツルがガッツリ巻きついているので、すんなりと外れないこともあります。ちょっとした綱引きみたいな感じになります。
父が切る枝を選んでいる合間に、私は未熟枝や枯れ枝をあらかじめ切り落とします。
さらにその合間に紐切りという棚に枝を固定する生分解性テープや麻紐を切り落としたり、樹皮を剥きます。
父は剪定する枝を的確に選べるのですが、近年老化のせいで筋肉を使う作業が億劫になってきています。
ゆえに枝を棚から引きずり出す作業がうまくできない上に、夏にツル切りをしていないので父にはうまく棚から外せないことも増えたそうです。
ちなみにこの作業をしても、後日、本剪定が必要です。本剪定でビシッとカッコいい樹形に仕上げていきます。
今回の予備剪定は、本剪定の作業効率を上げるための作業という意味合いになります。
ちなみに80センチくらいに切った枝は紐で束ねて、剪定作業が全部終了したら、粉砕機でチップにします。
この剪定枝チップは発酵させて堆肥にして、いずれ畑の肥料になります。
ゆえに枝は束ねやすく方向を揃えて、束ねやすい大きさの山に積んでおきます。
この束ねは母の作業なので、私はまだ習っていません。
使う道具は剪定ばさみ。
私が30年ほど前に手伝った時は、生分解性テープはなくて、スズランテープを使っていました。
スズランテープは芽切りばさみで切ったら回収しなければならなかったから大変でしたが、いまは切ってもそのまま地面に捨てていいのでとても作業が楽になっていると感じました。
しかも風雨の劣化のため、殆どがちょっと引っ張ればポロッと外れることが殆どです。
時々麻紐でしっかりと結びつけていますが、これは剪定ばさみで切っておけば自然と落下して土壌で分解されます。。
樹皮むきは、最終作業なのでちょっとした隙間時間に簡単に剥がせそうな所を引っ張るだけです。
ポロポロと剥けるので、巨大なかさぶたを剥がすような面白さがあります。
この日は朝7時に自宅出発、7時40分到着。
私が身支度をしている間に祖母が無人販売用の農産物をパッケージを作っているので、それを持って農作業小屋へ。
農業の手順確認をして8時始業です。
持参して良かったモノの1つに、ワッチ(スキー帽のような帽子)です。
作業中に枝や棚に頭をぶつけるたり、棚や枝に絡まった樹皮くずや枯れ葉が多くて、頭や髪の保護にとても役立ちました。
10時頃、兄が畑にやってきて、少し農作業をしたのですが途中で身体の痛みがあって作業中断。
兄曰わく「思ってもみない場所が痛い。筋肉痛みたいな痛み…」とのこと。
3週間以上入院していたので、筋力が落ちているし、入院中はせいぜい10~15分しか立っていなかったことなどが影響しているかもしれない、と言い始めました。
本人は元気だと言いますが、入院中に兄は3週間で2キロ痩せたそうです。
理由は普段食べている量の半分くらいの病院食だったそうで、退院直前の血液検査では「栄養失調気味」と言われたそうです。
病院食で栄養失調って…なんのための入院なんだか…。
ちなみにこの病院、大学病院なんですけれどねぇ。
私の兄は高身長で体重は普通体型。決して太っている部類ではありません。
その兄が一見して「顔色悪~、なんだかズボンがブカブカに見える…」という姿なので、いくら元気だと言ってもにわかに信じがたいです。
その上、筋肉痛みたいな痛みだなんて、本当に大丈夫か?と思うものの今は快復途上にある状態なので見守っていくしかありません。
今回のお手伝いはそう長期間ではないのですが、しっかりと農園の剪定作業を私が手伝うことで少しは両親の助けになるだろうと思っています。
そうすれば農園主の兄も少しは治療に集中する気持ちが出てくるだろうし。
次回のお手伝いも気持ちよく働きたいです。